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16歳の俺
第4王子16歳 10
かなりの時間がかかって朝食は食べ終えた。俺がぐったりした。
その後はまたルチアーノを隠れさせて朝食を下げさせた。勿論俺の作った食器類は気化させといた。
昼食も部屋で食べて二人分用意するようにというと畏まりましたっとアルトがそう言って下がった。
「ルチアーノ、こっち来て」
「はーい」
アルトが去ったのを確認してからルチアーノを呼ぶと元気よく返事をして近寄ってくる。俺は近寄ってきたルチアーノをベッドの上に押し倒した。
「へっ!?」
「さっき着たばっかで悪いけど、脱いで」
「え、え!?」
戸惑っているルチアーノの上着を剥いで、タトゥーの確認をする。やはり今は全く昨日の模様が出ていない。そして、気配も全く感じない。こんな巧みに断つなんて……。
「面白い」
未知のものを前にしてぞくぞくと背筋が震えた。ぺろっと舌を舐めて手始めに解析、鑑定を行う。
「ふん?遮断されるな。特性が分からない。元々そこに何もないみたいな反応だ。触っても特に何もないし、ねえルチアーノ。違和感はない?」
「う……ふ、うん……」
「うーん」
つつーっとなぞってみるとびくっとルチアーノが体を震わせた。俺はちらっとその反応を見て、「痛い?」と聞く。
「んーん。くすぐったい……」
「そう、ねえ、あのタトゥーがつけられたのはいつ?」
「……分かんない」
「いつの間にかつけられてたってこと?その時は気づかなかったの?」
「うん」
気づかないようにつけたとは、かなり手が込んでいる。まあ、分かってたら抵抗されてただろうし、そうなればまずルチアーノの魔力が暴走するだろう。そうなれば話題にならないはずがない。
「じゃあ、どういうときにあれって発動する?」
「んー。わかんない」
「突然来るってこと?」
「うん」
発動タイミングをコントロールされてるのか。ということはあれには所有権があるってことだ。なら所有権を俺に移して解放してしまえばいいだろう。あっさり解決方法が見つかって若干熱が冷めかけるが、ルチアーノにとって良いことだ。
「因みに聞くけど、何かに署名したり誓いを立てられたりしてない?」
「んーん」
「じゃあ簡単に奪えそう」
「そうなの?」
「壊すとどうなるか分かんないからね。ちょっと待ってて」
のしっとルチアーノの上に乗っかりその場所に手を置く。すーと俺の魔力をそこに流し込む。うあっとルチアーノが少し身じろぎをするがぐっと抑え込む。
「お前は私のものであり、私はお前を所有する。違えることは許さず、裏切ることは許さず、私がお前を手放すまでお前は私のものである」
俺がそう言った瞬間、かっと光が走り左手の甲が熱くなった。思わずそこを抑えて呻くとじりじりとその部分に文様がつけられる。
これは……。
「所有痕……?」
まさかこんな目立つもんつけてたとは……。確かにルチアーノは可愛いし美人であるが、これは人権侵害だ。生存権にも引っかかる。やっぱり俺がやるべきではないのか?
ふんっと鼻で笑ってそれを消してしまおうとすると、その前にぐるんっと視界が回った。
へ?っとぽかんとしているとルチアーノの顔が近づいてキスをされた。ぬるっと彼の舌が口の中に入ってきて蹂躙する。
「ん、む、ふぅ……っ!?」
「はっ、はぁ、あずーるぅ……」
何故か興奮状態のルチアーノ。俺に所有権が移ったはずなのに、どうしてだ!?俺発動させてないよねっ!?
「ルチアーノ!」
「んぅ……?」
「寝ろ!」
魔法を使って眠らせるとかくんっと俺の上にルチアーノがのしかかった。俺はルチアーノをそのままベッドで寝かせてふうっと息を吐く。
それから所有痕を消して、一息つく。
「あー、疲れた」
「疲れたんですか?さっきので?」
「アズールが手こずるようなものには見えなかったけどなぁ」
「色々だよ!この生活になってから色々ありすぎて疲れたの!」
ソファに座り込むと向かいに二人が仲良く並んで優雅に紅茶を飲んでいた。俺にもよこせと余っているカップに残っている紅茶を注いで砂糖を入れる。甘くて美味しい。
「アズール、お菓子要りますか?」
「要る!」
「あーん」
「それは要らん」
クラウスがパウンドケーキを食べさせようとするのでさらっと断って自分でチョコレートのパウンドケーキをフォークに差して食べる。美味しい。
さて、一息ついたとでも言えるこの状況。考えるべきことがある。
それはアンヴァース孤児院の皆の行方である。
「学院に全員いるなんて絶対おかしい!」
「そうなんですか?」
テレシアがもぐもぐとお菓子を食べながらそう言った。当たり前じゃんか!義務教育なんてもんは確立されてないんだぞこの国では!借金が増えるだけなのにわざわざ行くやつは相当な変人だ!
「莫大な金がかかる学院に行くより働いた方が現実的なんだよ」
「ふーん?」
補助金?奨学金?どこかの貴族のバックアップだったらめんどくさい。もしかしたら派閥争いの駒になってるかもしれないし。駒という暗殺部隊な。
……誰に聞けば分かるんだろう。誰に聞いてもそうそう教えてくれなさそうだし。というか、知らないのかな。そう言う可能性もある。周りが勝手にやってる的な。皆我が道を行く自己中心タイプだからなぁ。俺も含め。
うーん、うーん……。
「とりあえず様子見に行くぞ!」
「では学院の方々を洗脳してきます」
「いやいやここは権力をひけらかせてひれ伏せ者ども!ってスタイルの方が楽しいよ?」
「やめろ」
こっそり行くんだから!お昼には帰ってくるから変なことしないでね!?
その後はまたルチアーノを隠れさせて朝食を下げさせた。勿論俺の作った食器類は気化させといた。
昼食も部屋で食べて二人分用意するようにというと畏まりましたっとアルトがそう言って下がった。
「ルチアーノ、こっち来て」
「はーい」
アルトが去ったのを確認してからルチアーノを呼ぶと元気よく返事をして近寄ってくる。俺は近寄ってきたルチアーノをベッドの上に押し倒した。
「へっ!?」
「さっき着たばっかで悪いけど、脱いで」
「え、え!?」
戸惑っているルチアーノの上着を剥いで、タトゥーの確認をする。やはり今は全く昨日の模様が出ていない。そして、気配も全く感じない。こんな巧みに断つなんて……。
「面白い」
未知のものを前にしてぞくぞくと背筋が震えた。ぺろっと舌を舐めて手始めに解析、鑑定を行う。
「ふん?遮断されるな。特性が分からない。元々そこに何もないみたいな反応だ。触っても特に何もないし、ねえルチアーノ。違和感はない?」
「う……ふ、うん……」
「うーん」
つつーっとなぞってみるとびくっとルチアーノが体を震わせた。俺はちらっとその反応を見て、「痛い?」と聞く。
「んーん。くすぐったい……」
「そう、ねえ、あのタトゥーがつけられたのはいつ?」
「……分かんない」
「いつの間にかつけられてたってこと?その時は気づかなかったの?」
「うん」
気づかないようにつけたとは、かなり手が込んでいる。まあ、分かってたら抵抗されてただろうし、そうなればまずルチアーノの魔力が暴走するだろう。そうなれば話題にならないはずがない。
「じゃあ、どういうときにあれって発動する?」
「んー。わかんない」
「突然来るってこと?」
「うん」
発動タイミングをコントロールされてるのか。ということはあれには所有権があるってことだ。なら所有権を俺に移して解放してしまえばいいだろう。あっさり解決方法が見つかって若干熱が冷めかけるが、ルチアーノにとって良いことだ。
「因みに聞くけど、何かに署名したり誓いを立てられたりしてない?」
「んーん」
「じゃあ簡単に奪えそう」
「そうなの?」
「壊すとどうなるか分かんないからね。ちょっと待ってて」
のしっとルチアーノの上に乗っかりその場所に手を置く。すーと俺の魔力をそこに流し込む。うあっとルチアーノが少し身じろぎをするがぐっと抑え込む。
「お前は私のものであり、私はお前を所有する。違えることは許さず、裏切ることは許さず、私がお前を手放すまでお前は私のものである」
俺がそう言った瞬間、かっと光が走り左手の甲が熱くなった。思わずそこを抑えて呻くとじりじりとその部分に文様がつけられる。
これは……。
「所有痕……?」
まさかこんな目立つもんつけてたとは……。確かにルチアーノは可愛いし美人であるが、これは人権侵害だ。生存権にも引っかかる。やっぱり俺がやるべきではないのか?
ふんっと鼻で笑ってそれを消してしまおうとすると、その前にぐるんっと視界が回った。
へ?っとぽかんとしているとルチアーノの顔が近づいてキスをされた。ぬるっと彼の舌が口の中に入ってきて蹂躙する。
「ん、む、ふぅ……っ!?」
「はっ、はぁ、あずーるぅ……」
何故か興奮状態のルチアーノ。俺に所有権が移ったはずなのに、どうしてだ!?俺発動させてないよねっ!?
「ルチアーノ!」
「んぅ……?」
「寝ろ!」
魔法を使って眠らせるとかくんっと俺の上にルチアーノがのしかかった。俺はルチアーノをそのままベッドで寝かせてふうっと息を吐く。
それから所有痕を消して、一息つく。
「あー、疲れた」
「疲れたんですか?さっきので?」
「アズールが手こずるようなものには見えなかったけどなぁ」
「色々だよ!この生活になってから色々ありすぎて疲れたの!」
ソファに座り込むと向かいに二人が仲良く並んで優雅に紅茶を飲んでいた。俺にもよこせと余っているカップに残っている紅茶を注いで砂糖を入れる。甘くて美味しい。
「アズール、お菓子要りますか?」
「要る!」
「あーん」
「それは要らん」
クラウスがパウンドケーキを食べさせようとするのでさらっと断って自分でチョコレートのパウンドケーキをフォークに差して食べる。美味しい。
さて、一息ついたとでも言えるこの状況。考えるべきことがある。
それはアンヴァース孤児院の皆の行方である。
「学院に全員いるなんて絶対おかしい!」
「そうなんですか?」
テレシアがもぐもぐとお菓子を食べながらそう言った。当たり前じゃんか!義務教育なんてもんは確立されてないんだぞこの国では!借金が増えるだけなのにわざわざ行くやつは相当な変人だ!
「莫大な金がかかる学院に行くより働いた方が現実的なんだよ」
「ふーん?」
補助金?奨学金?どこかの貴族のバックアップだったらめんどくさい。もしかしたら派閥争いの駒になってるかもしれないし。駒という暗殺部隊な。
……誰に聞けば分かるんだろう。誰に聞いてもそうそう教えてくれなさそうだし。というか、知らないのかな。そう言う可能性もある。周りが勝手にやってる的な。皆我が道を行く自己中心タイプだからなぁ。俺も含め。
うーん、うーん……。
「とりあえず様子見に行くぞ!」
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