76 / 77
第十五章:斎王の愛し子
76:伝えたい一心で
しおりを挟む
「はい!」
昨夜はあまり眠れなかったが、疲れるようなことは何もしていない。朝からお腹いっぱい餡パンを食べて準備は万端である。
「御門様はお休みになられましたか?」
可畏の様子は変わらず颯爽としている。第三隊の少将である四方も、可畏が精彩を欠く姿を見たことがないと言っていた。けれど、葛葉には気になることがあった。蘆屋という男との熾烈な攻防のあと、可畏は本陣の寝床について、苦しげにうなされていたのだ。彼の正体を知った今なら、あの時の成り行きにも道筋が見えてくる。
陰陽師の使う呪符が、鬼となった身を苛んでいたのだ。羅刹の力が強大でも、可畏という器は人である。あの時に見た可畏の苦しげな様子が、それを裏付けている。彼は常に代償や負担を抱えているのだ。
「異形の関わる事件は私にとっては日常茶飯事だ。もう慣れているし、疲れるほどのこともない」
葛葉の向かいに腰を下ろして、可畏は食卓の籠にある餡パンを手に取った。
「うまそうだな。私もひとつ頂こう」
「はい! とても美味しいです! ぜひ!」
さりげなく気遣いを受け流されたことに気づいたが、葛葉は話を戻すことはせず、自分の手元の食べかけの餡パンをかじった。
「ところで」
可畏が手に取った餡パンをふたつに割りながら、卓上に目を向ける。
「それは、おまえが見たと言っていた小芥子か?」
彼の母親である綾子が依代となっている小芥子を見て、可畏はわずかに目を細めた。葛葉は注意深く様子を窺う。彼が小芥子の素性を知らないとは思えないが、視線には訝しむような色が宿っている。
「はい。でも、御門様のおっしゃっていたとおり、悪いものではありませんでした」
母親のことを口にしていいのかわからず、葛葉は玉藻が訪れていたことを先に報告した。心なしか可畏の表情が険しくなる。
「この小芥子は、玉藻様がこちらに届けるように天子様にお願いしたと仰っていました」
「それは私も陛下から聞いたが……」
小芥子に向けられていた可畏の視線が、葛葉に戻ってくる。
「玉藻は何か言っていたか?」
「えっ?」
あからさまにうろたえてしまい、葛葉はしまったと血の気が引く。
「あ、はい。小芥子は御門様のお母様のものであると……」
彼の生い立ちについて触れないように取り繕ってみたが、すぐに見抜かれてしまう。ふっと小さな笑みを漏らしながら、可畏は妖のような赤い眼を伏せた。
「どうやら玉藻はおまえに全て話したようだな」
何と答えるのが適当なのかわからず、葛葉は言葉を返せない。懸命に場を取り繕おうとするが、気持ちだけがあたふたする。
不自然な沈黙の中で、可畏が視線を伏せたまま深く息をついた。
「おまえは分かりやすいな」
うろたえている葛葉を見て、彼が小さく笑う。ふたたび葛葉を見たまなざしに、嫌悪や険しさはなかった。
「私の素性について黙っていたのは悪かった」
「あ、謝ることなど何もありません! 簡単に明かせないことですし、それに御門様のことを知りたいという気持ちだけで、わたしが玉藻様に食い下がって無理やり全て聞き出しました」
誰にでもある暴かれたくない秘密。それを知ろうとするのはわがままだ。葛葉は改めて自分の行いの身勝手さを反省した。
「本当は御門様から聞くべきことだったのに、わたしの方こそ申し訳ありません」
「いや、そろそろ話そうと思っていた。玉藻から聞いたのなら、手間が省けて良かった」
可畏は責めることもなく、浅く微笑む。それが彼の本心なのかどうかは、葛葉には測り切れない。ただ、どちらにしても可畏は葛葉を気遣ってくれているのだ。初任務として可畏に同行して事件を追っていた時も同じだった。
どんな時も変わらず、葛葉は可畏の配慮を感じ続けてきた。
「全部聞いたのなら、怖がられても仕方がないと思っているが、私には使命がある。だから――」
「御門様は御門様です!」
彼の暗い声を遮るように、葛葉は声を高くする。
自身を卑下するような言葉は聞きたくないし、これからも可畏には堂々と隣に立っていてほしい。
だからこそ、いま彼に伝えておかなければならないことがある。
「わたしにとっては、御門様は自分を信じてくれた大切な方です! たくさん希望も与えてもらいました! 何があってもそれは変わりません!」
死者であっても鬼であっても、自分は可畏のことを信じられる。だから恐れや嫌悪は微塵もない。
何も変わらないのだ。変わらず慕っている。それだけは分かってほしかった。
「わたしはこれからも御門様のことをお慕いしております!」
高ぶった気持ちのまま、葛葉は息切れしそうな勢いで一息に言い放つ。
今の素直な感情を伝えたい一心だったが、目の前で彼が驚いたように目を丸くした。
「あ!」
妖のような赤眼と視線が重なると、葛葉はまるで火にあぶられたように一気に全身がほてる。
「あ、あの! お慕いしているというのは、その、おかしな意味ではなくて、人としてと言うか、特務部の上官としてというか、決して男性としてなどの不埒な意味ではなく、あ、いえ、男性としても素敵な方だとは思っておりますが、それもただ頼りになるという意味でして」
誤解のないように説明したいが、まくし立てるような早口になってしまう。ひたすらほてった顔があつい。
「とにかく御門様の素敵さが損なわれるようなことではなく、わたしが言いたいのは全然怖くないということで」
誤解のないように伝えようとする焦りと戸惑いで、自分でも何を言い訳しているのか怪しくなってきた。どんどん墓穴が深くなる。
「これまでと変わらずお慕いしているとお伝えたかっただけで、あ、そのお慕いしているというのは、人間としてという意味で、あ、それは鬼である御門様のことも同じで」
「葛葉、わかった。おまえの言いたいことはわかったから……」
混乱しながら説明を繰り返す葛葉をなだめるように、可畏が「もういい」と言葉を堰き止めるようなそぶりで手をあげた。
「あ、はい。申し訳ありません。とにかくわたしは御門様のことをお慕いしておりますので」
真っ赤な顔では誤解されそうな言い回しだが、普通に話そうと意識するほど熱がこもる。どうにもならない。うまく伝えられないもどかしさと恥じらいで、葛葉は目を伏せた。
昨夜はあまり眠れなかったが、疲れるようなことは何もしていない。朝からお腹いっぱい餡パンを食べて準備は万端である。
「御門様はお休みになられましたか?」
可畏の様子は変わらず颯爽としている。第三隊の少将である四方も、可畏が精彩を欠く姿を見たことがないと言っていた。けれど、葛葉には気になることがあった。蘆屋という男との熾烈な攻防のあと、可畏は本陣の寝床について、苦しげにうなされていたのだ。彼の正体を知った今なら、あの時の成り行きにも道筋が見えてくる。
陰陽師の使う呪符が、鬼となった身を苛んでいたのだ。羅刹の力が強大でも、可畏という器は人である。あの時に見た可畏の苦しげな様子が、それを裏付けている。彼は常に代償や負担を抱えているのだ。
「異形の関わる事件は私にとっては日常茶飯事だ。もう慣れているし、疲れるほどのこともない」
葛葉の向かいに腰を下ろして、可畏は食卓の籠にある餡パンを手に取った。
「うまそうだな。私もひとつ頂こう」
「はい! とても美味しいです! ぜひ!」
さりげなく気遣いを受け流されたことに気づいたが、葛葉は話を戻すことはせず、自分の手元の食べかけの餡パンをかじった。
「ところで」
可畏が手に取った餡パンをふたつに割りながら、卓上に目を向ける。
「それは、おまえが見たと言っていた小芥子か?」
彼の母親である綾子が依代となっている小芥子を見て、可畏はわずかに目を細めた。葛葉は注意深く様子を窺う。彼が小芥子の素性を知らないとは思えないが、視線には訝しむような色が宿っている。
「はい。でも、御門様のおっしゃっていたとおり、悪いものではありませんでした」
母親のことを口にしていいのかわからず、葛葉は玉藻が訪れていたことを先に報告した。心なしか可畏の表情が険しくなる。
「この小芥子は、玉藻様がこちらに届けるように天子様にお願いしたと仰っていました」
「それは私も陛下から聞いたが……」
小芥子に向けられていた可畏の視線が、葛葉に戻ってくる。
「玉藻は何か言っていたか?」
「えっ?」
あからさまにうろたえてしまい、葛葉はしまったと血の気が引く。
「あ、はい。小芥子は御門様のお母様のものであると……」
彼の生い立ちについて触れないように取り繕ってみたが、すぐに見抜かれてしまう。ふっと小さな笑みを漏らしながら、可畏は妖のような赤い眼を伏せた。
「どうやら玉藻はおまえに全て話したようだな」
何と答えるのが適当なのかわからず、葛葉は言葉を返せない。懸命に場を取り繕おうとするが、気持ちだけがあたふたする。
不自然な沈黙の中で、可畏が視線を伏せたまま深く息をついた。
「おまえは分かりやすいな」
うろたえている葛葉を見て、彼が小さく笑う。ふたたび葛葉を見たまなざしに、嫌悪や険しさはなかった。
「私の素性について黙っていたのは悪かった」
「あ、謝ることなど何もありません! 簡単に明かせないことですし、それに御門様のことを知りたいという気持ちだけで、わたしが玉藻様に食い下がって無理やり全て聞き出しました」
誰にでもある暴かれたくない秘密。それを知ろうとするのはわがままだ。葛葉は改めて自分の行いの身勝手さを反省した。
「本当は御門様から聞くべきことだったのに、わたしの方こそ申し訳ありません」
「いや、そろそろ話そうと思っていた。玉藻から聞いたのなら、手間が省けて良かった」
可畏は責めることもなく、浅く微笑む。それが彼の本心なのかどうかは、葛葉には測り切れない。ただ、どちらにしても可畏は葛葉を気遣ってくれているのだ。初任務として可畏に同行して事件を追っていた時も同じだった。
どんな時も変わらず、葛葉は可畏の配慮を感じ続けてきた。
「全部聞いたのなら、怖がられても仕方がないと思っているが、私には使命がある。だから――」
「御門様は御門様です!」
彼の暗い声を遮るように、葛葉は声を高くする。
自身を卑下するような言葉は聞きたくないし、これからも可畏には堂々と隣に立っていてほしい。
だからこそ、いま彼に伝えておかなければならないことがある。
「わたしにとっては、御門様は自分を信じてくれた大切な方です! たくさん希望も与えてもらいました! 何があってもそれは変わりません!」
死者であっても鬼であっても、自分は可畏のことを信じられる。だから恐れや嫌悪は微塵もない。
何も変わらないのだ。変わらず慕っている。それだけは分かってほしかった。
「わたしはこれからも御門様のことをお慕いしております!」
高ぶった気持ちのまま、葛葉は息切れしそうな勢いで一息に言い放つ。
今の素直な感情を伝えたい一心だったが、目の前で彼が驚いたように目を丸くした。
「あ!」
妖のような赤眼と視線が重なると、葛葉はまるで火にあぶられたように一気に全身がほてる。
「あ、あの! お慕いしているというのは、その、おかしな意味ではなくて、人としてと言うか、特務部の上官としてというか、決して男性としてなどの不埒な意味ではなく、あ、いえ、男性としても素敵な方だとは思っておりますが、それもただ頼りになるという意味でして」
誤解のないように説明したいが、まくし立てるような早口になってしまう。ひたすらほてった顔があつい。
「とにかく御門様の素敵さが損なわれるようなことではなく、わたしが言いたいのは全然怖くないということで」
誤解のないように伝えようとする焦りと戸惑いで、自分でも何を言い訳しているのか怪しくなってきた。どんどん墓穴が深くなる。
「これまでと変わらずお慕いしているとお伝えたかっただけで、あ、そのお慕いしているというのは、人間としてという意味で、あ、それは鬼である御門様のことも同じで」
「葛葉、わかった。おまえの言いたいことはわかったから……」
混乱しながら説明を繰り返す葛葉をなだめるように、可畏が「もういい」と言葉を堰き止めるようなそぶりで手をあげた。
「あ、はい。申し訳ありません。とにかくわたしは御門様のことをお慕いしておりますので」
真っ赤な顔では誤解されそうな言い回しだが、普通に話そうと意識するほど熱がこもる。どうにもならない。うまく伝えられないもどかしさと恥じらいで、葛葉は目を伏せた。
0
あなたにおすすめの小説
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
皇太后(おかあ)様におまかせ!〜皇帝陛下の純愛探し〜
菰野るり
キャラ文芸
皇帝陛下はお年頃。
まわりは縁談を持ってくるが、どんな美人にもなびかない。
なんでも、3年前に一度だけ出逢った忘れられない女性がいるのだとか。手がかりはなし。そんな中、皇太后は自ら街に出て息子の嫁探しをすることに!
この物語の皇太后の名は雲泪(ユンレイ)、皇帝の名は堯舜(ヤオシュン)です。つまり【後宮物語〜身代わり宮女は皇帝陛下に溺愛されます⁉︎〜】の続編です。しかし、こちらから読んでも楽しめます‼︎どちらから読んでも違う感覚で楽しめる⁉︎こちらはポジティブなラブコメです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
後宮の偽花妃 国を追われた巫女見習いは宦官になる
gari@七柚カリン
キャラ文芸
旧題:国を追われた巫女見習いは、隣国の後宮で二重に花開く
☆4月上旬に書籍発売です。たくさんの応援をありがとうございました!☆ 植物を慈しむ巫女見習いの凛月には、二つの秘密がある。それは、『植物の心がわかること』『見目が変化すること』。
そんな凛月は、次期巫女を侮辱した罪を着せられ国外追放されてしまう。
心機一転、紹介状を手に向かったのは隣国の都。そこで偶然知り合ったのは、高官の峰風だった。
峰風の取次ぎで紹介先の人物との対面を果たすが、提案されたのは後宮内での二つの仕事。ある時は引きこもり後宮妃(欣怡)として巫女の務めを果たし、またある時は、少年宦官(子墨)として庭園管理の仕事をする、忙しくも楽しい二重生活が始まった。
仕事中に秘密の能力を活かし活躍したことで、子墨は女嫌いの峰風の助手に抜擢される。女であること・巫女であることを隠しつつ助手の仕事に邁進するが、これがきっかけとなり、宮廷内の様々な騒動に巻き込まれていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
後宮なりきり夫婦録
石田空
キャラ文芸
「月鈴、ちょっと嫁に来るか?」
「はあ……?」
雲仙国では、皇帝が三代続いて謎の昏睡状態に陥る事態が続いていた。
あまりにも不可解なために、新しい皇帝を立てる訳にもいかない国は、急遽皇帝の「影武者」として跡継ぎ騒動を防ぐために寺院に入れられていた皇子の空燕を呼び戻すことに決める。
空燕の国の声に応える条件は、同じく寺院で方士修行をしていた方士の月鈴を妃として後宮に入れること。
かくしてふたりは片や皇帝の影武者として、片や皇帝の偽りの愛妃として、後宮と言う名の魔窟に潜入捜査をすることとなった。
影武者夫婦は、後宮内で起こる事件の謎を解けるのか。そしてふたりの想いの行方はいったい。
サイトより転載になります。
呪われた少女の秘された寵愛婚―盈月―
くろのあずさ
キャラ文芸
異常存在(マレビト)と呼ばれる人にあらざる者たちが境界が曖昧な世界。甚大な被害を被る人々の平和と安寧を守るため、軍は組織されたのだと噂されていた。
「無駄とはなんだ。お前があまりにも妻としての自覚が足らないから、思い出させてやっているのだろう」
「それは……しょうがありません」
だって私は――
「どんな姿でも関係ない。私の妻はお前だけだ」
相応しくない。私は彼のそばにいるべきではないのに――。
「私も……あなた様の、旦那様のそばにいたいです」
この身で願ってもかまわないの?
呪われた少女の孤独は秘された寵愛婚の中で溶かされる
2025.12.6
盈月(えいげつ)……新月から満月に向かって次第に円くなっていく間の月
今さらやり直しは出来ません
mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。
落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。
そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる