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しおりを挟む父に、ロメオ様から言われた言葉を話した。
「あの男は本当に馬鹿なのか?バカなんだな?
婚約の話がなかったことになってから何か月が過ぎた?8,9か月か?」
「お父様、ブラック伯爵に最後通告してください。
ロメオ様に私が婚約者ではないことをしっかりと理解させるように、と。
もし、ロメオ様がそれでも納得しないようであれば、ブラック家で処罰を願います。
私にこれ以上迷惑をかけるのであれば、ロメオ様の所業が公に知られることになります。
そうなれば、困るのはブラック家だとまで言えば、伯爵も対処されることでしょう。」
「ああ、そうだな。伯爵は真面目だが優しすぎるのかもしれんな。
だが、領地領民を守るためには家名の評判を落とすことはしてはならないことだ。
『他家に迷惑をかけるようなら、貴族籍を抜くことも検討する』
前に言ったその覚悟を示してもらう必要がなく終わることを願うよ。」
今のところ、まだ私を婚約者だと思い込み、人の話を聞かずに言いたいことを言うだけ。
大した実害があるわけではない。
実際、周りも呆れと笑いで済んでいる。
だけど、それは私たち数人の前だけのこと。
今後、あの思い込みを大勢の人の前でやらかせば?
クレージュの婚約者は侯爵令息。
その婚約者を勝手に語っていることになる。
勘違いと笑い話にしてしまうことができれば、まだマシ。
そうならなければ、詐欺や虚言、精神異常者扱いになってしまう。
ロメオ様は終わるだろう。
終わってもクレージュ的には問題はないけれど、逆恨みされても困る。
なので、ブラック家の中で穏便に終わらせてほしいと願っていた。
それからデビューの日まで、何の問題も起こらなかった。
ロメオ様はクレージュの前に現れることもなかったので、理解したのかどうかもわからない。
文句を言いに来ることもなく、謝罪に来ることもなく。
学園には来ているようなので、貴族籍を抜かれて家から追い出されてはいないということだ。
つまり、私が婚約者ではないと理解したいうことではないだろうか。
ただ、リリスと中庭にいる時間が減った。言い争っていた。そんな噂は聞こえてきた。
別れ話でもしたのかな?ようやく現実に気づいた?
私たちは、そういうことかな?と思っていた。
そして、学園1年生が終わり、社交デビューを迎える日になった。
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