27 / 101
椛
椛の思い出part8体育祭1
しおりを挟む
あの奥入瀬川神隠し事件が終わった後私達は時が経ち中学生になった。
青のモテ期が終わり何故かは知らないが私のモテ期が来た。
勿論告って来た人達は皆振った。
だって!私には青がいるもの。
そんな感じの生活を送っている私達にも転機が訪れる。秋だ!洋梨だ!体育祭だ!
そう運動会。
その内の一種目である二人三脚。
ルールはクラス内の男女二人でペアを組み30mを走り、襷を次の走者に渡す。
というシンプルなルールである。
此処の中学校は一学年4クラスあり一クラス32人の為16ペアを組むことが出来る。
私は勿論青と組む。
「二人三脚のペアを組んでください。そのペアが今回の体育祭のパートナーとなります」
「「「ひゃっほーいっ」」」
大方男子達の心境はこうであろう。「美人な女子とペアになってパートナー中におとしたい」
まあ私には関係ないけどね。
「ねえ、奥入瀬さん」
「・・・」
(すげぇぞあれ。クラス一のイケメン橘が奥入瀬さんを誘ってやがるぜ。でも奥入瀬さんは無視)
がしっ。
橘が椛の左手を掴んで自身の前に持ってきて顔を近づけ
「んっ、離せ」
「ねえ、奥入瀬さん。僕とペアになってよ」
「五月蝿い。黙れゴミムシ」
「おやおやツンデレかい?」
「とっとと手を離せこのゴミムシが!」
「まあまあ落ち着いて。でも話だけでも聞いてよ」
「まぁ良いだろう。話だけは聞いてやる」
「ありがとう。まず初めに僕達は美形だ」
「お前は、美形なのか?」
「これでも世間一般ではかなりのイケメンと評される人間だよ、僕は。まあ良いか。それでだ、この学校の中で一番綺麗な奥入瀬さんと一番カッコいいこの僕。どうだい?お似合いじゃぁないかな?」
「そうか、お前はナルシストだったんだな。このナルシスト」
「ナルシストだと」
「まあいい。この話はこれで終わりだ」
ゴミムシに絡まれて少し遅れてしまった。
誰かに取られてないかな?うんっ大丈夫そう。
「青~」
椛が笑みを浮かべて寄ってきた。
ざわっ。
(なっ何あの美人?)(やばい、惚れ直す)などの声がざわざわ聞こえてくる。
「何かな?椛」
(はっ💢なんだ、あの男は?俺たちの奥入瀬さんを名前呼びしてやがる)
「私とペア組んで!」
ザワッ。
(ハァ💢💢💢あの男は奥入瀬さんを名前呼びするだけには留まらずペアを組もうと提案されただと!ふざけるな!あんなモブがいいなら俺が!)
「いいけど」
「やったぁ」
「なんだい。奥入瀬さんはそんなモブが好きだったのかい?」
ブワんっ。
部屋の気温が氷点下まで下がったかの様な気分を椛達の教室にいる全員が味わった。
「テメェ、私の青をモブだと、ふざけるな!私を誘うことはまあ許容範囲内だ。だが!私の青を侮辱したテメェは許容範囲外だ。私はどうすればテメェに対する怒りを収められる?」
(もっ、椛、テメェとか言うんですね。と言うかしれっと椛さんあの男を自分のだと言ってるし)
「はっ、えっ、私の、奥入瀬さんはその男と付き合っているのか?」
「テメェ、話を逸らすな。何処まで私を怒らせれば済むんだ?テメェは?」
椛は橘制服の襟を掴み腕を上に上げる。
「拳の数発は覚悟できてんだろ」
バンっと椛から橘へ拳が放たれる。
「もう一発」
「椛、やり過ぎ」
「そう?そっか、じゃあ、此奴はどうでも良いか」
ボトッ。
椛の手から離れた橘は情けなく床に落ちる。その橘の髪の毛を掴んで、「次私の青を侮辱したら殺すぞ」と言いその後「テメェらもだ。一度目は許してやる。だが二度目はない。気をつけろ」と言った。
その後青とペアになった私はウキウキて最後の気分を味わった。
作者
作者は洋梨が好きで運動は嫌いのインドア派です。作者的に秋だ!読書だ!洋梨だ!です。皆さんは秋と言われて何を思い浮かべますか?
青のモテ期が終わり何故かは知らないが私のモテ期が来た。
勿論告って来た人達は皆振った。
だって!私には青がいるもの。
そんな感じの生活を送っている私達にも転機が訪れる。秋だ!洋梨だ!体育祭だ!
そう運動会。
その内の一種目である二人三脚。
ルールはクラス内の男女二人でペアを組み30mを走り、襷を次の走者に渡す。
というシンプルなルールである。
此処の中学校は一学年4クラスあり一クラス32人の為16ペアを組むことが出来る。
私は勿論青と組む。
「二人三脚のペアを組んでください。そのペアが今回の体育祭のパートナーとなります」
「「「ひゃっほーいっ」」」
大方男子達の心境はこうであろう。「美人な女子とペアになってパートナー中におとしたい」
まあ私には関係ないけどね。
「ねえ、奥入瀬さん」
「・・・」
(すげぇぞあれ。クラス一のイケメン橘が奥入瀬さんを誘ってやがるぜ。でも奥入瀬さんは無視)
がしっ。
橘が椛の左手を掴んで自身の前に持ってきて顔を近づけ
「んっ、離せ」
「ねえ、奥入瀬さん。僕とペアになってよ」
「五月蝿い。黙れゴミムシ」
「おやおやツンデレかい?」
「とっとと手を離せこのゴミムシが!」
「まあまあ落ち着いて。でも話だけでも聞いてよ」
「まぁ良いだろう。話だけは聞いてやる」
「ありがとう。まず初めに僕達は美形だ」
「お前は、美形なのか?」
「これでも世間一般ではかなりのイケメンと評される人間だよ、僕は。まあ良いか。それでだ、この学校の中で一番綺麗な奥入瀬さんと一番カッコいいこの僕。どうだい?お似合いじゃぁないかな?」
「そうか、お前はナルシストだったんだな。このナルシスト」
「ナルシストだと」
「まあいい。この話はこれで終わりだ」
ゴミムシに絡まれて少し遅れてしまった。
誰かに取られてないかな?うんっ大丈夫そう。
「青~」
椛が笑みを浮かべて寄ってきた。
ざわっ。
(なっ何あの美人?)(やばい、惚れ直す)などの声がざわざわ聞こえてくる。
「何かな?椛」
(はっ💢なんだ、あの男は?俺たちの奥入瀬さんを名前呼びしてやがる)
「私とペア組んで!」
ザワッ。
(ハァ💢💢💢あの男は奥入瀬さんを名前呼びするだけには留まらずペアを組もうと提案されただと!ふざけるな!あんなモブがいいなら俺が!)
「いいけど」
「やったぁ」
「なんだい。奥入瀬さんはそんなモブが好きだったのかい?」
ブワんっ。
部屋の気温が氷点下まで下がったかの様な気分を椛達の教室にいる全員が味わった。
「テメェ、私の青をモブだと、ふざけるな!私を誘うことはまあ許容範囲内だ。だが!私の青を侮辱したテメェは許容範囲外だ。私はどうすればテメェに対する怒りを収められる?」
(もっ、椛、テメェとか言うんですね。と言うかしれっと椛さんあの男を自分のだと言ってるし)
「はっ、えっ、私の、奥入瀬さんはその男と付き合っているのか?」
「テメェ、話を逸らすな。何処まで私を怒らせれば済むんだ?テメェは?」
椛は橘制服の襟を掴み腕を上に上げる。
「拳の数発は覚悟できてんだろ」
バンっと椛から橘へ拳が放たれる。
「もう一発」
「椛、やり過ぎ」
「そう?そっか、じゃあ、此奴はどうでも良いか」
ボトッ。
椛の手から離れた橘は情けなく床に落ちる。その橘の髪の毛を掴んで、「次私の青を侮辱したら殺すぞ」と言いその後「テメェらもだ。一度目は許してやる。だが二度目はない。気をつけろ」と言った。
その後青とペアになった私はウキウキて最後の気分を味わった。
作者
作者は洋梨が好きで運動は嫌いのインドア派です。作者的に秋だ!読書だ!洋梨だ!です。皆さんは秋と言われて何を思い浮かべますか?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる