突然ねこになった俺

にーにゃ

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「ああ、
一部の貴族や商人の間で今だに娯楽として隷属の首輪を使い、
契約している精霊を狙った者達がいる
そいつらは様々な手を使って襲ってくる事がある
俺とアンバーがついているとはいえ、
リュンも気を付けておいてくれ」


「わかった、気を付ける」


色々分かってるってことはベルも襲われた事があるんだよな
それに様々な手って事は殺されそうになるってこと?
・・・


「すまんな、こっちの世界に慣れるまではあまり1人で行動しないようにしてくれ」


「う、うん」


多分、離れる事はないと思うけど気を付けよう
連絡の手段がないのに迷子になったら洒落にならない
・・・う"ーっ


俺は迷子になった想像をして、身震いをした。


、本当に気を付けよう


「それともう1つ契約の解除の方法があるんだ」


「え、何?」


まだあるの!?


俺は思っていることをそのまま顔に出していたのか、ベルは苦笑いしながら俺の頭を撫でた。


「リュン、もう1つの方法はどちらか一方が死ぬ事だ
冒険者の場合、魔物と戦う事が多い分、死ぬ確率が高い
戦闘や事故等で死んだ場合は、激痛や呪の刻印が出来ることは無く、契約は解除される
だがお互いが殺しあい一方が死ぬと、その瞬間に生き残った方に激痛が走り呪の刻印が現れる
まあ、呪の刻印はお互いの憎悪によるものだな
これで大体は話したが、分からない事はあるか?」


「え、ううん」


もう、死ぬとか殺されるとか現実味がないからかベルの話もどこかフワフワしてる感じがする
でも、これがこの世界の現実なんだよな


「そうか
さて、もう大丈夫そうか?」


「あ、うーん
まだ聞きたい事がいっぱいあるけど、もう帝国?に行くんだよな?
歩きながらでもいいよ?」


「ああ、そうだな
もう少しで昼時だからそうしようか」


ベルは一度、俺を抱き上げて立ち上がり、再び丸太の上に俺を座らせた。


「移動する前にリュンの服をどうするかだな」


「あ、そっか
靴もないし」


俺は改めて自分の姿を見た。
黒髪ロン毛のシャツワンピだもんなー
前から見たらアレだけど、後ろ姿だったら女の子でいけんじゃね?
鏡で見たわけじゃないからどんな感じなのかはっきりとは分からないけど


「んーそうだな
リュンは少しここで待っていてくれるか?
俺は帝国に行って、リュンの服を買ってくる」


「え!?
俺、ここで1人!?」


ムリムリムリムリ!!
何が出るかも分からない所で1人とか無理だって!
まだ魔法も使えないのに


「精霊界だからここは何も出て来ないぞ?
むしろここにいた方が安全なんだが、、
あー、だがそうだな
アンバーにも残ってもらおう
それならいいか?リュン
少し時間がかかると思うが、すぐに戻ってくる」


「え、あ、うん」









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