不幸な令嬢に転生しましたが修道院には行きません。

しゃーりん

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夫婦の寝室で先に待っていたのはフェルナンドだった。

ミアーナは、彼がこの日を期待と不安の中、待ち望んでいたことを知っていた。

唇にキスをした日から、二人の距離はグッと近くなった。
妊娠中のSEXは妊娠中期なら禁止されているわけではないが、やはり出産後の方がいいと思っていたのは二人ともだった。

しかし、フェルナンドを我慢させ続けるのはどうかと思い、せめて彼だけでもと手と口での奉仕を申し出てみたが却下されたため、まだ彼のモノをお目にかかれていなかった。 
 
ミアーナは期待しかない高揚感でフェルナンドから少し離れた場所に立ち、ガウンを脱いだ。 

その下に着ていたのは、エルマ推薦の白い丈の短い前開きのスリップ。
ミアーナの脚の長さが際立つ。
アンダーバストのところで結ばれているだけなので、今にも胸が見えそうである。 


「ミア、それは魅力的すぎる。」

「だって、初夜ですよ?フェルナンド様に夢中になってもらいたいから。」

「もう夢中だよ。」


ミアーナはもう、フェルナンドの腕の中にいた。

部屋の明かりを絞ってほしいなんて思わない。
フェルナンドの全てが見たいし、ミアーナの全てを見てほしいから。

キスをしながらベッドに転がり、夢中になって舌を絡めた。

フェルナンドは経験が少ないと言っていたが、女性が悦ぶ場所はちゃんと把握しており、ミアーナがリードする必要もなかった。

そしてやはりあっけなく、セクシーなスリップは意味を成さないものになっていた。
使い捨て。そういうものかもしれない。

待ちかねたフェルナンドのモノは太く、長く、そして固くて最高だとうっとり見てしまった。

ミアーナの体はフェルナンドの雄を苦しいながらも易しく受け入れ、経験の少ないこの体でも何度も達し、この上なく満足する夜を過ごした。



「ミア、結婚式はどうする?」


二度の濃厚な交わりを終え、ミアーナを抱きしめながらフェルナンドが聞いてきた。 

ブラッドの喪も明け、出産も終えたことで、ミアーナも侯爵夫人として社交する必要がある。


「結婚式ってこの世界ではしなければならないもの?」
 
「いや、そういうわけではないが。」

「じゃあ、しなくていいです。今更だし、あまり興味がなくて。」


元の世界ではあった。
ウエディングドレスを着ることに憧れる女性は多かっただろう。

しかし、この世界では夜会やパーティー、登城する際もドレスを着るため、ウエディングドレスに特別感がないように思える。

それに、あの母に挨拶以外でもう顔を合わせたくない。
人前でも修道院に行けと口を滑らせそうで、面倒だと思ってしまう。

万が一、口を滑らせた場合は、母が二度と社交界に顔を出せなくなるように父と兄が閉じ込める気がするが。 

そう言うと、フェルナンドは頷いた。


「そうか。そろそろ夜会の招待も受けることになるから聞かれるだろうが、結婚式はしないと言っておこう。ミアは何を着ていても美しいしな。裸の姿も美しいが。」


ミアーナの体は確かに美しいし見てほしいと思っていたが、何気にオヤジくさい発言ではある。 
しかし、フェルナンドの言葉だと思うだけで、再び体が濡れてきた。 

そんなミアーナの様子に気づいたのか、フェルナンドもソノ気になってしまったようで三度目の交わりが始まった。 

フェルナンドは性に淡泊ではなかったようで、これからのSEXライフを思うと嬉しくなった。

 

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