三尺刀使いの仮想現実戦記

椛

椛の思い出part７神隠し

「行くぞ、神社へ」
神社にて。
「着いたぞ」
「ねえ、青」
「皆まで言うな椛」
「確定ですね」
「ああ」
「此処に祀られている神が青蓮達を隠したのか？」
「おそらく」
「というか九割九分九里（９９．９％）此処だね」
「神主さんに神隠しがあったか聞いてみるのもありですね。どうしますか？青」
「聞こう」
「では、行きましょう」
神社内にて。
「神主さん」
「なんだい？」
「此処周辺で“神隠し“の記録はありませんか？」
「あるよ。見せようか？」
「見せてください」
「分かった。ちょっと待っててくれ持ってくる」
三分後。
「待たせてしまってすまないね。持ってきたよ。見るかい？先に言っておくとこれは被害予測だから全員が全員神隠しにあったとは言えないよ」
「それでも拝見させて頂きます」
「分かった。四之宮ー」
「はーい。なんでしょうか？」
そう言いながら現れたのは巫女服を着た
２０代中頃位の若い女性。
「彼らを蔵書部屋に案内してくれ。四之宮も読書をして構わない。彼らが帰る時の案内は忘れるな」
「分かりました。皆さんついて来てください」
そう言われ案内されたのは図書室を思わせる部屋だった。五万冊はある。
「着きました。此処でなら読書をしても
大丈夫です」
「ありがとう御座います」
「お礼なんて要らないです。言われてやったことなので。それに私は本が読めてウハウハなのでこちらこそありがとう御座います」
そう言うと四之宮と呼ばれていた女性は本を読みに蔵書部屋の奥へと入っていった。



神隠しの被害者の予測はわかりやすく纏めると川の急激な増水により流された者。
と言う共通点が有った。私達も川の急激な増水に流されたから私達にも共通している。
又この急激な増水というのが５０年周期と此処十和田を収めるトップ（市長など）が変わると現れるらしい。
そしてこの急激な増水は上流だけの話であり上流と中流の間でこの増水は収まるらしい。
５０年の周期が近ずいてきた時には川に近づくなと警告しトップが変わると川のそばに行くことを数日禁止する事をし最近はあまり神隠しの被害者を出していなかった。
最後の犠牲者は１７５０年わかりやすく言うと伊能忠敬が５歳の時。
この本は私達の事を追加で書かないとね。２０５０年常願寺青蓮、奥入瀬椛の両名は神隠しに遭いその三日後帰還、とね。

作者
神隠しに関するのは全て創作です。調べたり現地取材をしていないので神隠しは奥入瀬川周辺には多分無いです。調べても無いので私も知りませんが。