三尺刀使いの仮想現実戦記

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椛の思い出part3神隠し

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突然だった。突然体全体を襲う痛みが来て意識を手放しかけた。
多分青は意識を手放したと思う。
その後数秒流される感覚を味わい意識を手放した。
次に目を覚ましたのは・・・野原だった。
目を開けると入ってくる景色がそこにあってそこに無い様な変な感覚に囚われる野原だった。その中で自分と青だけははっきりと分かった。
青がまだ気絶していたのでゆすって青を起こす。
ここにいる感覚が覚えている様な初めてな様な、とても変に感じながら青を起こした。
「起きて、青、起きて!」
「うーん、なぁに椛?というかここ、何処?分かる?」
「分かんない。でも予測は付く。覚えてる?私達川に流されてここまで流されたの。だから上流の方に行けば皆んなと会えるよ。肝心の上流がどの方向かはわかんないけど」
「ちょっとまってね」

「んっ、クソッ。椛悪い知らせだ。この近くに川なんて無い!俺の探知は3Kmぐらいまでならわかるけど、少なくともその範囲内には川はおろか水溜まりさえない」
『まあまあ落ち着け君たち』
「「誰だ!?」」
『誰か?私は神、だよ』
「神だぁ、ふざけるな!」
『ふざけてないさ』
「ふざけてんだろこんにゃろう」
「落ち着いて」
「椛、これが落ち着けるか!」
「いいから落ち着け!」
「んっ!分かった」
『小娘、ありがとな』
「礼を言われる筋合いわ無い。それで、私達はどうすれば帰れるの?」
『帰りたいのか?』
「当たり前でしょぅ」
「当たり前だろ!」
『そうか、わかった。私も君達の様な漂流者が来たのは久しぶりでね、私から仕掛けてないから今かなりおどろいているのだよ』
「んっ、なんだ?」
「ええ。何ですか?」
『私と君達でゲームをしよう。君達が勝ったら君達を返そう。君達が負けたら君達の身内が気づくまでここの中さ。本当はこのまま出してあげたいのだが、すまないがこれが規則でね。さて、やるかやらないか、乗るか剃るか、決めたまえ』
「「やる(わ)」」
『その意気やよし。ゲームの内容を言おう。水浪!来い!』
[ワオーン]
『貴様らに課す試練はこの水浪を二人で倒す事だ!武器の使用は構わん。武器を作れる台を置くから其処から作るといい。此処で死んでも生き返るから大丈夫だ。安心して死ね。何か質問は?』
「死んでもう一回立ち向かうゾンビ戦法は使用できるか?」
『出来ん。水浪と戦う時は専用の場所に連れて行く故そこで戦う。そこで死んだら戦いが終わったら蘇生しよう。他には?』
「「無い」」
『わかった。君達の武運を祈る』
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