三尺刀使いの仮想現実戦記

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夕飯

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恋は盲目である。しかし重い愛もまた盲目である。

6時、夕飯を作り始める時間だ。
今日の夕飯は豚肉入り野菜炒めと米、味噌汁でいいかな?味噌汁の出汁は昼からにぼしの出汁を取っているから味噌汁はOK米は炊くか。
そう思いながら米を炊く用意を始める。
因みに炊き方は始めチョロチョロ中パッパ赤子泣いても蓋取るなで土鍋で炊いてる。
炊飯器で炊いたご飯は私が嫌いだし椛もあんまり好きじゃないって言ってた。
椛の母のご飯を食べさせて頂いた後に言ってた。
好きな女の子が嫌いなのを出したら嫌われるのではないか?と思い面倒ながらも土鍋で炊いている。ちなみに今日は2月14日つまりバレンタインだ。
今日の夕飯が終わったら椛が渡してくれるフロランタンが楽しみで堪らない。
何故フロランタンだとわかるかって?まず第一に椛は私が好きだ。
つまりバレンタインで私に渡すのは本命だ。
椛は料理は兎も角お菓子作りなんて出来ない。俺が好きという理由だけで作れるように努力したらしいお菓子つまりフロランタンしか椛は作れないので椛が俺に渡すのは必然的にフロランタンになるわけだ。
そしてフロランタンは俺の大好物なのだが、それを好きな人に作ってもらえるなんて嬉し過ぎる。サイコーだ。余談だがおそらく椛の渡すフロランタンには椛の血が入っている。
まあ椛以外からバレンタインチョコは義理すらももらったことはない。そんな私は血が入っていても美味しく食べます。
因みに逆バレンタインということでチョコレートケーキを作って今冷蔵庫にて保管している。今日のデザートの予定だ。
のほほんと今日の夕飯の先を想像しながら料理をして居た。
6時55分椛がきた。
「入るよー」
椛を見ると紙袋を後ろに隠しながら入ってきた。隠そうとしている椛可愛い。
「いつも通りだな。ご飯出来たぞ。盛り付けを手伝え」
「了解~」
機嫌の良い椛はそうして盛り付け夕飯を食べたら椛が話しかけてきた。紙袋を私の前に出しながら
「はいっ、バレンタインのお嫁さんの本命手作りフロランタン」
と言った。
「いつものか、ありがとな。後君、私のお嫁さんじゃないよね?そんじゃこっちもはいっ逆バレンタインの手作り
チョコレートケーキですよー」
キランっと椛の目が光った。
「今日のデザートだよ。今から分けるから待ってろ」
「はいっ」
そうしてデザートのケーキを食べたら椛は「ありがとう」と言って帰っていった。
椛にしては変に潔良いなと思いながらも彼女を見送った。
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