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しおりを挟む「ワウ(俺をか?)」
「え、うん」
やっぱりダメかな
すげー綺麗な毛並みで触り心地良さそうなんだけどなー
「ワウ(いいぞ)」
「えっ、ありがとう」
俺は早速そーっと狼の体に手を持っていき触れた。
ふわあ
すげーふっわふわ
俺は狼が何も言わないことをいいことに、
体をより狼の側に寄せ両手で狼の体に触れた。
あー気持ちいい
毛色も中まで珍しい白銀色になってるし
狼が許してくれるなら全身を預けてモフモフしたい
埋もれたい
まあ、そんな事出来ないけど・・・
グルグルグル
「あっ」
俺は少し緊張が解けたからか盛大にお腹の音が鳴ってしまった。
うわー
鳴っちゃったよお腹、、、
今鳴らなくてもいいだろー・・
どうか気づいていませんように
俺はチラッと狼の方を見た。
狼も俺の方を見ていて、目があった。
やっぱり気づいたよな
ちょっと恥ずかしい
俺らは数秒見つめ合った後、
狼がスッと立ち上がった。
「あ、、、」
モフモフが
俺は手からモフモフが離れ少し残念な気持ちになった。
狼はそんな俺の声が聞こえていないのか俺から少し離れ、
体を徐々に大きくしていった。
「うわーすげー
ファンタジーだな」
縮んだ時はパニックになってて何かを思うところじゃなかったが、
改めて間近で大きくなるところを見たら、
もうここが俺の知ってる世界じゃないんだって思えてきた。
それか何かの実験施設か・・・
俺はそんな事を思いながらボーッと狼を見ていた。
「ワウ(おい、俺に乗れ)」
ビクッ
突然話しかけてきた狼にびっくりしつつも、
取り敢えず立ち上がった。
「え、乗るってどうやって」
俺、乗馬とかしたことねーぞ?
馬じゃないけど
足をかけるところもないし、
どうしたらいいんだ?
俺は狼の顔と体をキョロキョロと見て、
困惑した。
「ワフ(あーこれなら乗れるだろ?)」
狼は俺が困っている事がわかったのか、
伏せの状態になってくれた。
「ワウ(俺の毛に捕まって登れ)」
「あ、うん」
俺は戸惑いながらも狼の毛を掴んで背に乗った。
ふわー俺、全身でモフモフを感じてるよ
狼に乗るなんて貴重な体験だ
「わっ」
狼が急に立ち上がったのでバランスを崩しそうになり、
慌てて両手でしっかりと毛を掴んだ。
「ワウ(行くぞ)」
「え、」
何処に!?
「ってうわああ!!」
急に走り出した狼に驚きつつも、
振り落とされなかった俺を褒めた。
こんな高さから落ちたら死ぬ!
チラッと下を見てそう思った。
俺は結構な速さで走る狼に振り落とされないように全身で狼にしがみつき、
途中、叫びそうになってもぎゅっと目も口も閉じて早く何処かに着くことを願った。
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