49 / 123
15
しおりを挟む「えー、じゃあ目立つってことだよな
髪の毛、切ってもいいか?」
「ワウウォンウォン
(いいが、すぐに伸びてくるぞ?
それに、各人族達の間では慣わしがあったはずだ
ベルンが戻ってきてからにしてはどうだ?)」
「そっかー
じゃあ、そうする」
髪を切っても直ぐに伸びてくるって具体的にどのくらいの早さなんだろう?
でもまあ、勝手にしない方がいいか
こっちの常識とかまだ分からないし、色々ややこしくなっても困るもんな
「ワフウォンウォン
(どうする、リュンヌ
腹が減ったと言っていたが、辺りを少し散策するか?
リュンヌが食べられる果実があるかもしれない)」
「うん、そうする
見たことない木だらけだから散策したいなって思ってたし」
「ワフワウ
(それなら、行くぞ
乗れ)」
「うん、ありがと
あっ、本はどうしたらいいんだ?」
「ワウワウ
(ああ、そうだったな
直ぐに戻る)」
「分かった、ありがとう、本貸してくれて」
「ワウ(ああ)」
アンバーは軽く俺に返事を返してから、本を持って何処かに行ってしまった。
俺はアンバーが帰ってくる前に少しでも木の方に近づくために歩くことにした。
辺りはもう大分暗くなってきていた。
「暗くても月明かりで結構明るいし、精霊樹の切り株もなんとなく光ってる気がする
、すげー綺麗」
俺は日中と違った景色を見ながら歩いていたら、あともう少しで切り株の端に着くって時に
ガサガサガサ
突然、草を掻き分ける音がしてパッと音がした方を向いた。
俺は思わず息を潜め、その場に立ち止まった。
ガサガサと草を掻き分けて出てきたのは男の人で、月明かりで見えたのは赤い髪の毛だった。
えっ、誰
ここって精霊が導かないと入れないって言ってたから、多分悪い人ではないと思うけど
アンバー、早く帰ってきてー!
「ん?リュン?」
赤い髪の男の人は俺を見つけると、ベルにつけられた名前を呼んだ。
ビクッ
俺は驚いて少し体が跳び跳ねた。
えっ、何で俺の名前を知ってるんだ?
俺が固まっている間に、赤い髪の男の人が近づいてきた。
俺はパニックになり、近づいてくる男の人を凝視することしか出来なかった。
「リュンヌ?どうしたんだ?
なぜ、後ろに下がる?」
「えっ?」
どうやら俺は無意識に後退りをしていたらしい
その間にもどんどん近づいてきて、ようやく木々の影で隠れていた顔がはっきりと見えた。
「ベル?」
俺は思わずぼそりと呟いた。
「ああ、遅くなってしまってすまない」
俺の呟きを拾ったのか、ベルらしき人物が答えた。
ベルだよな?
顔も声も一緒だし
でも、髪の色と目の色が違うから雰囲気が全然違う
1
あなたにおすすめの小説
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
異世界で聖男と呼ばれる僕、助けた小さな君は宰相になっていた
k-ing /きんぐ★商業5作品
BL
病院に勤めている橘湊は夜勤明けに家へ帰ると、傷ついた少年が玄関で倒れていた。
言葉も話せず、身寄りもわからない少年を一時的に保護することにした。
小さく甘えん坊な少年との穏やかな日々は、湊にとってかけがえのない時間となる。
しかし、ある日突然、少年は「ありがとう」とだけ告げて異世界へ帰ってしまう。
湊の生活は以前のような日に戻った。
一カ月後に少年は再び湊の前に現れた。
ただ、明らかに成長スピードが早い。
どうやら違う世界から来ているようで、時間軸が異なっているらしい。
弟のように可愛がっていたのに、急に成長する少年に戸惑う湊。
お互いに少しずつ気持ちに気づいた途端、少年は遊びに来なくなってしまう。
あの時、気持ちだけでも伝えれば良かった。
後悔した湊は彼が口ずさむ不思議な呪文を口にする。
気づけば少年の住む異世界に来ていた。
二つの世界を越えた、純情な淡い両片思いの恋物語。
序盤は幼い宰相との現実世界での物語、その後異世界への物語と話は続いていきます。
【完結】ここで会ったが、十年目。
N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化)
我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。
(追記5/14 : お互いぶん回してますね。)
Special thanks
illustration by おのつく 様
X(旧Twitter) @__oc_t
※ご都合主義です。あしからず。
※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。
※◎は視点が変わります。
美形令息の犬はご主人様を救いたい
皮
BL
シエノークは美しき侯爵令息ルスランの忠実なしもべであり、犬だった。ルスランを盲信し、王家に叛逆するルスランを支え、ルスランが王家の騎士に斬られて命を落とすまで傍にいた。その後、シエノークもまた命を落とし、──ベッドの上で目を覚ました。9歳に戻ったシエノークはご主人様であるルスランの破滅を防ぐことを決意する。/美形令息×美形令息の犬
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる