女神様、もっと早く祝福が欲しかった。

しゃーりん

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お茶会で、クレアはさりげなく夫人と子供が親子であるかを見ていた。
従姉妹と判明したカルー伯爵家以外にも親子でなかった者が一組いたという。
全く血縁ではないようなので夫の愛人の子なのかもしれない。一応、調査することになった。

そして不可解な兄妹もいた。そう、兄妹がいたのだ。それぞれ母親とは親子である。
なのに兄妹ということは、父親が同じということだ。
どちらかの夫がよその夫人と関係を持ったか、第三者が両夫人と関係を持ったか。
一人は男の子だ。長男かはわからないが、跡継ぎになると家系の血縁ではなくなる。
両家共に調査することになった。

もう、明らかに国王と魔術師長の手には負えない状況になってしまったので、ひとまず調査部門一隊を専属で調査に当たってもらうことになった。

映像の記録では目が合わないため子供の人数がわかるクレアの祝福の力は使えなかったが、同じ場所にいる親子や兄弟関係は映像でも何となくわかると判明した。
とは言っても、どんな場面で親子が一緒になるだろう…大人だと夜会か。式典は当分ないしな。
親子で参加する行事でも作るか?…思い浮かばない。 
 
この間の即位式、あの映像がないか聞いてみた。
あるにはあるが、国王である私がいる辺りを中心に記録されているため、後姿の他国の王族と貴族が映っているだけだそうだ。
念のため、見せてもらうとクレアが『8人兄弟がいる』と言った。…は?

ちょっと待て。今見えている頭だけの後ろ姿はほとんど伯爵以上の当主夫妻の席だぞ?
その中に8人?どう考えても父親が同じ兄弟なのは間違いない。母親ではありえないだろう。
他にも数人兄弟がいるとクレアは言うが、それは普通の兄弟だろう。
2人3人兄弟はいてもおかしくないが8人は知らない。

当主は若くても20歳代、親世代だと55歳くらいまでが現当主のはずだ。
兄弟の父親は少なくとも35歳以上70歳位までか?…生きているかは知らんが。 

「クレア、ここに父親はいないか?」

「うん。見えている範囲にはいないかな。」

クレアが指した辺りの貴族を即位式の席次表と見比べる必要がある。
男性が6人、女性が2人だった。

手伝ってくれたクレアを褒めて礼を言い部屋に返してから調べてみた。

おそらく、この人物であろうと思われる8人は全員30歳前後であった。
ということは父親は今およそ45歳以上か?
実際、この8人の父親の一人が全員の父親である可能性もある。
男性はもちろん、女性も実家は伯爵家以上であるので慎重にならなければいけない。

しかし、クレアが指さした8人が本当に兄弟に間違いないのであれば、内2人は兄妹で結婚していることになる。
もちろん知らなかっただろうが、この国では禁忌である。







 
 

 
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