羅刹の花嫁 〜帝都、鬼神討伐異聞〜

自分と目をあわせると、何か良くないことがおきる。
幼い頃からの不吉な体験で、葛葉はそんな不安を抱えていた。

時は明治。
異形が跋扈する帝都。

洋館では晴れやかな婚約披露が開かれていた。
侯爵令嬢と婚約するはずの可畏(かい)は、招待客である葛葉を見つけると、なぜかこう宣言する。

「私の花嫁は彼女だ」と。

幼い頃からの不吉な体験ともつながる、葛葉のもつ特別な異能。
その力を欲して、可畏(かい)は葛葉を仮初の花嫁として事件に同行させる。

文明開化により、華やかに変化した帝都。
頻出する異形がもたらす、怪事件のたどり着く先には?

人と妖、異能と異形、怪異と思惑が錯綜する和風ファンタジー。

(※絵を描くのも好きなので表紙も自作しております)

第7回ホラー・ミステリー小説大賞で奨励賞をいただきました。
ありがとうございました!
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