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旅に出る!
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薬草採取に向かったオレは、偶然シルバーウルフに襲われていたカンナという少女を助け、病気で寝込んでいる母親の治療をしてから宿に戻った。オレが帰ると、メアリーが声をかけてきた。
「薬草はどうだったの? 見つかった?」
「ダメでした。やはり、初心者が見つけるのはなかなか難しいようですね。」
メアリーが疑わしい目でオレを見ていたが、オレはそのまま自分の部屋に行った。1階ではメアリーとセバスが会話をしている。
「ケンは嘘が下手よね。オミナエ草の匂いがプンプンしたわよ。でも、どうして嘘なんか言ったんだろうね。」
「なんか、事情があったんだろうさ。」
セバスは調理場に戻って料理を始める。
「トントントントン」
翌朝、朝食を食べた後、カンナの家に向かうと、カンナの家の前には母親の姿があった。普通に起きている。寝たきり状態だった昨日とは別人だ。
「もう起きて大丈夫なんですか?」
「はい。昨日までが嘘のようです。ケンさんが帰った後、薬の効果があったのか、身体が楽になってこの通りです。ありがとうございました。そうだ。私はカンナの母親で、マイヤーです。」
「良かったです。マイヤーさん。でも、まだ無理はしないほうがいいですよ。」
「はい。ありがとうございます。」
オレがマイヤーと話をしていると、家の中からカンナが出てきた。
「ケン兄ちゃん。ありがとう。お母さんよくなったよ!」
「カンナちゃんの熱心さが神様に伝わったのかもしれないね。」
「うん。」
オレは再びオミナエ草を取りに昨日の場所に向かった。昨日と同様にマップを利用して採取する。すると、またシルバーウルフの群れがやってきた。今度は7匹いる。今にもオレに襲い掛かろうとしていた。オレはマップで辺りを確認したが、今日は近くに誰もいない。
「お前達は人間を襲うようだな。ここで死んでもらうぞ!」
オレは剣を抜いて、シルバーウルフに切りかかった。シルバーウルフにはオレの動きは見えないようだ。あっという間に7匹すべてを討伐した。オレは討伐したシルバーウルフを空間収納に仕舞い、冒険者ギルドに報告に行った。
「ケンさん。薬草採取はどうでした?」
オレは怪しまれないように片手にオミナエ草を持っている。
「これだけ採取できました。」
「十分ですよ。初心者でこれだけ採取できた人はいませんよ。」
「運が良かっただけですから。ハッハッハッ」
笑ってごまかすしかない。オミナエ草を大銀貨1枚で引き取ってもらった。
「あの~。シルバーウルフって買取してますか?」
「どうして?」
「薬草採ってたら襲われたんですよ。だから、剣を振り回していたらなんか倒しちゃったんですよね。」
「いいわよ。でもどこにあるの?」
“しまった! 空間収納からは出せない!”
「明日持ってきますので、リヤカーか何か貸してもらえませんか?」
「なら、この鞄を持っていきなさい。この鞄には空間魔法が付与してあるから。」
「ありがとうございます。」
オレは袋を借りて宿に戻った。するとメアリーとセバスが、オレを待ち構えていたかのように話しかけてきた。
「ケン。あなた昨日嘘を言ったでしょ!」
「何のことですか?」
「門番のウエルが教えてくれたわよ。あなた昨日女の子と一緒に帰ってきたわよね。女の子は、両手いっぱいにオミナエ草を持っていたんだって?」
「ああ、オレが採ったわけじゃなくて、カンナが採取したんですよ。オレはカンナに採取の仕方を教わっただけですから。」
「そのカンナって子と母親があなたを訪ねてやってきたわよ。」
「そうなんですか?」
「あなた、シルバーウルフを追い払ったそうじゃない。」
オレは手の傷を見せて言った。
「もう、大変でしたよ。死に物狂いで剣を振っていたら、逃げていきました。」
「まっ、いいわ。でも、長いこと床に臥せっていたマイヤーとか言う母親が、あなたが煎じた薬を飲んだら、病気が治ったって喜んでいたわよ。嘘のようだって。」
「ああ、ギルドの資料室で読んだオミナエ草が効きそうだって思ったから、飲ませたんですよ。でも、治って良かったです。」
その後はメアリーもセバスも疑ってはいるようだが、何も言わなかった。部屋に戻ったオレは、一人ベッドの上で寝ころびながら考えた。
“なんか目立たないようにって、結構難しいよな。この街、そろそろ潮時なのかな~。いい街なんだけどな~。”
翌朝、オレは朝食を食べに1階に行った。いつものようにメアリーが料理を運んできてくれる。オレがスプーンで食べようとした瞬間、後ろからナイフが飛んできた。オレは咄嗟に振り向きながら、それを2本の指で受け止めてしまった。すると、調理場からセバスが現れた。
「やはりな。ケン。お前、相当強いな。Aランクの俺以上だろうな。」
「危ないじゃないですか? 急に!」
「お前がいろいろ隠しているようだったから、確かめたかったのさ。」
「そうなんですか。オレ、この街好きだったんですけど。そろそろ潮時ですね。」
「ケン。お前は何者なんだ?」
「何者って言われても、見ての通り普通の人間ですよ。」
「だが、その強さは人間離れしてるぞ! それに、今まで黙っていたが、その剣からはとてつもない力を感じるんだがな。」
「すべてを話すことはできませんが、気が付いたら草原にいたのは本当です。それに、この世界について何も知らないのも事実です。」
「この世界?」
「・・・・・」
「そうか。それ以上聞いてもしょうがないな。お前が魔族でなければそれでいい。悪かったな。」
オレはこの時、街を出る決心をした。街を出るからには必要なものを購入しなければならない。絶対に必要なのは鞄だ。鞄から取り出すふりをして、空間収納を使いたいからだ。次に食料だ。オレは街を捜し歩いて、必要なものをすべて購入した。その後、冒険者ギルドに借りた鞄を返して、これで準備OKだ。
「メアリーさん。セバスさん。お世話になりました。オレ、旅に出ます。」
「今朝のことが原因か?」
「いいえ、オレはいろんな国や街に行ってみたいんですよ。それだけです。」
「そうか。なら引き止めないが、いつでも帰って来いよ。」
「はい。」
「薬草はどうだったの? 見つかった?」
「ダメでした。やはり、初心者が見つけるのはなかなか難しいようですね。」
メアリーが疑わしい目でオレを見ていたが、オレはそのまま自分の部屋に行った。1階ではメアリーとセバスが会話をしている。
「ケンは嘘が下手よね。オミナエ草の匂いがプンプンしたわよ。でも、どうして嘘なんか言ったんだろうね。」
「なんか、事情があったんだろうさ。」
セバスは調理場に戻って料理を始める。
「トントントントン」
翌朝、朝食を食べた後、カンナの家に向かうと、カンナの家の前には母親の姿があった。普通に起きている。寝たきり状態だった昨日とは別人だ。
「もう起きて大丈夫なんですか?」
「はい。昨日までが嘘のようです。ケンさんが帰った後、薬の効果があったのか、身体が楽になってこの通りです。ありがとうございました。そうだ。私はカンナの母親で、マイヤーです。」
「良かったです。マイヤーさん。でも、まだ無理はしないほうがいいですよ。」
「はい。ありがとうございます。」
オレがマイヤーと話をしていると、家の中からカンナが出てきた。
「ケン兄ちゃん。ありがとう。お母さんよくなったよ!」
「カンナちゃんの熱心さが神様に伝わったのかもしれないね。」
「うん。」
オレは再びオミナエ草を取りに昨日の場所に向かった。昨日と同様にマップを利用して採取する。すると、またシルバーウルフの群れがやってきた。今度は7匹いる。今にもオレに襲い掛かろうとしていた。オレはマップで辺りを確認したが、今日は近くに誰もいない。
「お前達は人間を襲うようだな。ここで死んでもらうぞ!」
オレは剣を抜いて、シルバーウルフに切りかかった。シルバーウルフにはオレの動きは見えないようだ。あっという間に7匹すべてを討伐した。オレは討伐したシルバーウルフを空間収納に仕舞い、冒険者ギルドに報告に行った。
「ケンさん。薬草採取はどうでした?」
オレは怪しまれないように片手にオミナエ草を持っている。
「これだけ採取できました。」
「十分ですよ。初心者でこれだけ採取できた人はいませんよ。」
「運が良かっただけですから。ハッハッハッ」
笑ってごまかすしかない。オミナエ草を大銀貨1枚で引き取ってもらった。
「あの~。シルバーウルフって買取してますか?」
「どうして?」
「薬草採ってたら襲われたんですよ。だから、剣を振り回していたらなんか倒しちゃったんですよね。」
「いいわよ。でもどこにあるの?」
“しまった! 空間収納からは出せない!”
「明日持ってきますので、リヤカーか何か貸してもらえませんか?」
「なら、この鞄を持っていきなさい。この鞄には空間魔法が付与してあるから。」
「ありがとうございます。」
オレは袋を借りて宿に戻った。するとメアリーとセバスが、オレを待ち構えていたかのように話しかけてきた。
「ケン。あなた昨日嘘を言ったでしょ!」
「何のことですか?」
「門番のウエルが教えてくれたわよ。あなた昨日女の子と一緒に帰ってきたわよね。女の子は、両手いっぱいにオミナエ草を持っていたんだって?」
「ああ、オレが採ったわけじゃなくて、カンナが採取したんですよ。オレはカンナに採取の仕方を教わっただけですから。」
「そのカンナって子と母親があなたを訪ねてやってきたわよ。」
「そうなんですか?」
「あなた、シルバーウルフを追い払ったそうじゃない。」
オレは手の傷を見せて言った。
「もう、大変でしたよ。死に物狂いで剣を振っていたら、逃げていきました。」
「まっ、いいわ。でも、長いこと床に臥せっていたマイヤーとか言う母親が、あなたが煎じた薬を飲んだら、病気が治ったって喜んでいたわよ。嘘のようだって。」
「ああ、ギルドの資料室で読んだオミナエ草が効きそうだって思ったから、飲ませたんですよ。でも、治って良かったです。」
その後はメアリーもセバスも疑ってはいるようだが、何も言わなかった。部屋に戻ったオレは、一人ベッドの上で寝ころびながら考えた。
“なんか目立たないようにって、結構難しいよな。この街、そろそろ潮時なのかな~。いい街なんだけどな~。”
翌朝、オレは朝食を食べに1階に行った。いつものようにメアリーが料理を運んできてくれる。オレがスプーンで食べようとした瞬間、後ろからナイフが飛んできた。オレは咄嗟に振り向きながら、それを2本の指で受け止めてしまった。すると、調理場からセバスが現れた。
「やはりな。ケン。お前、相当強いな。Aランクの俺以上だろうな。」
「危ないじゃないですか? 急に!」
「お前がいろいろ隠しているようだったから、確かめたかったのさ。」
「そうなんですか。オレ、この街好きだったんですけど。そろそろ潮時ですね。」
「ケン。お前は何者なんだ?」
「何者って言われても、見ての通り普通の人間ですよ。」
「だが、その強さは人間離れしてるぞ! それに、今まで黙っていたが、その剣からはとてつもない力を感じるんだがな。」
「すべてを話すことはできませんが、気が付いたら草原にいたのは本当です。それに、この世界について何も知らないのも事実です。」
「この世界?」
「・・・・・」
「そうか。それ以上聞いてもしょうがないな。お前が魔族でなければそれでいい。悪かったな。」
オレはこの時、街を出る決心をした。街を出るからには必要なものを購入しなければならない。絶対に必要なのは鞄だ。鞄から取り出すふりをして、空間収納を使いたいからだ。次に食料だ。オレは街を捜し歩いて、必要なものをすべて購入した。その後、冒険者ギルドに借りた鞄を返して、これで準備OKだ。
「メアリーさん。セバスさん。お世話になりました。オレ、旅に出ます。」
「今朝のことが原因か?」
「いいえ、オレはいろんな国や街に行ってみたいんですよ。それだけです。」
「そうか。なら引き止めないが、いつでも帰って来いよ。」
「はい。」
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