三尺刀使いの仮想現実戦記

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始まり

今は亡き我愛刀

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「さて、ゴブリン将軍を倒したのじゃ。報酬の15000ゲルじゃ。後ゴブリンとかはどのくらい倒したんじゃ?」
「ゴブリンが95匹とハイゴブリンが48匹です」
「うむ、将軍のいる群れでは大体そんぐらいじゃな。ゴブリン一匹50ゲルハイゴブリン一匹150ゲルじゃから11950ゲルじゃな。将軍と合わせて報酬金は合計27950ゲルで5%税金で取られるから26552ゲルの報酬じゃ。受け取れい」
チャリーン。二万六千五百五十二ゲル入手しました。
「ギルドのおっさん」
「ワシか?」
「そうですおっさん。工房が欲しいんだけど大体幾ら位掛かるのですか??」
「大きさにもよるが平均で十万ゲルくらいじゃな」
「道のりはまだまだ長いな」
「そういえばお主は工房が欲しいのか?」
おっさんの質問に対して0.01秒かかったかどうかと言う速度で答えを出す。
「欲しいです」
「即答すぎじゃな。お主工房で何をするんじゃ?」
「水楼を水楼を作りたいんです!」
「水楼?なんじゃそれは?」
「前の世界からの付き合いの私の相棒である水楼波(すいろうは)別名深海刀(しんかいとう)と言う私の刀です」
「お主のそれは相棒ではないのか?」
「ちがいます。一応銘はついてますけどちがいます」
「水楼を作るには何がいるんじゃ?」
「えーっと、高純度の鉄を80kgと煉炭つまり白い炭を8kgと馬鹿みたいな量の水と高純度の柔らかい白い粘土800gで本体が作れますね。」
「鉄と水はわかるが煉炭ちゅうやつと粘土は何に使うんじゃ?」
「鉄と炭を10対1くらいの比率で鋼鉄と言う普通の鉄よりも硬い鉄が作れるので黒炭でもいいんですが、煉炭の方が美しい深海刀に相応しい鋼鉄が出るんです。粘土は私の作る水楼波は刀と言う武器種であり切れ味を強く出す為に焼入れと言う作業に粘土を使います。焼入れをすることにより刀としてのとても強い切れ味と美しい波の様な形をした波紋が付くのです。量に関しては私の作る刀の中でもかなり長い三尺刀を、それも超特別な水楼作るにはこのくらい材料が必要なのです。鞘に関してはこの世界の木材を見てから作りたいので木材で有名な街と鉄などで有名な街と緩やかな流れを持つ幅広い川が近くにある街を教えてくれませんか?」
「いいじゃろう。木材はこの世界の木材全てがあるは言い過ぎじゃがかなりの種の木材の集まる街シェルの国の木材の街ホルズに行くのが良いじゃろう。鉄は和の国の街八幡に行くのがいい。川はファルナイ国の街ファマゾンに行け。場所は示しておくぞ。それと、お主に一本刀とやらを打ってもらいたい」
「いいですけど今は材料がありませんよ」
「何を言うとる材料はこちらで用意するし鎚もやろう。工房も貸すぞ」
「わかりました。やらせていただきます」
「いいぞぉ」
バーゼリアの街ギルドのギルドマスターから鍛冶用の鎚と火緋色金(ひひいろがね)と黒炭と軟質粘土を譲渡されました。
「着いて来い」
「分かりました」
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