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しおりを挟む「ワウ(いや、それはなかったはずだ)」
「にゃ(そっか)」
なんだか、ほっとした
ベッドの上で、ベルの匂いと温もりがない事に違和感を感じながら、魔物の討伐に体が疲れているのかウトウトと眠りに落ちそうになった。
いつ、帰ってくるんだろ
・
・
・
・
「ふにゃあ(ふわあ)」
「リュン、おはよう」
「にゃっ(ベルっ)」
なんか、久しぶりに会ったような気がする
「昨日は森で魔物を倒したらしいが、怪我はしなかったか?」
「にゃっ(うんっ)」
「そうか
それで、すまないが今日もマラーキーと出かける約束をしている
森に行くのはいいが、くれぐれも無茶はしないように」
「・・・にゃ(・・・わかった)」
俺のテンションは一気に下がった。
ベルがアンバーに色々と言っていたが、全然頭に入ってこなかった。
どれくらい時間がたったのだろう
ベルは最後に俺に何かを言って、俺の頭を撫でてくれた感触が残っているけど、何を言っていたかは思い出せなかった。
「ワウ、ワウ!(リュンヌ、リュンヌ!)」
アンバーに呼ばれ、ようやく意識がはっきりしたような気がする
「にゃ(アンバー)」
「ワフワウ?
(はあー
どうしてそれほど落ち込んでいるのだ?)」
「にゃー
(わからない
けど、モヤモヤする)」
なんだろう
一番仲がいい友達を突然現れた人にとられた感じ?
これって多分、独占欲だよな
「ワウウォン
(そうか
だが、これからも今みたいな状況になると思っておけ
リュンヌは元は人族だが、今は精霊だ
本来、精霊はこちらに留まることは少ない
各人族種達と協力関係にはあるが、ただ協力しているに過ぎないのだ
それ以上の干渉をするつもりもする気もない)」
「・・・」
「ウォンウォン
(リュンヌのそのモヤモヤするというものは何かわからないが、別れの時が来ることを覚悟しておけ)」
その言葉にばっとアンバーを見た。
アンバーは相変わらずの姿で、俺はそれに怒りを覚えた。
「にゃあ!にゃあ!
(何でそんな事を平気で言えるんだ!?
アンバーとベルは何十年の付き合いなんだろ!?
悲しくないのか!?)」
「ワフウォンウォン
(はあー、、
俺らには寿命というものはない
それに、俺はベルと魂の契約をしているから器が変わってもあいつの魂は変わらない
だから、あいつが死んでも次の器が誕生するまで待つだけだ)」
「にゃ
(そんな)」
絶句した
それでも今まで過ごしてきた時の思い出だってあるんじゃないのか!?
言いたいことがたくさんあったけど、アンバーの精霊には寿命がないということを思い出して、何も言えなかった。
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