完結【日月の歌語りⅢ】 蒼穹と八重波

あかつき雨垂

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 万が一にも邪魔が入らぬよう、船長室の戸には閂をかけた。
 ふたりきりになった瞬間、フーヴァルはゲラードの腰に手を当てて、有無を言わさず引き寄せた。薄いシャツを隔てて触れあう肌は熱く、逸る鼓動に皮膚そのものが脈打っているような気がした。
 明かりを灯す暇も惜しんだから、こぢんまりとした部屋を照らすのは、海に面した窓から忍び込む星明かりだけだ。
 この期に及んでも、ゲラードはまだ逃げ道を探すように背後を気にしている。
「そうビクビクすんなよ。ただの気晴らしだ」
「しかし……」
 ゲラードが曖昧な笑みを浮かべるので、揶揄うように頬をつねった。
「あのな。俺たちの関係なんて、最初から気晴らしみたいなもんだっただろ」
 すると、ゲラードはふいと顔を背けて、フーヴァルを押しやった。その横顔には傷心の陰があった。
 真実こそ、何よりも鋭い刃で心を傷つける。
 だが、彼はすぐに気を取り直した。
「僕にとっては、気晴らし以上の意味があったんだ」
 ちょっとした当てこすりにさえいちいち顔を赤くして反応していた、あの頃の彼はもういないらしい。迷いのない表情で言われてしまうと、皮肉めいた口調でいなすしか無くなる。
「駄々をこねるなよ。永遠に続くわけじゃないことはわかってたはずだ」フーヴァルは言った。「楽しめるときに楽しむ。それでいいだろ」
 ゲラードは、フーヴァルに触れるか、触れないかというところで立ち尽くしていた。
 あと一押しってとこか。
「俺に恩義を感じてるって言ってたよな? 俺の骨折りに、褒美の一つくらい恵んでやろうって気にならねえのか」
 ゲラードはふっと微笑んだ。
「君一人の骨折りではないだろう」
 そうして笑うと、幼さが少しだけ蘇るようだった。
「まあ、そいつは役得ってことで」
 フーヴァルは一歩踏み出し、ゲラードの腰に手を当てた。
 彼は拒否しなかった。
 シャツの薄い布地の向こうで、彼の肌は微かに汗ばんでいた。
「ゲラード」
 名前を呼ぶと、彼の目がわずかに歪んだ。
 懐かしさと悲しみ、そして抗いようのない欲望に苦悶する彼の表情。
 してはいけない理由を並べ立てようと開いた口が、そのまま固まる。そして、彼は降伏するようにうなだれた。
「フーヴ……」
 ゲラードはこういうときにしか、その呼び名を使わない。
「酒に酔って見た夢だと思やいい」
 あやすように身体をゆっくりと揺さぶりながら囁くと、彼は俯いたまま、額をゲラードの肩に乗せた。
「フーヴ」彼は言った。「やると決めたら、言い訳なんかしない」
 ゲラードは、油断していたフーヴァルの隙を突いて、部屋の中央を貫く最後檣ミズンマストに背中を押しつけた。彼はそうして逃げ道を奪ってから、頬に頬をすり寄せ、崇めるような熱を込めて口づけをした。頬から頬骨、瞼の上、額、そして鼻筋に。この焦れったい儀式に晒されている間、フーヴァルはいつも、妙な居心地の悪さを感じていたものだった。
 フーヴァルはゲラードのシャツを掴むと、脚衣にきっちりと詰め込まれた裾を引き抜き、剥き出しの腹を手のひらで撫で上げた。彼は小さく呻いて、観念したように唇に口づけた。
「フーヴ……」
 強請ねだるような甘えた声に、身体の奥底が疼くのを止められない。
 これが三年振りのキスだなどと、感慨にふける余裕もなかった。唇が触れあった瞬間に、いまふたりが存在しているこの瞬間の外、この小さな船室の外のことは、意識から消えた。
 柔らかな弾力。彼のにおい。完璧な歯列で、フーヴァルの唇を撫でるように甘噛みする癖。記憶の中で眠っていたものが一つずつ蘇り、記憶よりも鮮烈に、欲望を掻き立てる。
 考えられるのは、自分の身の内のどうしようもない熱のこと。それをどうやって一つに混ぜ合わせ、燃えかすになるまで互いを駆り立てることができるのか──それだけだった。
 濡れた唇を重ねて愛撫し合うような口づけが、渇望に急かされ、互いを貪るためのものに変わってゆく。ゲラードはフーヴァルの髪をそっと掴んだ。そして、口づけはさらに深まった。
 ああ──そうだった。痛みを与えずに相手をがんじがらめにするのが、この男のやり口なんだった。
 キスの合間にシャツを脱ぎ捨て、剥き出しの背中に爪を立て引っ掻いてやる。他愛ない揶揄いにさえ、ゲラードの肉体は素直に反応した。背筋が震え、無意識に腰が揺れる。
「ああ……」
 鼻にかかった吐息が耳朶を撫でると、甘い戦慄が身体を駆け抜ける。
 これが、もっと欲しい。
 方便を並べ立て、脅迫めいた誘惑をしてまで、これを欲していた。
『ただの気晴らし以上』なんてお上品な言葉じゃとても言い表せない。これは飲んだくれにとっての酒であり、吸血鬼にとっての血であり、人狼にとっての満月であり、人魚にとっての歌だ。遠ざかっている間にも、そのことを考えずにはいられない。ましてや、こんなに近くにあるのに、それを我慢するなんてことができるはずがない。
 ゲラードの首筋に手を当てて噛みつくようなキスをしながら、足の間に腿を滑り込ませ、腰を引き寄せた。すでに確かな熱をもったものが脚衣越しに擦れ合うだけで、頭の後ろが痺れるほどの快感が沸き起こる。波のように腰をくねらせ、弾力のある尻を掴んでは擦りつけ、同時に相手の昂ぶりをも感じる。腹の奥底からこみ上げる狂おしい呻きを互いの舌で混ぜ合わせ、同じ体温になったものを飲み下した。喉を鳴らして。
 どちらともなく相手の脚衣に手を掛け、引きずり下ろし、蹴落として、長靴と一緒に部屋の隅に投げ捨てる。
 息はとっくに上がっていたし、この状況に酔ってもいた。欲望を遂げたいと思う一方で、この時間をできるだけ長く楽しみたいとも思う。だが、官能に痺れかけた頭の片隅には、冷静な覚悟が居座り続けていた。いい夢はいつでもあっという間に終わってしまう。
 それなら、せめて今夜だけでも。
「僕の中に、君を感じたい」
 ゲラードは、フーヴァルの耳に唇を押しつけたまま囁いた。
 その湿った熱に揺り動かされて、腹の底で、欲望が脈動する。
「ああ……」フーヴァルは喉を鳴らすように呻いて、ゲラードの懇願を受け入れた。「なら、さっさと脚を開きな」
 
 机の上にゲラードを寝そべらせ、その目をじっと覗き込む。先端をあてがい、それをゆっくりと突き入れてゆくほどに、彼の瞳が欲望に翳るのを眺めるのが好きだった。
「ん……あ……」
 それを知っているから、ゲラードも、フーヴァルから目を逸らさないのだろう。
 香油で解した場所は、いとも容易くフーヴァルを受け入れてゆく。離れていた間に別の誰かと寝ていたのかと考えて、胸の奥がざわついた。
「ご無沙汰ってわけでもなさそうだな」
 そう呟くと、ゲラードは、恍惚とした表情にわずかに困惑の色を浮かべた。それから、ようやく言葉の意味を理解したらしく──微笑んだ。
「いいや、ご無沙汰だよ」彼は言った。「生身の男のものは」
 ゲラードの瞳が、夜の色へと移ろってゆく。昼間の高潔さを脱ぎ捨てた、貪欲の色。
 これが、痛みを与えずに相手をがんじがらめにするこいつのやり口だ。ゲラード・オブ・クラレントという男は、王の血を引いていようがいまいが、他のどんな王族よりもたちが悪い。
 フーヴァルは、咳き込むような短い笑いを溢してから、容赦なく最奥まで突き入れた。
「あ……!」
 ゲラードは声を上げ、フーヴァルの腕にしがみついた。
 互いの下生えが擦れ合うほど深く繋がったまま、腰を揺らす。激しい抽挿にガタつく机の音に負けないほど、濡れた肉が擦れ合う淫靡な音が部屋中に響いた。
「あ、フーヴ……!」
 喉の奥から溢れる嬌声と荒い息とが混ざり合い、皆がいる砂浜にまで届いてしまうのではないかと、ぼんやりと思う。別にかまわなかったが、ゲラードはそういうことを気にかける男だ。
「フーヴ……っ!」
 乞われるままゲラードの口をキスで塞いで、痛めつけるほどの勢いで、激しく、何度も、何度も穿つ。
「んん、あ……! あぁ……!」
 彼の屹立が互いの腹で擦れ合うほど隙間なく抱きすくめ、追い詰めるように容赦なく揺さぶる。ゲラードはフーヴァルの背中に両腕を回し、わずかな空間さえ埋めてしまおうと引き寄せた。
 ゲラードの中は熱く、蕩けていた。突き入れる度に締め付け、さらに奥へと促すように震える。繋がった場所から、触れる手や舌、そして声から、彼が感じているものを感じる──途方もない快感。歓喜。充足感。フーヴァルはそれを受け取り、また別の方法で彼に返した。
 頬を掴んで、人差し指と薬指とを唇に押し当てる。彼は従順にそれを咥えて、口淫するように舌を絡めた。濡らした指で彼の屹立を握り、先走りでぬめる先端を荒っぽく扱くと、ゲラードはびくりと身をすくませ……またいっそうしどけなく身をくねらせた。
 彼が悦ぶ場所を、フーヴァルは覚えていた。頂を極めようというときに、その場所を何度も突かれるのが好きなことも。
「あ……フーヴ、それ……!」
「これが好きだろ?」
 獣じみた声で囁く。ゲラードは何度も頷いた。
 腿を抱え上げ、肉と肉とがぶつかり合う音を響かせつつ、動きを早める。ゲラードは、受け止めきれないほどの快感に身を捩り、声にならない声を上げていた。目尻にうっすらと浮かんだ涙が零れ、揺さぶられる度に少しずつ、目尻を伝って落ちてゆく。
「あ……」
 固く閉じられていた瞼が、震えながら開く。まるで助けを乞うようにフーヴァルを見上げる彼の瞳──そこに、他人に何かを求めることが滅多にない彼の、剥き出しの欲望が燃えていた。
「フーヴ……!」
 このまま、最後まで。
「ああ……いいぜ」
 そう言って頬に触れると、彼は泣き出しそうに、眉をきゅっと寄せた。
 フーヴァルの律動に揺られながら、今まさに絶頂に至ろうとする彼の肉体の、あらゆる部分が張り詰めてゆく。もはや喘ぎと区別がつかないほど掠れた呼吸は、深く、早い。
「あ……!」
 そして、彼は達した。
「ああ……!」
 絶頂の最中、ゲラードは幾度も痙攣を繰り返した。ぎゅっと締まった身体にとどめを刺すように奥を突くと、彼の屹立は激しく脈打ちながら、汗ばんだ腹の上に精液を迸らせた。一度、二度、三度……荒い息に上下する胸にまで届くほど。
 彼は小さな喘ぎを漏らしながら、何度も身体を震わせた。
 そして、潤んだ目でフーヴァルを見上げた。
「ご満足頂けたようで」ニヤリと笑う。
 ゲラードは、まだ何かを話せる状態ではなさそうだったが、その冗談にわずかに顔をしかめた。二人してヤることをヤるときに、どちらか一方がもう一方に傅くようなことをするのを、彼は望まない。
 だからこそ、彼と寝るのは楽しいのだ。
 フーヴァルは、たっぷりと溢れた精液を指で掬いあげた。それを弄びながら、おもむろに、自分の尻に塗りつける。
 激しい快感に紅潮していたゲラードの顔は、星明かりの下でもはっきりとわかるほど、赤みを増した。
「いいのか?」かすれた声で、彼は言った。
 書き物机の天板に膝を乗せ、ゲラードにかがみ込む。
「やると決めたら、言い訳なんかしない、だったよな?」底意地の悪い笑みを浮かべたまま、わざと混ぜ返す。
 胸まで飛び散った精液を指に絡めて、汗水漬くの胸を愛撫する。ゲラードのものはすぐさま反応した。
「俺ならこう言うね。『やると決めたら、とことんヤる』」
 
 狭い寝棚ボンクにふたり分の身体を押し込み、寝そべるゲラードの屹立の上に腰を下ろす。白濁と香油にまみれて濡れそぼったものが、滑らかに滑り込んでくる。その感覚に、フーヴァルは満足のため息をついた。
「あー……これだ……」
 懐かしい熱が奥を、さらに奥を穿ってゆくほどに、眠っていた感覚が目を覚ます。爪先から髪の毛の先まで、期待に震える。まるで鍵を差し込まれた鍵穴だ。
 離れていた三年間について、ゲラードは、「君はどうなんだ」とは問わなかった。それで正解だ。訊いたとしても傷つくだけ。フーヴァルは本当のことを──相手かまわず誰とでも寝たと──話しただろうし、そのうち誰ひとりとして自分を満足させられなかったことは、あえて言わずにおいただろうから。
 踊るように腰を揺らしながら、自分の中を擦りあげるものの形を存分に味わう。三年も離れて過ごしたあとでも、この身体は、彼を受け入れたときの記憶を少しも失っていなかった。どう動けば快感を得ることができるかを、フーヴァルはすぐに思い出した。
「は……、あ……っ」
 満足そうなうめき声を上げているのはフーヴァルの方だが、ゲラードもまた、翻弄されたような声を漏らしている。その顔を見下ろしたまま、彼を締め付けて苛むのが好きだった。
「やっぱり……気晴らしにはこいつが一番だ」
 ゲラードは返事とも、非難とも喘ぎともとれるような声をあげた。
 寝棚を軋ませて揺れる度に腹を叩くフーヴァルのものから、透明な雫が飛び散っている。ゲラードはおもむろにそれを掴もうとしたが、フーヴァルは彼の両手を捕まえて押しつけ、寝台に磔にした。
 手を怪我したことも忘れるほど夢中になるのはいいことだが、せっかく良い気分の時に、ナニを血まみれにされたくはない。
「フーヴ──」
「おあずけだ、殿下」
 その呼び名が嫌いなことを知っていて、わざと呼んだ。
「ガル、がいい」ゲラードは言った。「君に、そう呼ばれるのが……好きだ」
 フーヴァルは眉を上げて、ゲラードを見下ろした。
 それから、左手を寝棚の淵にかけて、身体を少し後ろに倒した。この状態で腰を上げれば、ゲラードからも繋がり合った場所がよく見えるはずだ。
 そのまま、ゆっくり腰を動かした。粘り着くような水音が、しっかりと彼の耳に届くように。
「ガル」低い声で、フーヴァルは彼を呼んだ。「ガル……ほら、よく見ろ」
 闇の中でぎらつく彼の瞳に視線を据えたまま、喉から胸、腹、そして足の付け根へ、自分の身体を愛撫してゆく。彼のものを締め付け、また緩めながら飲み込む。そうやって煽れば煽るだけ、屹立は更に硬く、熱い血を孕んだ。
「あー……最高だ……」
 ざらつく声で呟き、動きを早める。大きく腰を揺らしながら自分のものを掴み、見せつけるように扱く。そして、わざとらしいほど派手に呻きながら、ゲラードの屹立を根元まで飲み込んだ。
「んん……」
 すべてを受け入れたまま尻をゆっくりと回し、ゲラードに身体の中をかき混ぜられているような感覚を味わいながら、かがみ込んで、熱っぽい口づけをした。
『おあずけ』の命令を従順に守っている彼の唇を噛み、耳朶を舐めあげる。
「ガル」
 囁くと、ゲラードの身体がカッと熱くなった。
「おい、いつまでボーッとしてんだよ?」
 天地は一瞬でひっくり返った。
 ゲラードのものに貫かれたまま、今度はフーヴァルが彼に組み敷かれていた。我慢を強いられたゲラードの表情に余裕はない。
 やっと、この顔になった。
「形勢逆転だ」ゲラードは言い、フーヴァルのふくらはぎに噛みついた。
「おお、コワ」フーヴァルは両手を組んで、わざとらしく怯えてみせた。「ご慈悲を、王子サマ」
「まったく……!」
 ゲラードは首を振り、フーヴァルの足首を掴んだまま、思いきり打ち付けてきた。
「ああ! クソ……ッ」フーヴァルは呻いた。「それ、もっとやってくれ!」
 
 ふたりとも、酔いしれたような笑みを浮かべていた。汗や精液でまみれた身体に爪痕を残しながら、寝棚の中で、床の上で、壁に、窓に押しつけて、互いを味わった。
 もっと。
 もっとだ。でなきゃ、この渇望が埋まらない。
 幾度となく上り詰め、気絶するほどの絶頂を極めては、また口喧嘩のような応酬で互いを煽る。
「あ……! クソ、またイく……!」
 フーヴァルが震える声で言えば、ゲラードはあやすような抽挿で、それを追い詰めた。
「ああ……!」
 千の手に愛撫されているような、途方もない快感が身体を包み込む。身体を掻きむしりたくなるほど、あまりに甘く優しい官能。ゲラードとのセックスで味わうのは、いつもそんな絶頂だった。
 嗄れた声でぜえぜえと喘ぎながら自身を扱き、精液の最後の一滴を絞り出す。口づけに腫れた唇を、ゲラードがまたしても奪い、とっくに混ざり合ってしまったふたりの味を、熱い舌で、さらにかき混ぜた。
 頭は空っぽで、ろくにものを考える力もない。すっかり明るくなった空を見て、時間の感覚を失っていたことにようやく気付く。
 結局、何回ヤったんだったか?
 ゲラードはといえば、床の上で丸まって、いまにも眠りに落ちそうな間抜けた表情をしていた。
 フーヴァルを見上げて、彼は言った。
「ヤるならとことん、か……」
「ああ……」フーヴァルも、ゲラードに負けないほど掠れた声になっていた。「もう一発も残ってない」
 するとゲラードは、実に満足げな表情を浮かべたまま、気絶するように眠りに落ちた。
 俺も一眠りするかと思った時、船長室の扉を叩く音が聞こえた。
「船長、オーウィンですが!」
 ぼうっとしつつ、反射的に答える。「何だ?」
「そのう……そろそろ仕事に取りかかってもいいですかね?」彼は実に気まずそうに付け加えた。「みんな、浜で待ってるんでさ、邪魔しちゃいけねえと思って」
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