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しおりを挟むまだ今回の件が残っているが…
「それから8年の間、侯爵は誰もその部屋に入れなかったのか?」
「侯爵様の興味が他のものに移ったのです。
前までは前侯爵様が集めた物をあの屋敷で眺めていました。
時間ができたので、自分で違う収集を始めていました。」
「数か月前にカシュー伯爵から逃げた少女が見つかったと連絡があったか?」
「3か月くらい前、カシュー伯爵から少女が見つかったが別人に成りすましていると連絡がありました。
よくわからないので、話を聞きに行きました。
あの髪色の女性を見つけたが、別人だと言われた。
何年も同じ髪色を見たことがないのに別人だなんてありえない。そう言っていました。
誰だと聞くと、王弟の娘でアラモンド公爵の息子の嫁だと。
王弟の娘のセラフィーネなら母親と一緒に死んだと聞いた。
成りすましであってるのではないか?と侯爵様は言っていました。
子供も産んでいると聞いて侯爵様は興味をなくされましたが、伯爵は妹がいると言いました。
生きていれば13歳くらい。
王弟の公爵邸でその年頃の少女がいることはわかっている。その娘を買わないか?と。
そういえば葬儀で同じ髪色の幼女がいたと思い出し、買うことにしました。
手に入れば連絡する。そう言われていましたが、伯爵は不敬罪で捕まったと聞きました。
場所も考えずに成りすましを暴露すると捕まるのは当たり前だ。そう侯爵様は言いました。」
「13年前と8年前、そして今回。少女を買おうとしたのはこの3回だけなんだな?」
「そうです。」
「お前は13年前に4人殺した。今日は死体遺棄をした。
他には?何か犯罪は犯したか?あれば言え。」
「5年ほど前に2人、死体を埋めました。既に包んであったので性別も年齢もわかりません。」
「…どこに埋めた?」
「今日、御者を置いたさらに奥です。御者は後で埋めに戻るつもりでした。」
「あの御者は何をしたんだ?」
「侯爵様の令息が、父の秘密を知りたがっているようだから、この屋敷に案内してもいいか?
あの牢獄のような部屋を見たら、息子がなんて思うか楽しみだ。
ここを知られたくないなら、もっと待遇を良くしろ。そう言っていました。
その時、侯爵様はたまたま手にあのナイフを持っていたので…
持っていなかったら私に始末させたでしょう。」
「…始末したか?」
「したでしょうね。既に手を汚した自分は言われたことに従うだけです。
恩を感じていても、人殺しはするべきではなかった。」
「そうだな。私の妻を殺したのも、あんな奴らを選んだお前のようなものだ。」
「…申し訳ございません。あの…娘さんは…」
「セラフィーネは生きている。だけど、心は死んだままだ。
自分をかばって母が目の前で死んだ。8歳には辛すぎたんだ。」
ラキが静かに泣いている。
お前がどんなに悔やんでも過去に起こったことは変えられない。
「極刑でも無期懲役でも受け入れます。
娘には、今回の死体遺棄だけでなく過去にも罪があるため重い罰になったと言ってください。」
…そうだな。お前も地獄へ送る一人だ。理由があっても許すことはできない。
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