49 / 84
火に渦巻くは歴史の咎
ep.36 火の神殿には行くな
しおりを挟む
商店街を歩いていると服屋が見つかり3人は中に入った。そこは庶民的な服が数多く置かれていた。
気温が高いということもあり服のほとんどが涼しげなものだった。中には奇をてらった趣向のものもあって、もしも彼女たちがそれを勧めようものならセンリは即刻この店から出ていくと決めていた。
少ない所持金で買えるものを探す庶民が1人と値段関係なしに探す王族が2人。選ぶ基準は最初から違っていた。
庶民は気に入った服を見つけてもまず値段を確認して高ければ断念して次へ切り替えた。一方で王族はとにかく良いものを見つけては頭の中で次々と保持していった。
靴を除いた服の上下を揃えたいセンリはイグニアの若者が好んで着るという服を見ていた。それは伝統の服を現代風に整えたもので街を歩く若者たちには評判だったが伝統を重んじる老人たちにはいたく不評だった。
服を一着手に取って値札を見てみるとなかなかのお値段だった。手持ちの金で買えなくはないが買ってしまうと文無しになってしまう。
センリがその服を一旦棚に戻した時、店の奥からエスカとクロハがやってきた。2人とも手に男性用の服を持っている。
「やはりこっちのほうが似合うではないかっ!」
「いえ。絶対にこちらのほうが似合いますっ!」
2人はセンリの体に服をあてがって言い合った。
「エスカよ。その服はあまりにも地味すぎる。センリには似合わん。似合うのはこのような派手で明るい柄物じゃ!」
「クロハさんこそ、その服はあまりにも派手すぎます。センリさんは大道芸人ではないのですよ。似合うのはこのような落ち着いた素朴な服です!」
エスカの選んだ服は胡桃色で簡素な柄のもの。対してクロハが選んだ服は薔薇色で派手な柄のもの。どちらも極端で話にならなかった。
「センリっ! 主ならば当然こちらを選ぶであろう?」
「いいえっ! センリさんならこちらを選ぶはずです」
言い合いながらグイグイと服を押しつける2人。センリは眉をヒクヒクさせて、
「どっちも似合うか。馬鹿どもが」
2人の意見を一蹴した。
それにはエスカもクロハもしゅんとした。が、またすぐに服を探しに戻ってあれが似合うだのこれが似合うだの無駄な論争を始めた。
その間に値段もお手頃で気に入った服を購入したセンリは先に店を出た。買った服は今着ている服に近い雰囲気のもの。色は派手すぎず地味すぎずの煉瓦色。当面の間はこれを着続けて王都に戻ったら服をもう1着買おうと考えているようだ。
店内にセンリがいないことに気づいて2人は慌てて店から出てきた。
「おお、ここにおったか。びっくりしたぞ。急に消えたのでな」
「良かった。私たち置き去りにされたのかと思いました」
当人そっちのけで服探しに夢中になっていた2人はようやく我に返ったようでほっと胸を撫で下ろしていた。
それから3人は水分補給と休憩ができる場所を探し歩いた。2人は言い争ったせいで喉が渇いたそうだ。センリはほとほと呆れていた。
「あそこはどうでしょうか。喫茶店みたいですけど」
エスカが指差した先には丸太小屋のような喫茶店があった。小ぢんまりとした店構えだが通風性は良く装飾もお洒落で客の入りも悪くなかった。
「ほう。なかなか良い雰囲気ではないか」
クロハはその店を見るや否や2人を差し置いて店に入った。残された2人はそのあまりの自由さに顔を見合わせてため息をついた。
「ここにしましょうか」
「……これだから馬鹿は困る」
2人が店の中に入るとクロハが大きく手を振った。すでに席を取っているようだ。場所は店内でも端のほうだが座れないよりはマシだろう。
「遅かったではないか。我はすでに注文したぞ」
自分が置いていったとは露知らずクロハはけろりとした顔で足を組んだ。
「クロハさん。ここには何があるのですか?」
「ここは香草の店と聞いた。香草茶を主に自家製の香草酒と、あとは軽食くらいかのう」
「香草茶ですか。好きではありますけど今熱いものはちょっと……」
「ここでは冷まして飲むのが一般的らしいぞ。朝はともかく昼はいつも暑いからのう。だから我も冷たいものを頼んだ」
「そうでしたか。なら良かったです。それでどのように注文すれば?」
「そこに品書きがあるであろう? 中から好きなものを選べばよい」
クロハは仕切りを兼ねた長い勘定台を指差した。その上に香草の入った瓶が並べられていた。瓶には名前だけでなく味と効能も丁寧に書かれていた。
エスカは席を立って香草の瓶を見にいった。一つ一つ丁寧に説明書きを読み、今の自分に合ったものを選んで注文した。
センリというと難しい顔をして瓶を眺めていた。なぜなら香草茶は初めての体験。書物で読んだことはあっても今まで口にしたことがなかったのだ。
「お困りでしたら私がこの中から見繕いましょうか?」
見兼ねた店主は優しくセンリに声をかけた。
「……ああ」
「かしこまりました」
店主はセンリの顔を見てこの日の体調を推測した。すぐにピンと来て手早く瓶の1つから香草を取りだした。
「しばし席でお待ちください」
店主はそう告げて茶淹れの準備を始めた。
席に座って待っているとまず先にクロハの茶が運ばれてきた。色は彼女に相応しい派手な黄金色だった。
「おお、よく冷えておるわ」
クロハのお茶は注文通りよく冷えていた。その秘密は店主の手にあった。彼は魔術師で淹れたお茶を急速に冷やしていたのだ。
「先にいただくぞ」
喉が渇いて待ちきれなかったのかクロハはさっそく飲んだ。ゴクゴクと豪快に喉を鳴らして一気に飲み干してしまった。味わうどころの話ではない。
「……ふう! 身に染みるのう」
渇いた体に冷たい香草茶が染み渡っていく。クロハは空のティーカップを掲げてもう一杯注文した。
「どうぞ。ごゆっくりお過ごしください」
しばらくして店主はエスカとセンリの分を持ってきた。2人はよく冷えたそれを味わいながら飲んだ。
エスカが頼んだものは苦みが薄くじわりと甘味を感じる香草茶。センリのほうは渋みが強く喉越しが爽やかだった。そのどちらも比喩ではなく全身に染み渡っていく感覚が確かにあった。
クロハが追加で注文したお茶はそれからすぐに運ばれてきた。ちょうどその時近くで1人用の席に座った中年男が椅子から滑り落ちた。
「ういー……ひっく」
男は昼間から酒を飲んで酔っぱらっていた。白髪交じりの髪に老いて垂れ下がった顔の皮膚。見える手足にも年相応のしわが見て取れた。
店主はお茶を届けたあと、ため息をつきながらその男に近寄り体を支えた。
「おう! もっと酒持ってこーい!」
「ルキさん。今日の分のお酒はもうおしまいです。これ以上は売れません」
「なんだと! 俺の言うことが聞けねえっていうのか! 金ならあるんだぞ!」
「あなたの体のためです。分かってください」
「ふざけるな! もっと酒を寄越せー!」
ジタバタと子供のように暴れるルキという男。店主は悲しげな瞳でそれを見ていた。
ルキはひとしきり暴れると床に座ったままいびきをかき始めた。
「申し訳ありません。お騒がせいたしました」
店主は3人に謝罪して勘定台の向こうに戻っていった。
「なんじゃあやつは……」
「よくいる駄目人間だろ。関わるだけ損だ」
「とは言ってもいびきがうるさいのう。どうにかならんのか」
クロハは表情で不快感を示した。
「きっと何かがあって疲れてしまったのでしょう。そっとしておいてあげませんか?」
「……ぬう。叩き起こしてやりたいところだが、エスカの優しさに免じて我慢しようではないか……」
エスカの慈愛に満ちた顔に気圧されてクロハは衝動を抑えた。
「それよりもこのあとどうするかを考えましょう。昼食のこともありますし」
「間欠泉を見にいって腹が空けば適当にその辺で食べればよかろう。あとのことはその時考えればよい」
「それはちょっと自由すぎませんか? ある程度は計画を立てておかないと……」
「決められた道を歩くなどつまらんではないか。道を開拓してこそ新たな発見や刺激があるというもの。そうは思わぬか?」
「俺に聞くな。まあ元々散策のつもりだ。目的も計画もない」
「ほれ、センリもこう言うておる」
「……分かりました。お二人がそう言うのなら、そうしましょう」
エスカは2人の意見を尊重してほぼ無計画で街を回ることにした。
「間欠泉は見にいくとして火の神殿はどうしましょうか」
「時間があったら見にいけばよい」
「そうですね」
エスカとクロハの何気ない会話で今まで寝ていたルキが急に目を覚ましてむくりと立ち上がった。赤い顔のままどんどん3人のほうへ近づいてくる。
「火の神殿には行くな!」
ルキは声を荒らげた。突然のことに3人はポカンとしていた。
気温が高いということもあり服のほとんどが涼しげなものだった。中には奇をてらった趣向のものもあって、もしも彼女たちがそれを勧めようものならセンリは即刻この店から出ていくと決めていた。
少ない所持金で買えるものを探す庶民が1人と値段関係なしに探す王族が2人。選ぶ基準は最初から違っていた。
庶民は気に入った服を見つけてもまず値段を確認して高ければ断念して次へ切り替えた。一方で王族はとにかく良いものを見つけては頭の中で次々と保持していった。
靴を除いた服の上下を揃えたいセンリはイグニアの若者が好んで着るという服を見ていた。それは伝統の服を現代風に整えたもので街を歩く若者たちには評判だったが伝統を重んじる老人たちにはいたく不評だった。
服を一着手に取って値札を見てみるとなかなかのお値段だった。手持ちの金で買えなくはないが買ってしまうと文無しになってしまう。
センリがその服を一旦棚に戻した時、店の奥からエスカとクロハがやってきた。2人とも手に男性用の服を持っている。
「やはりこっちのほうが似合うではないかっ!」
「いえ。絶対にこちらのほうが似合いますっ!」
2人はセンリの体に服をあてがって言い合った。
「エスカよ。その服はあまりにも地味すぎる。センリには似合わん。似合うのはこのような派手で明るい柄物じゃ!」
「クロハさんこそ、その服はあまりにも派手すぎます。センリさんは大道芸人ではないのですよ。似合うのはこのような落ち着いた素朴な服です!」
エスカの選んだ服は胡桃色で簡素な柄のもの。対してクロハが選んだ服は薔薇色で派手な柄のもの。どちらも極端で話にならなかった。
「センリっ! 主ならば当然こちらを選ぶであろう?」
「いいえっ! センリさんならこちらを選ぶはずです」
言い合いながらグイグイと服を押しつける2人。センリは眉をヒクヒクさせて、
「どっちも似合うか。馬鹿どもが」
2人の意見を一蹴した。
それにはエスカもクロハもしゅんとした。が、またすぐに服を探しに戻ってあれが似合うだのこれが似合うだの無駄な論争を始めた。
その間に値段もお手頃で気に入った服を購入したセンリは先に店を出た。買った服は今着ている服に近い雰囲気のもの。色は派手すぎず地味すぎずの煉瓦色。当面の間はこれを着続けて王都に戻ったら服をもう1着買おうと考えているようだ。
店内にセンリがいないことに気づいて2人は慌てて店から出てきた。
「おお、ここにおったか。びっくりしたぞ。急に消えたのでな」
「良かった。私たち置き去りにされたのかと思いました」
当人そっちのけで服探しに夢中になっていた2人はようやく我に返ったようでほっと胸を撫で下ろしていた。
それから3人は水分補給と休憩ができる場所を探し歩いた。2人は言い争ったせいで喉が渇いたそうだ。センリはほとほと呆れていた。
「あそこはどうでしょうか。喫茶店みたいですけど」
エスカが指差した先には丸太小屋のような喫茶店があった。小ぢんまりとした店構えだが通風性は良く装飾もお洒落で客の入りも悪くなかった。
「ほう。なかなか良い雰囲気ではないか」
クロハはその店を見るや否や2人を差し置いて店に入った。残された2人はそのあまりの自由さに顔を見合わせてため息をついた。
「ここにしましょうか」
「……これだから馬鹿は困る」
2人が店の中に入るとクロハが大きく手を振った。すでに席を取っているようだ。場所は店内でも端のほうだが座れないよりはマシだろう。
「遅かったではないか。我はすでに注文したぞ」
自分が置いていったとは露知らずクロハはけろりとした顔で足を組んだ。
「クロハさん。ここには何があるのですか?」
「ここは香草の店と聞いた。香草茶を主に自家製の香草酒と、あとは軽食くらいかのう」
「香草茶ですか。好きではありますけど今熱いものはちょっと……」
「ここでは冷まして飲むのが一般的らしいぞ。朝はともかく昼はいつも暑いからのう。だから我も冷たいものを頼んだ」
「そうでしたか。なら良かったです。それでどのように注文すれば?」
「そこに品書きがあるであろう? 中から好きなものを選べばよい」
クロハは仕切りを兼ねた長い勘定台を指差した。その上に香草の入った瓶が並べられていた。瓶には名前だけでなく味と効能も丁寧に書かれていた。
エスカは席を立って香草の瓶を見にいった。一つ一つ丁寧に説明書きを読み、今の自分に合ったものを選んで注文した。
センリというと難しい顔をして瓶を眺めていた。なぜなら香草茶は初めての体験。書物で読んだことはあっても今まで口にしたことがなかったのだ。
「お困りでしたら私がこの中から見繕いましょうか?」
見兼ねた店主は優しくセンリに声をかけた。
「……ああ」
「かしこまりました」
店主はセンリの顔を見てこの日の体調を推測した。すぐにピンと来て手早く瓶の1つから香草を取りだした。
「しばし席でお待ちください」
店主はそう告げて茶淹れの準備を始めた。
席に座って待っているとまず先にクロハの茶が運ばれてきた。色は彼女に相応しい派手な黄金色だった。
「おお、よく冷えておるわ」
クロハのお茶は注文通りよく冷えていた。その秘密は店主の手にあった。彼は魔術師で淹れたお茶を急速に冷やしていたのだ。
「先にいただくぞ」
喉が渇いて待ちきれなかったのかクロハはさっそく飲んだ。ゴクゴクと豪快に喉を鳴らして一気に飲み干してしまった。味わうどころの話ではない。
「……ふう! 身に染みるのう」
渇いた体に冷たい香草茶が染み渡っていく。クロハは空のティーカップを掲げてもう一杯注文した。
「どうぞ。ごゆっくりお過ごしください」
しばらくして店主はエスカとセンリの分を持ってきた。2人はよく冷えたそれを味わいながら飲んだ。
エスカが頼んだものは苦みが薄くじわりと甘味を感じる香草茶。センリのほうは渋みが強く喉越しが爽やかだった。そのどちらも比喩ではなく全身に染み渡っていく感覚が確かにあった。
クロハが追加で注文したお茶はそれからすぐに運ばれてきた。ちょうどその時近くで1人用の席に座った中年男が椅子から滑り落ちた。
「ういー……ひっく」
男は昼間から酒を飲んで酔っぱらっていた。白髪交じりの髪に老いて垂れ下がった顔の皮膚。見える手足にも年相応のしわが見て取れた。
店主はお茶を届けたあと、ため息をつきながらその男に近寄り体を支えた。
「おう! もっと酒持ってこーい!」
「ルキさん。今日の分のお酒はもうおしまいです。これ以上は売れません」
「なんだと! 俺の言うことが聞けねえっていうのか! 金ならあるんだぞ!」
「あなたの体のためです。分かってください」
「ふざけるな! もっと酒を寄越せー!」
ジタバタと子供のように暴れるルキという男。店主は悲しげな瞳でそれを見ていた。
ルキはひとしきり暴れると床に座ったままいびきをかき始めた。
「申し訳ありません。お騒がせいたしました」
店主は3人に謝罪して勘定台の向こうに戻っていった。
「なんじゃあやつは……」
「よくいる駄目人間だろ。関わるだけ損だ」
「とは言ってもいびきがうるさいのう。どうにかならんのか」
クロハは表情で不快感を示した。
「きっと何かがあって疲れてしまったのでしょう。そっとしておいてあげませんか?」
「……ぬう。叩き起こしてやりたいところだが、エスカの優しさに免じて我慢しようではないか……」
エスカの慈愛に満ちた顔に気圧されてクロハは衝動を抑えた。
「それよりもこのあとどうするかを考えましょう。昼食のこともありますし」
「間欠泉を見にいって腹が空けば適当にその辺で食べればよかろう。あとのことはその時考えればよい」
「それはちょっと自由すぎませんか? ある程度は計画を立てておかないと……」
「決められた道を歩くなどつまらんではないか。道を開拓してこそ新たな発見や刺激があるというもの。そうは思わぬか?」
「俺に聞くな。まあ元々散策のつもりだ。目的も計画もない」
「ほれ、センリもこう言うておる」
「……分かりました。お二人がそう言うのなら、そうしましょう」
エスカは2人の意見を尊重してほぼ無計画で街を回ることにした。
「間欠泉は見にいくとして火の神殿はどうしましょうか」
「時間があったら見にいけばよい」
「そうですね」
エスカとクロハの何気ない会話で今まで寝ていたルキが急に目を覚ましてむくりと立ち上がった。赤い顔のままどんどん3人のほうへ近づいてくる。
「火の神殿には行くな!」
ルキは声を荒らげた。突然のことに3人はポカンとしていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
主人公は、勇者パーティーを追放されて辺境の地へと追放される。
そこで出会った魔族の少女と仲良くなり、彼女と共にスローライフを送ることになる。
しかし、ある日突然現れた魔王によって、俺は後継者として育てられることになる。
そして、俺の元には次々と美少女達が集まってくるのだった……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる