鬼を宿せし者は仲間を守る

狼牙

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2章 闇

3話

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俺達は大部屋から出た
そこはまさに城!って感じの装飾品だらけで、高い天井にはシャンデリアが1つずつ等間隔で設置されている。窓も現代に負けないくらい綺麗で太陽の光が入ってきてとても気持ちいい、あ、これはやばい、寝そう

少し歩いて
「こちらが王の間にてございます」
そういわれると俺達は扉を見上げた
なにこれ……でけぇ
その扉の高さは5メートルを越え、幅は4メートルはある
「では、勇者様のおな~~り~~」
と大声でいうと

ギギギィ

と音とともに大扉が開いた

まず、正面には椅子が三脚あり、左から白髪と長い白髭、頭には王冠を被っているのが特徴のおじいさん
真ん中には綺麗な金色の髪の少女
右には頭に宝石を散りばめたティアラを被っている女性がいる

左右には太った貴族やムキムキのやつ、執事のようにピシッとしている人もいる
そして、王様らしき人が席をたって
こちらに来たので一応警戒はしておく。
「おいおい、そんなに警戒すんなよ、勇者よ」
「その勇者にさっき、兵士が槍を突いてきたが?」
「な!?それはまことか?!ガンダラよ!」
ガンダラと呼ばれた男は方膝をつき、頭を下げた
「は、はい、本当でぞざいます。陛下」
「その者は今どこにおる!?」
「こ、こちらにおります。ただ…」
「ただ、なんだ!?」
ズルズルと龍樹が引きずってきた物を王様の前に投げた
「!?これは先ほど言っていたやつか!?」
それは俺達が部屋を出る前に殴りまくった兵士である
「むー。これでは儂が殴れんではないか……。まぁいい、おい!こいつを軽く治療したら牢屋に入れておけ!」
あれー?王様ってもっと優しいのかと思ったんだけどなぁ
「「は!」」
後ろから兵士が二人やってきてボコられたやつを担いでやって戻っていった
「ふむ、お主たちが勇者か…そこの三人を除いて皆戦いには慣れてないようだな。あ、忘れておったがわしがこの国の王ガロン=ザルベルグじゃ」
王様はそう言って握手してきたので皆やった
「そしてわしの妻のルルナ、娘のレイナじゃ」
「初めまして勇者様方、妻のルルナです」
「レイナです」
「さて、自己紹介は終わったからお主たちの寝床に移動してもらおう」
するとメイドの1人が出てきて俺を寝室へと案内してくれた
「何かご用件があればおっしゃりください」
「いや、俺は寝るからいいよ」
「かしこまりました」
と、メイドは言って部屋から出ていった
(さて、俺は寝るか……)
俺はベッドに横たわるとすぐに意識を手放した
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