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「K・ジャックの落書きノート/私小説集」91
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「マジか」
俺は驚いている。
俺は特にプロレスに固執していないが、マスク好きを自負している。
前衛アーティストとしてのパフォーマンス中には、マスクを必ず被っている。
アート関係者の中にも素顔を知らない者さえいる。
マスクを被っている理由は特にない。
むしろマスクが自分を選んだと思っているほどだ。
だから、こうして金かけまくりのコレクションを目にすると、嫉妬や憧れ怒りなどが綯交ぜになった不思議な感情に苛まれる。
マスクを侮辱するな、成金野郎め!
「驚いているな」
偽ブラックジャックはニヤニヤしている。
「まあな」
俺はマスクコレクションを手に取った。
なかでも、ルチャリブレのレジェンドマスクは充実しているようだ。
「よくまあ、ここまで集めたな。モグリン」
俺は率直な感想を漏らす。
「ああ。そのちょっと破れているのは、ミル・マスカラスのオーバーマスクだ。群馬公演。入場の際に、珍しく本チャンのマスクの上に被ったオーバーマスクがなかなか脱げず、力を込めた時に破けたんだ。ファンの間ではちょっとした話題になった」
「本物か」
「本物だ、とーぜん」
モグリンは自慢げだ。
「そうだ。キサマにお勧めのマスクがあるんだ」
「ほう」
「お持ちしました」
サイボーグが別のアタッシュケースを開けた。
「それ使っていいぞ」
「おい。こりゃなんだ」
(まさかこれって)
俺は、相手がマッドサイエンティストで、ここが美容整形外科であることを思い出した。
それは、ホラー映画「悪魔のいけにえ(1974年アメリカ)」を彷彿とさせるマスクだった。
あの殺人鬼・レザーフェイスが若者を殺しまくる残虐ホラーだ。
「これ。本物の人の皮で作ったマスクなのか。冗談やめろよ」
俺は聞いた。
俺は吐き気が抑えられなくなっている。
俺は驚いている。
俺は特にプロレスに固執していないが、マスク好きを自負している。
前衛アーティストとしてのパフォーマンス中には、マスクを必ず被っている。
アート関係者の中にも素顔を知らない者さえいる。
マスクを被っている理由は特にない。
むしろマスクが自分を選んだと思っているほどだ。
だから、こうして金かけまくりのコレクションを目にすると、嫉妬や憧れ怒りなどが綯交ぜになった不思議な感情に苛まれる。
マスクを侮辱するな、成金野郎め!
「驚いているな」
偽ブラックジャックはニヤニヤしている。
「まあな」
俺はマスクコレクションを手に取った。
なかでも、ルチャリブレのレジェンドマスクは充実しているようだ。
「よくまあ、ここまで集めたな。モグリン」
俺は率直な感想を漏らす。
「ああ。そのちょっと破れているのは、ミル・マスカラスのオーバーマスクだ。群馬公演。入場の際に、珍しく本チャンのマスクの上に被ったオーバーマスクがなかなか脱げず、力を込めた時に破けたんだ。ファンの間ではちょっとした話題になった」
「本物か」
「本物だ、とーぜん」
モグリンは自慢げだ。
「そうだ。キサマにお勧めのマスクがあるんだ」
「ほう」
「お持ちしました」
サイボーグが別のアタッシュケースを開けた。
「それ使っていいぞ」
「おい。こりゃなんだ」
(まさかこれって)
俺は、相手がマッドサイエンティストで、ここが美容整形外科であることを思い出した。
それは、ホラー映画「悪魔のいけにえ(1974年アメリカ)」を彷彿とさせるマスクだった。
あの殺人鬼・レザーフェイスが若者を殺しまくる残虐ホラーだ。
「これ。本物の人の皮で作ったマスクなのか。冗談やめろよ」
俺は聞いた。
俺は吐き気が抑えられなくなっている。
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