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しおりを挟む俺は後退りをすることはなかったが、自分からベルの方に歩こうとは思わず、その場に立ち止まったままベルが近づいてくるのを見つめた。
ベルは俺の様子に不思議そうにしながらも歩みを止めずに、精霊樹の切り株を軽々と登り、後数歩で手が届く距離になった時だった。
ふわっ
ん?この匂いって、、
ベルの甘くて優しい匂いだ
じゃあ、やっぱりベルだ!
でも、どうして髪と目の色が違うんだろ?
俺はベルらしき人物からベルの匂いがしたと思った瞬間にベルの方に駆け寄った。
「ベル」
「リュン、遅くなった
先程はどうしたんだ?
何かあったのか?」
ベルは俺の頬に手を当て、撫でながら顔を伺った。
「あ、ベルの髪と目の色が違うくて、ベルじゃない人が来たんじゃないかって思って
でも俺の名前を呼んでくるし、パニックになった」
「ああ、すまない
話していなかったな
この姿は魔法で変えているんだ」
「あ、そうなんだ
でも何で変えてるんだ?」
「それは、俺が太陽神の加護を持っているからだ」
「ん?」
それとどう関係があるんだろう
「ワウ(遅くなった)」
「うわっ!?」
ビックリしたー
アンバーはちょうど俺の後ろから声を掛けてきて、足音もしなかったから驚いて体が跳ねた。
「大丈夫か?リュン」
「う、うん
驚いただけ」
「ワウウォンウォン
(くくっ、そんなに驚くとはな
それより遅いぞ、ベルン
俺もリュンヌも腹が減った)」
「ああ、すまない
先に帝国に戻ろう
リュン、先程の話は宿に着いてからでいいか?」
「うん、大丈夫」
「ワウ(俺の飯は豪華にしろよ)」
「ああ」
そう言ってアンバーは伏せの状態になった。
「リュン、先にこれに着替えてくれ」
ベルは鞄の中から服を出し、俺に渡した。
「あ、ありがと」
俺はベルに渡された服に着替えた。
上の服はボタンはなく薄茶色の生地に袖が七部丈の長さで、ズボンも色は違うけど薄茶色っぽい色でこれも裾が七部丈ぐらいだった。
ウエストは紐で縛るタイプだったのでずれる事はなく、靴は少し大きいが足首のところを2重に紐でくくったらなんとか脱げる心配はなくなった。
「ふむ、やはり少し大きかったか」
「でも、紐があるからなんとかなったかな」
「そうだな、明日まとめて買おう
リュン、アンバーに乗ってくれ」
「うん」
俺は、アンバーの背中に乗った。
もう、3、4回目?くらいになるとスムーズに乗ることが出来た。
ベルは俺がアンバーに乗ったのを確認すると、俺の後ろに軽々と乗った。
「リュン、アンバーに抱きつけるか?」
「え?こう?」
俺はアンバーの背にぎゅっと抱き、その後ろからベルが俺に多い被さるような体勢になった。
「ああ
アンバー、頼む」
「ワウ(おう)」
アンバーは立ち上がった瞬間に凄いスピードで走り出した。
「うっ」
後ろにベルがいなかったら絶対に転げ落ちてたと思う
それに、凄いスピードなのに風の抵抗があまりない
ベルが魔法で何かしたのかな?
でも、何だろう?
何かムズムズするというか体が変な感じだ
何か抜けていってるような、体がだるい
俺は目を開けていられなくて、目を閉じた。
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