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しおりを挟むえ、何それ
ベル、断るよな?
いや、でも、多分この人はベルが言っていた親しい冒険者だから、ベルも一緒にいたいよな
鼻を抑え、マラーキーを見ていた俺は、ぱっとベルの方を見た。
「ねえ、少しの間だけよ」
「ワフ(俺がリュンヌの面倒を見ておこう)」
「・・・わかった
あまりウロウロするなよ」
あ、やっぱりそうなるよな
少しがっかりした。
ベルは俺を心配そうに見ていたけど、俺は何となく気まずくて目をそらした。
「ワフ(ああ)」
「話はついたかしら?」
「ああ」
「そう、それなら行きましょうか」
「わかった
アンバー、頼んだぞ
リュン、、行ってくる」
ベルはそれだけ言うと、マラーキーついていった。
マラーキーが去ったことで嫌な匂いも消え、大きく深呼吸をした。
「ワフ(どうした、先ほどから)」
「にゃー(マラーキーの匂いが臭くて)」
「ワウ?ウォン
(あいつの匂いか?
それほどキツい体臭ではないだろう
特に女は匂いを気にしているらしいからな)」
「にゃあにゃー
(そんなんじゃなくて、最初はいい匂いと嫌な匂いの2つの匂いがあったんだけど、途中から嫌な匂いが強くなって鼻がおかしくなりそうだった)」
「ワウ、ワフ?
(そうか、嫌な匂いといい匂いか
それはどんな匂いだ?)」
「にゃふ、にゃう?
(うーん、どんな匂いかはあんまりはっきり言えないんだけど
いい匂いは澄んだ匂い?って言うのかな?そんな感じだけど、嫌な匂いは気分が重く感じる匂いって感じかな?)」
ホントに具体的にどんな匂いって言えないんだよなあ
「ワウウォン
(うむ、そうか
俺にはそのような匂いを感じなかった)」
「にゃー(そっかー)」
「ウォン
(それはリュンヌの能力の1つなのかもしれないな)」
「にゃう?(そうなのかな?)」
でも、いい匂いと嫌な匂いってどういう意味なんだろう?
「ウォンウォン
(ああ、確か昔にそのようなやつに出会ったことがあったな
そいつは人族種達と住むことを嫌い、森の中に1人で住んでいた変わり者だった)」
「にゃう?(その人、匂いについて何か言ってなかった?)」
「ワウウォン
(ああ、言っていたぞ
いいやつと悪いやつが匂いでわかるんだと)」
「にゃーにゃう?
(いいやつと悪いやつか・・・
それだと、マラーキーは悪いやつになるってこと?)」
「ワフウォン
(さあな
俺もあいつは好かねえからいつも精霊界に帰っているから何とも言えねえな)」
「にゃっ
(えっ、それじゃあベル、大丈夫かな)」
「ワウ
(心配しなくとも、ベルンはあいつより強いぞ)」
「にゃー(それはそうかもしれないけど)」
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