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しおりを挟むココミアはラフレンツェのお気に入りとして残りの学園生活を過ごした後、デントと結婚した。
すぐに子供もできて、産まれてくるのを楽しみにしている。
丸いお腹を撫でながら、デントが言った。
「あの夜会の時、まだビアンカ嬢と婚約しているのに君に婚約を申込みたいと言ったのを覚えてる?」
「ええ。」
「あの時は君の婚約が破棄になるだろうから誰かに取られる前にって焦ってたんだ。
今考えると、すごく不誠実な男だよな。断られなかったことが不思議だよ。」
「ふふ。だって、あなたがビアンカと婚約解消したがってることは気づいていたもの。
私が『もう結婚できない』って落ち込んだら、あなたが同情して貰ってくれるかもって。
わざと言ったの。私が仕向けたんだもの。断らないわ。」
デントはココミアの言葉に驚いた。ココミアが仕向けた?わざと?
だけど、僕は嵌められたわけじゃない。
前から自分も望んでいたことなんだ。むしろ嬉しい気持ちしかない。
「そうだったのか。気づいてなかった。でも同情じゃないよ。
本当は僕もいろいろと計画を練ろうとしていたんだ。
ザッカリーの浮気を君に教えて自分が婚約者になろうとか、その前に婚約解消しなきゃとか。
どうやったらさりげなく君のそばにいられるようになるだろうかとか考えて……
その前にあの夜会で一気に片付いてしまったけど。」
「運がいいわね、私たちって。侯爵様にも感謝だわ。」
「そうだな。それに、ラフレンツェ様の言葉で早く付き合えたしな。」
「あぁ、あれは私がラフレンツェ様にお願いしたの。
きっかけがないと私たちって交際しにくいでしょ?
浮気疑惑を逆手に取って、やましくないから交際する方向にラフレンツェ様がもっていったの。
見返りはラフレンツェ様の名声でね。上手く広がったでしょ?」
「知らない間にいろいろと動いてくれていたんだな。ありがとう。
ココミアが僕と付き合うために頑張ってくれてたんだと思うとすっごく嬉しいんだけど。」
「あらほんとね。私って自分で思っていた以上に積極的なのかしら。ふふ。
だって、浮気者のザッカリーよりもデント様の方が好みのタイプだったんだもの。」
「僕もだよ。君と出会ってからは早くビアンカ嬢と婚約解消したいと思ってばかりだった。
君の気持ちもわからないのに、なぜか上手くいくと思ってた。
ココミアを紹介してくれたことだけはビアンカ嬢に感謝だよ。愛してるよ。」
「私も愛してるわ。」
ココミアとキスをしていると、丸いお腹の中からも返事があった。
「ごめんごめん。キミのことも愛してるよ。元気に産まれておいで。」
そういってデントはお腹にもキスをした。
数日後、産まれたのは男の子だった。
その2年後には女の子。
婚約してからのデントは二度と浮気を疑われるような行動を一切することもなく、ココミアと子供たちを溺愛した。
<終わり>
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