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プロローグ
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「メリッサ。君との婚約は破棄する。私の婚約者はメリスだ。私、ティラス王国第2王子クローディア・ティアスがここに宣言する!」
そうはクローディアは、王立魔法学院の彼とメリッサの卒業パーティーで高らかに宣言した。いや、怒鳴って言い切った。隣に、まさに気持ちだけは王太子妃とでも言うような飾りの多いドレスを着てメリスは立っている。彼の腕を手で抱いて。
「…………はぁ……。どういうおつもりですか?殿下」
(バカなの?王子。かわいいとは思っていましたけど)
婚約破棄されることはメリッサは分かっていた。メリッサがある意味望んだ形でもありながら、メリッサを地獄へ突き落とす形にもなる。
メリッサは溜息を小さくついた。そしていつもの無表情でクローディアのことを見上げる。
そしてメリッサは小さく、彼女の手の中にある扇を小さく握りしめた。
「どういうつもりとは何だ?自覚が無いのか?」
軽蔑するようなそのクローディアの視線にメリッサはびくともしない。
しばらく黙って彼女はこういった。
「しばし、お時間をいただけますか?」
「良いわよ。行ってらっしゃいませ、クローディア様」
クスクスと笑うように言う彼女に、好感とは言えぬ視線が集まる。もちろん、メリッサにも注目が集まっていたのだが。それはこんな時にこんなことを言う馬鹿な王子のせいだと心の中で笑っていた。その事は誰が気づいただろうか。
しばらくして、人々の視線と好奇心が収まった頃、彼らは会場を抜け出し、庭園に行った。
「どういおつもりですか?クローディア殿下」
いつものその、無表情でメリッサはクローディアに尋ねた。
(貴方はわたしだけが傷つくと思っているみたいだけど、こんな時に婚約破棄した彼も外聞が悪いと思うのだけれど。馬鹿すぎてそれすらも思いつかないのかしら。っていうか、王子が考えることって幼稚なのですよね。ある意味想像がつかなかったりするわね)
「どういうつもりもない。メリッサ・クラヴェル。君との婚約は破棄する。僕は彼女が好きなんだ!」
軽く軽蔑するように、彼は高らかと言い切った。
「………………そうですか」
「どうしてかは君が一番わかっているだろう!」
「…………」
メリッサは黙り込んだ。何をしたのかは分かっている。自分のした行動を知らない人はいない。しかし、何を下かと言われれば、答えることは出来ない。
そう、彼女は怒られるようなことは何もしていないのだから。
強いて言うのならば、頭の中にある年上のことを考えるには少々不敬な考えくらいだろう。
「反論はなし、か。言ったところで関係が無いだろうが」
「………………」
「しかし、君は自分が何をしたか分かっているのか!?」
「…………はい…………」
「分かっているのならば言うことはないのか?反論もせず、気味が悪い。さすが、機械人形だな!」
「…………殿下に迷惑を掛けることになってしまい、申し訳ありませんでした」
しばらく黙り込んでいたメリッサは、吐息をするのと同じくらいの音量でそれを言った。
しかしながら、内心彼女も穏やかではいられない。彼女は、本当に何もしていないのだから。
(なんの話を言っているのかわからないけれど、本当に馬鹿な方よね。自分の行いを分かっていない人はいない。よっぽどの馬鹿でなければね)
でも、それだけではない。
メリッサは彼に言わなきゃいけない事を言ってはいないから。
「言いたいことはそれだけか?他に言うことがあるんじゃないのか?無いと思うのならば君もそれまでだな」
「………………令嬢にもご迷惑をおかけしてごめんなさい、と言っておいてください」
―――迷惑をかけたのが誰で、これから周りを振り回すのが誰か分かって言っているのかしら?
彼を真っ直ぐ見ながら、メリッサは心のなかでどこかの令嬢に話しかけた。
しかし、彼女の心は重かった。
(もし、これで誰も傷つかないようになるんだったらそうしたいけど、もしそうならなかったらどうしましょう……。もし、お母さまとの約束を破ったら……)
それに、メリッサはある意味彼を欺いていた。
それをメリッサが望んでいなかったとしてもだ。
「言いたいことはそれだけか。そもそも本心かも分からないしな。君の処分は後ほど良い渡そう。それまで謹慎しているんだ」
「………………はい。殿下」
「分かっているのならばいい」
クローディアはそう言うとメリッサのことを睨んで眉を潜めた。
「……あの、殿下」
「なんだ?」
「…………殿下。殿下を心から信じられ、考えてくださる方と出会え、殿下も心より信じられて考えられるような方に出会えられて、心から嬉しゅうございますわ」
メリッサはそう言うと、心から笑顔を浮かべた。それはかの時、氷の人形と呼ばれる無表情のメリッサが浮かべたことのない、クローディアの初めて見る笑顔だった。
「気に入らない」
クローディアはその笑顔を見て不機嫌に眉をひそめ呟いた。
「クローディアさま!」
その寂しそうな声が聞こえるとクローディアはメリッサを軽く睨んで見下ろした。その、相手を見下したような顔も彼女は不安の一つだった。
「時間だ。罪名を言わなかったことだけでもありがたいと思え!メリスに感謝するんだな」
メリッサはその言葉に苦笑した。
最後までクローディアは罪を言わなかった。もし言ったら、メリッサはいくらでも対抗手段があったのに……。つまらない、メリッサはそう口の中で呟いた。
(それとも、何もしていないから、罪――濡れ衣を用意することも出いないほどバカな方だったの?わたしはそんなバカな方の伴侶とならなくてはいけなかったの?)
考えれば考えるほど、メリッサの頭の中に浮かぶのは不敬際なりないことばかりである。
そんなとんだ不敬の考えとは別に非の打ち所のない、完璧な微笑みを口元に浮かべた。そして完璧な淑女の礼をする。
「ティラスに祝福があらんことを。新たなお二人の門出に祝福があらんことを。殿下」
「出過ぎたことを言うな!メリッサ。君が何をしたかは僕がすべて知っているんだからな!」
怒鳴ったクローディアの顔には、まさに子供はわがままを言ってドヤ顔をするような、そんな表情だった。
これを可愛いと思えば、もう少し見え方が違ったのかと自問してしまうメリッサは、情のないような人では無いと言えるはずである。
その何とも言えぬ表情で言い切ったクローディアはパーティー会場に入っていく。
「お幸せに……」
小さくつぶやき、その姿を静かに見つめていたメリッサの頭の中に、ある一つの言葉が浮かんだ。
(恋は盲目。バラと比喩される人間は、それにふさわしい美しさを持っている。バラに棘があるように、棘があってこそが美しいのだ、か)
「バカな方。まぁ、バカな人同士、気が合うのかしらね」
その表情は別名無表情のゼンマイ仕掛け人形、と呼ばれるゆえの感情のない瞳と無表情の顔である。
"メリッサ!君との婚約は婚約破棄する"メリッサはその言葉で、これからの人生が楽では無いことを悟った。
彼女の人生も、クローディアの人生も、周りの人の人生も。
(いっそのこと、殿下と関わりを持たないように家を出られたらな……。もし出来たらバカ王子に感謝するのかしら?)
さしあたり、彼女はクローディアの未熟さについて百通りほど述べると、静かにフルーツカクテルを呷った。
その目には、彼女の秘められた思いが静かに詰まっていた。
そうはクローディアは、王立魔法学院の彼とメリッサの卒業パーティーで高らかに宣言した。いや、怒鳴って言い切った。隣に、まさに気持ちだけは王太子妃とでも言うような飾りの多いドレスを着てメリスは立っている。彼の腕を手で抱いて。
「…………はぁ……。どういうおつもりですか?殿下」
(バカなの?王子。かわいいとは思っていましたけど)
婚約破棄されることはメリッサは分かっていた。メリッサがある意味望んだ形でもありながら、メリッサを地獄へ突き落とす形にもなる。
メリッサは溜息を小さくついた。そしていつもの無表情でクローディアのことを見上げる。
そしてメリッサは小さく、彼女の手の中にある扇を小さく握りしめた。
「どういうつもりとは何だ?自覚が無いのか?」
軽蔑するようなそのクローディアの視線にメリッサはびくともしない。
しばらく黙って彼女はこういった。
「しばし、お時間をいただけますか?」
「良いわよ。行ってらっしゃいませ、クローディア様」
クスクスと笑うように言う彼女に、好感とは言えぬ視線が集まる。もちろん、メリッサにも注目が集まっていたのだが。それはこんな時にこんなことを言う馬鹿な王子のせいだと心の中で笑っていた。その事は誰が気づいただろうか。
しばらくして、人々の視線と好奇心が収まった頃、彼らは会場を抜け出し、庭園に行った。
「どういおつもりですか?クローディア殿下」
いつものその、無表情でメリッサはクローディアに尋ねた。
(貴方はわたしだけが傷つくと思っているみたいだけど、こんな時に婚約破棄した彼も外聞が悪いと思うのだけれど。馬鹿すぎてそれすらも思いつかないのかしら。っていうか、王子が考えることって幼稚なのですよね。ある意味想像がつかなかったりするわね)
「どういうつもりもない。メリッサ・クラヴェル。君との婚約は破棄する。僕は彼女が好きなんだ!」
軽く軽蔑するように、彼は高らかと言い切った。
「………………そうですか」
「どうしてかは君が一番わかっているだろう!」
「…………」
メリッサは黙り込んだ。何をしたのかは分かっている。自分のした行動を知らない人はいない。しかし、何を下かと言われれば、答えることは出来ない。
そう、彼女は怒られるようなことは何もしていないのだから。
強いて言うのならば、頭の中にある年上のことを考えるには少々不敬な考えくらいだろう。
「反論はなし、か。言ったところで関係が無いだろうが」
「………………」
「しかし、君は自分が何をしたか分かっているのか!?」
「…………はい…………」
「分かっているのならば言うことはないのか?反論もせず、気味が悪い。さすが、機械人形だな!」
「…………殿下に迷惑を掛けることになってしまい、申し訳ありませんでした」
しばらく黙り込んでいたメリッサは、吐息をするのと同じくらいの音量でそれを言った。
しかしながら、内心彼女も穏やかではいられない。彼女は、本当に何もしていないのだから。
(なんの話を言っているのかわからないけれど、本当に馬鹿な方よね。自分の行いを分かっていない人はいない。よっぽどの馬鹿でなければね)
でも、それだけではない。
メリッサは彼に言わなきゃいけない事を言ってはいないから。
「言いたいことはそれだけか?他に言うことがあるんじゃないのか?無いと思うのならば君もそれまでだな」
「………………令嬢にもご迷惑をおかけしてごめんなさい、と言っておいてください」
―――迷惑をかけたのが誰で、これから周りを振り回すのが誰か分かって言っているのかしら?
彼を真っ直ぐ見ながら、メリッサは心のなかでどこかの令嬢に話しかけた。
しかし、彼女の心は重かった。
(もし、これで誰も傷つかないようになるんだったらそうしたいけど、もしそうならなかったらどうしましょう……。もし、お母さまとの約束を破ったら……)
それに、メリッサはある意味彼を欺いていた。
それをメリッサが望んでいなかったとしてもだ。
「言いたいことはそれだけか。そもそも本心かも分からないしな。君の処分は後ほど良い渡そう。それまで謹慎しているんだ」
「………………はい。殿下」
「分かっているのならばいい」
クローディアはそう言うとメリッサのことを睨んで眉を潜めた。
「……あの、殿下」
「なんだ?」
「…………殿下。殿下を心から信じられ、考えてくださる方と出会え、殿下も心より信じられて考えられるような方に出会えられて、心から嬉しゅうございますわ」
メリッサはそう言うと、心から笑顔を浮かべた。それはかの時、氷の人形と呼ばれる無表情のメリッサが浮かべたことのない、クローディアの初めて見る笑顔だった。
「気に入らない」
クローディアはその笑顔を見て不機嫌に眉をひそめ呟いた。
「クローディアさま!」
その寂しそうな声が聞こえるとクローディアはメリッサを軽く睨んで見下ろした。その、相手を見下したような顔も彼女は不安の一つだった。
「時間だ。罪名を言わなかったことだけでもありがたいと思え!メリスに感謝するんだな」
メリッサはその言葉に苦笑した。
最後までクローディアは罪を言わなかった。もし言ったら、メリッサはいくらでも対抗手段があったのに……。つまらない、メリッサはそう口の中で呟いた。
(それとも、何もしていないから、罪――濡れ衣を用意することも出いないほどバカな方だったの?わたしはそんなバカな方の伴侶とならなくてはいけなかったの?)
考えれば考えるほど、メリッサの頭の中に浮かぶのは不敬際なりないことばかりである。
そんなとんだ不敬の考えとは別に非の打ち所のない、完璧な微笑みを口元に浮かべた。そして完璧な淑女の礼をする。
「ティラスに祝福があらんことを。新たなお二人の門出に祝福があらんことを。殿下」
「出過ぎたことを言うな!メリッサ。君が何をしたかは僕がすべて知っているんだからな!」
怒鳴ったクローディアの顔には、まさに子供はわがままを言ってドヤ顔をするような、そんな表情だった。
これを可愛いと思えば、もう少し見え方が違ったのかと自問してしまうメリッサは、情のないような人では無いと言えるはずである。
その何とも言えぬ表情で言い切ったクローディアはパーティー会場に入っていく。
「お幸せに……」
小さくつぶやき、その姿を静かに見つめていたメリッサの頭の中に、ある一つの言葉が浮かんだ。
(恋は盲目。バラと比喩される人間は、それにふさわしい美しさを持っている。バラに棘があるように、棘があってこそが美しいのだ、か)
「バカな方。まぁ、バカな人同士、気が合うのかしらね」
その表情は別名無表情のゼンマイ仕掛け人形、と呼ばれるゆえの感情のない瞳と無表情の顔である。
"メリッサ!君との婚約は婚約破棄する"メリッサはその言葉で、これからの人生が楽では無いことを悟った。
彼女の人生も、クローディアの人生も、周りの人の人生も。
(いっそのこと、殿下と関わりを持たないように家を出られたらな……。もし出来たらバカ王子に感謝するのかしら?)
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