売られた先は潔癖侯爵とその弟でした

しゃーりん

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双子が学園に入学する歳になった。
とても優秀な子たちに育ったと思う。
マナーも勉強も問題はないので、友人をつくって楽しんでくれたらいいな。

 
ルーカスは12歳の時、一つ年上の侯爵令嬢と婚約した。
エドワードの友人の娘で三女である。アクア様に紹介して頂いた夫人の令嬢でもある。
とても可愛くて、末っ子の甘え上手でちゃっかり者なところがルーカスのツボにハマったらしい。 
ルーカスと似た性格な気がするが、仲が良くてほっこりする。
学園では先に卒業してしまう婚約者のカトリーヌ。
卒業後、ランドル侯爵家にも花嫁修業という名の偵察?
モテるルーカスを心配する。ん?…こらこら……甘々………部屋に連れ込むな!


ステラは11歳の時、5歳年上の伯爵令息と婚約した。
イアン様とルネ様の一人息子である。
伯爵位はイアン様の王宮医師としての領地無の爵位であるため、息子は継げない。
血が苦手で医師にも騎士にも向かなかったので、王宮官吏を目指していた。
しかし、ステラがこの令息を一目で気に入ってしまった。
『侯爵令嬢なんてとても娶れない』と断られたが、ステラに子爵位を継がせるので婿にと願った。
結果、乗り気のイアン様とルネ様に押されて婚約。
穏やかで真面目な令息は、学園卒業後はランドル侯爵家で領地管理の勉強をしている。
やがてステラが継ぐ領地といっても夫に任されることが多くなるからだ。

まだ幼さが残っていたステラは数年でとても綺麗になった。
ルビーナ譲りのクリクリな目は可愛いが美人になるタイプだった。
婚約者となったトレントは成長にびっくり。
結婚までまだ数年ある。ん?…日に日に?……甘々………卒業までまだ我慢しろ!


学園卒業後、双子はそれぞれ結婚し、すぐに子供にも恵まれた。
気がつけば『おばあちゃま』と呼ばれたわ。そんな歳なのね。



ルーカスは25歳の時、侯爵位を継ぐことになった。
エドワードの体調がよくなかった。肺の病のようだ。
薬が効きにくく、息苦しさがどんどんひどくなっているようだ。
イアン先生が、『もう永くない』と言った。
数日後、病状が悪化したエドワードの側に行った。

苦しそうなエドワードに涙が出てしまう。
その涙を見て、エドワードが手を伸ばし親指で濡れた頬を拭う。
…結婚して26年、初めてエドワードに触れられた。

「…泣くな…ルビーナ…いつも…みたいに…笑わせろ…」

「ふふ。…私は笑わせていたつもりはないですよ?エド様が勝手に笑ってたんです。」

「ふっ…そうだな…君に…出会えて…家族に…なれて…楽しい…日々だった…ありがとう…」

エドワードはルビーナの後ろにいるニコラスに手を伸ばして言った。

「ニック…ルビーナを…双子を…頼んだ…」

しっかりと手を握りしめてニコラスは言った。

「任せてくれ。」

エドワードは微笑んで目を閉じ、そのまま眠るように亡くなった。51歳だった。

















 
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