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第三章・聖女養成学園
異変の確信
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「お、行くのか?」
「一応ね。残ってるか分かんないけど」
今回の実戦訓練で準中級悪魔を討伐出来なかったとしても、私の特待生の座が揺らぐことはない。それだけの成績を今まで積み上げてきた。
でも。
「……あの講師も講師よ。たった三体の準中級悪魔でなにしたかったんだろ。あの講師が配置できる悪魔なんてこの程度だったわけね」
愚痴ってやった。
あの講師の男には最高にイライラしているのだ。
第一線で戦う実力派聖女ならもっと考えて悪魔を配置してほしかった。仕方ないので準中級悪魔が全部討伐されたら、とりあえずこの廃墟村にいる下級悪魔は全部狩ってしまおう。面倒だけど仕方ない。
私は家を出ると廃墟の村を歩く。
候補生たちはすでに準中級悪魔討伐に向かっているようで探す手間がはぶける。人が集まっている場所に行けばいい。
こうして歩いていると、ふと気付く。
ブーーーン!
ハエの羽音。気が付くと無数のハエが飛んでいる。
それだけじゃない、廃墟の村のあちらこちらにリスがいた。
ハエとリス、それは暴食の眷属の下級悪魔だ。それが一カ所に向かって集まっている。
……なんとも嫌な予感がした、その時。
「誰か先生を呼んできて! 早く、早くして!!」
「こんなの候補生じゃ無理だよ!!」
「ダメ、死んじゃう!! 誰かっ、誰かー!!」
叫び声が聞こえてきた。
尋常でない悲鳴とともに複数の候補生たちが血相を変えて逃げてくる。
「ロロットさんも逃げて! 大変なの、早く逃げて!!」
「先生はどこ!? 早く助けないと死んじゃうよ!!」
候補生たちは講師を探して村の出口に走っていった。
やはり何か起こっているのだ。
私は候補生たちが逃げてきた方向に向かって走る。
そして、そこで目にしたもの。
「ど、どういうこと……?」
驚愕を隠し切れなかった。
そこにいたのは巨大なトラとブタの準中級悪魔が二体。眷属は暴食。
その周囲には怪我をした候補生たちが倒れている。なかには先ほどの五人の候補生の姿もあった。あれほど自信に溢れていたのに今は悲壮感を漂わせてぐったりしている。
しかしおかしい。
準中級とはいえここには十人以上の候補生がいる。チームで戦えば対抗できるはず。それなのに。
「くっ、おれが討伐、……してやる。俺がっ……」
倒れていた候補生がよろよろと起き上がった。
先ほどの悪魔討伐で私に『今より強くなったらロロットさんみたいに一人でも討伐できるようになる!』とキラキラした顔で言った男子生徒だ。
しかしトラの悪魔が牙を剥いて襲い掛かる。
「ガアアアアアア!!!!」
「うわああああ!!」
男子生徒は縮こまって死を覚悟したが。
ザッ!!
寸前、男子生徒の体がふわりっと宙に浮く。
男子生徒が呆然と私を見上げた。
トラが襲いかかる寸前、私がその場から救出したのだ。
男子生徒を横抱きにしてトラから距離を取る。
そしてトラの動きを警戒しながら男子生徒をそっと降ろした。
「あ、ありがとう……。ロロットさん、俺……」
「動けるなら他の子を連れてここから離れて」
「わ、わかったっ……」
男子生徒は足を引きずりながらも倒れている候補生たちを連れて離れていく。
トラとブタはそれを邪魔しようとするけど、その度に私が阻止して避難を急がせた。
「……何かが引っ掛かる」
避難を手伝いながらトラとブタの悪魔を観察する。
トラとブタは普通の準中級悪魔に見える。でもそれなら候補生たちだって後れを取らないはず。
なにかがある。なにかが引っ掛かる。
「試してみるか」
魔力を集中し、トラとブタを囲むようにして攻撃魔法を発動した。
攻撃を食らった悪魔が悲鳴をあげて暴れだす。やはり攻撃は効いている。それならどうしてあれほどの被害が……。
「ああ、そういうことか。なるほどな」
ふとギルタレスが言った。
ギルタレスは腕を組んで愉快そうに悪魔を見ている。
でも私を見てニヤリと笑う。
「教えてやってもいいぜ」
「……なにが言いたいわけ?」
「俺に媚びろ。そうすればお前の感じている疑問の答えを教えてやる」
「頼んでないから」
きっぱり拒否した。
答えは気になるがイラッとしたのだ。そもそも私がお願いしなければならないという形が気に入らない。
しかし。
「おいおい無理するなよ。気になるだろ?」
ギルタレスに絡まれてしまう。
「悪いこと言わないから媚びろって。な?」
「…………」
「ちょっとでいいから。そしたら教えてやるから」
うざい。とてもうざい。
だいたい今は準中級悪魔との戦闘中なのだ。それなのに誰にもギルタレスが見えていないせいで、私の周りだけとても騒がしいことになっている。
グイッ! 私はギルタレスの胸ぐらを掴むと引き寄せた。
「邪魔だっつってるでしょ」
「仕方ねぇだろ、俺に媚びるお前が見たい。この俺が見たいと言っているんだ」
至近距離でギルタレスが言った。
呼吸が届くほどの距離にギルタレスの赤い瞳。爛々と輝く瞳。
強欲なそれが癪に障る。
「ふざけるなっ」
掴んでいた胸ぐらを突き放す。
考えるのはやめだ。とりあえず準中級二体をまるごと討伐することにした。
「次で決める」
二体の悪魔に向かって両手を翳す。
でも魔力を発動させる前にトラとブタが突進してくる。
衝突すれば即死の重量。でもそれは読んでいた反撃!
「反撃に突進をチョイスするあたり動物的。だから準中級止まりなのね」
まずトラだ。衝突する寸前ひらりと飛び越えて背後から回転蹴りを一発!
ドガッ!!
背後からの蹴りにトラが吹っ飛んでいく。
でもここで終わらない。その勢いに乗ったまま高く跳躍し、今度は真上からブタの背に向かって垂直落下の踵落し!
バギイィィ!!
分厚い肉を千切り、骨まで粉砕する強烈な踵落し。
致命傷を受けたブタは断末魔の鳴き声をあげて悶えだす。
「これで終わり。魔力を使うまでもなかったか」
そう言って浄化の炎で終わらせようとした時だった。
ザワザワザワッ……!!
空気の流れが変わった。
気が付くと無数の下級悪魔がここを取り囲んでいる。
そして。
「え、吸収している……?」
致命傷を与えたブタの悪魔が下級悪魔を吸収していた。しかもみるみる傷が癒えて、最初よりさらに巨大化している。
トラの悪魔も下級悪魔を吸収し、牙と爪がさらに禍々しく変形しはじめた。
「吸収……。こんなことが」
唖然とした。
悪魔とは独立した個体だ。他の悪魔を吸収して傷を癒すなど聞いたことがない。しかも吸収で変形しているということは合体したということだ。
「ギルタレス、あなた知ってたの?」
「地獄で聞いたことがある。馬鹿らしいと思っていたが、まさか本当だったとはな」
ギルタレスは腕を組んで合体した悪魔を見据えた。
私も悪魔を見据えて観察する。この悪魔、今までとは明らかに違う。
もしかしてこれが慈悲の聖女クレディアが話していた悪魔の異変。
「一応ね。残ってるか分かんないけど」
今回の実戦訓練で準中級悪魔を討伐出来なかったとしても、私の特待生の座が揺らぐことはない。それだけの成績を今まで積み上げてきた。
でも。
「……あの講師も講師よ。たった三体の準中級悪魔でなにしたかったんだろ。あの講師が配置できる悪魔なんてこの程度だったわけね」
愚痴ってやった。
あの講師の男には最高にイライラしているのだ。
第一線で戦う実力派聖女ならもっと考えて悪魔を配置してほしかった。仕方ないので準中級悪魔が全部討伐されたら、とりあえずこの廃墟村にいる下級悪魔は全部狩ってしまおう。面倒だけど仕方ない。
私は家を出ると廃墟の村を歩く。
候補生たちはすでに準中級悪魔討伐に向かっているようで探す手間がはぶける。人が集まっている場所に行けばいい。
こうして歩いていると、ふと気付く。
ブーーーン!
ハエの羽音。気が付くと無数のハエが飛んでいる。
それだけじゃない、廃墟の村のあちらこちらにリスがいた。
ハエとリス、それは暴食の眷属の下級悪魔だ。それが一カ所に向かって集まっている。
……なんとも嫌な予感がした、その時。
「誰か先生を呼んできて! 早く、早くして!!」
「こんなの候補生じゃ無理だよ!!」
「ダメ、死んじゃう!! 誰かっ、誰かー!!」
叫び声が聞こえてきた。
尋常でない悲鳴とともに複数の候補生たちが血相を変えて逃げてくる。
「ロロットさんも逃げて! 大変なの、早く逃げて!!」
「先生はどこ!? 早く助けないと死んじゃうよ!!」
候補生たちは講師を探して村の出口に走っていった。
やはり何か起こっているのだ。
私は候補生たちが逃げてきた方向に向かって走る。
そして、そこで目にしたもの。
「ど、どういうこと……?」
驚愕を隠し切れなかった。
そこにいたのは巨大なトラとブタの準中級悪魔が二体。眷属は暴食。
その周囲には怪我をした候補生たちが倒れている。なかには先ほどの五人の候補生の姿もあった。あれほど自信に溢れていたのに今は悲壮感を漂わせてぐったりしている。
しかしおかしい。
準中級とはいえここには十人以上の候補生がいる。チームで戦えば対抗できるはず。それなのに。
「くっ、おれが討伐、……してやる。俺がっ……」
倒れていた候補生がよろよろと起き上がった。
先ほどの悪魔討伐で私に『今より強くなったらロロットさんみたいに一人でも討伐できるようになる!』とキラキラした顔で言った男子生徒だ。
しかしトラの悪魔が牙を剥いて襲い掛かる。
「ガアアアアアア!!!!」
「うわああああ!!」
男子生徒は縮こまって死を覚悟したが。
ザッ!!
寸前、男子生徒の体がふわりっと宙に浮く。
男子生徒が呆然と私を見上げた。
トラが襲いかかる寸前、私がその場から救出したのだ。
男子生徒を横抱きにしてトラから距離を取る。
そしてトラの動きを警戒しながら男子生徒をそっと降ろした。
「あ、ありがとう……。ロロットさん、俺……」
「動けるなら他の子を連れてここから離れて」
「わ、わかったっ……」
男子生徒は足を引きずりながらも倒れている候補生たちを連れて離れていく。
トラとブタはそれを邪魔しようとするけど、その度に私が阻止して避難を急がせた。
「……何かが引っ掛かる」
避難を手伝いながらトラとブタの悪魔を観察する。
トラとブタは普通の準中級悪魔に見える。でもそれなら候補生たちだって後れを取らないはず。
なにかがある。なにかが引っ掛かる。
「試してみるか」
魔力を集中し、トラとブタを囲むようにして攻撃魔法を発動した。
攻撃を食らった悪魔が悲鳴をあげて暴れだす。やはり攻撃は効いている。それならどうしてあれほどの被害が……。
「ああ、そういうことか。なるほどな」
ふとギルタレスが言った。
ギルタレスは腕を組んで愉快そうに悪魔を見ている。
でも私を見てニヤリと笑う。
「教えてやってもいいぜ」
「……なにが言いたいわけ?」
「俺に媚びろ。そうすればお前の感じている疑問の答えを教えてやる」
「頼んでないから」
きっぱり拒否した。
答えは気になるがイラッとしたのだ。そもそも私がお願いしなければならないという形が気に入らない。
しかし。
「おいおい無理するなよ。気になるだろ?」
ギルタレスに絡まれてしまう。
「悪いこと言わないから媚びろって。な?」
「…………」
「ちょっとでいいから。そしたら教えてやるから」
うざい。とてもうざい。
だいたい今は準中級悪魔との戦闘中なのだ。それなのに誰にもギルタレスが見えていないせいで、私の周りだけとても騒がしいことになっている。
グイッ! 私はギルタレスの胸ぐらを掴むと引き寄せた。
「邪魔だっつってるでしょ」
「仕方ねぇだろ、俺に媚びるお前が見たい。この俺が見たいと言っているんだ」
至近距離でギルタレスが言った。
呼吸が届くほどの距離にギルタレスの赤い瞳。爛々と輝く瞳。
強欲なそれが癪に障る。
「ふざけるなっ」
掴んでいた胸ぐらを突き放す。
考えるのはやめだ。とりあえず準中級二体をまるごと討伐することにした。
「次で決める」
二体の悪魔に向かって両手を翳す。
でも魔力を発動させる前にトラとブタが突進してくる。
衝突すれば即死の重量。でもそれは読んでいた反撃!
「反撃に突進をチョイスするあたり動物的。だから準中級止まりなのね」
まずトラだ。衝突する寸前ひらりと飛び越えて背後から回転蹴りを一発!
ドガッ!!
背後からの蹴りにトラが吹っ飛んでいく。
でもここで終わらない。その勢いに乗ったまま高く跳躍し、今度は真上からブタの背に向かって垂直落下の踵落し!
バギイィィ!!
分厚い肉を千切り、骨まで粉砕する強烈な踵落し。
致命傷を受けたブタは断末魔の鳴き声をあげて悶えだす。
「これで終わり。魔力を使うまでもなかったか」
そう言って浄化の炎で終わらせようとした時だった。
ザワザワザワッ……!!
空気の流れが変わった。
気が付くと無数の下級悪魔がここを取り囲んでいる。
そして。
「え、吸収している……?」
致命傷を与えたブタの悪魔が下級悪魔を吸収していた。しかもみるみる傷が癒えて、最初よりさらに巨大化している。
トラの悪魔も下級悪魔を吸収し、牙と爪がさらに禍々しく変形しはじめた。
「吸収……。こんなことが」
唖然とした。
悪魔とは独立した個体だ。他の悪魔を吸収して傷を癒すなど聞いたことがない。しかも吸収で変形しているということは合体したということだ。
「ギルタレス、あなた知ってたの?」
「地獄で聞いたことがある。馬鹿らしいと思っていたが、まさか本当だったとはな」
ギルタレスは腕を組んで合体した悪魔を見据えた。
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