三尺刀使いの仮想現実戦記

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Wir werden niedie Sonne vergessen,die wir an dies em Tag gesehen haden

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あの日見た太陽を、私達の最高の思い出を私達は永遠に忘れないだろう。今も鮮明に覚えている。あれは私がインタビューで全校生徒の前で公開告白をかましたあとだった。

『二組と一組による激戦を制し、クラス対抗選抜リレーを制したのは二組ダァー。皆さん二組の選抜走者達に最高の拍手を!』
パチパチパチパチ。
『さて、ではクラス対抗選抜リレーの勝者たる二組のアンカーに話を聞きましょう。俗に言うインタビューと言う奴です。では
奥入瀬椛さん。お話をどうぞ』
『えーっとまずは、青ー!いや、青蓮ー!約束通り勝ったよー』
『奥入瀬椛さん』
『はい?』
『つかぬ事をお伺いしますが、青蓮とは誰のことですか?』
『私の幼馴染で現在進行形の初恋です!』
この発言に生徒は殆どが固まった。
学校でもトップクラスの美少女であり、才色兼備運動神経抜群の彼女は数多の男子の狙いとなり合計の告白数は今までで300を超える美少女が名も知らぬモブを現在進行形の初恋つまり惚れていると言う事実にフリーズする男子達。
そして己の恋する男子さえも振り正に名も知らぬモブを好きだと言い怒りを抑えられない女子達。
それにより殆ど彼女を意識してない
カップル男女以外か彼女を意識していない超少数派の男子達を除き固まったのだ。
因みに司会は彼氏のいる女子である。
『さいですか。ではこれでインタビューを終わります。お昼休みに入りますので皆さん好きなところでお昼を食べてください。では、解散!』



校庭の外れの並木地帯の奥にて。
「お前は!何を!してるんだー!」
「何って、青に対してのありのままの感情を述べただけだけど、何か問題があった?」
「逆に聞こうか。問題ないとでも?」
「うん。問題ないでしょ」
うん問題ないはず。だって恋心は人による。
それを言うのの何が悪いのだろうか?
「椛」
「なぁに?」
「お前、自分の影響力を考えたことある?」
「無いよ!私は青と家族と青の家族以外どうでもいいもん」
「はっきり言い切ったな、此奴。まあいい。端的に言おう。お前が私を好きだと全校生徒の前でお前は言った。それにより男子の嫉妬の炎と女子の怒りの矛先が私に来るわけだ。それがお前が今回した事」
「うん。青はっきり私のだ!って宣言できたから私としては嬉しいよ」
「私は悲しいよ」
「んっ?なんで?」
「お前のせいでこれからかなり学校生活を送りづらくなるのだよ」
「何言ってるんだ?私を頼れ青」
「お前、スクールカーストって知ってる?」
「知らない!」
「スクールカーストってのは簡単に言うと
学校での人の順位だね」
「へー。それで、それが私達にどう関係するの?」
「椛はスクールカーストの内女子のトップの様な立ち位置で、私は男子の最下位クラスの立ち位置なの!スクールカーストが!」
「じゃあ青をトップに持ってくるか、私が最下位に落ちればいいのね」
「そう言う事じゃない。私はさっきの椛の公開告白でカーストが一気に上がったからまあいいかなぁ位までは行った」
「なら問題ないじゃん」
「違う。まだ上がいるからその上がカースト上位の力を使い俺をいびってくる未来が見えてんの。お前もだけど!」
「なんで?」
「男子側はお前に惚れてた奴、女子側はお前に惚れてた男子側に惚れてた奴がメインと
なるだろう」
「つまり?」
「端的に言うとイジメに該当する行為が行われる可能性が高い」
「そんな難しく考えずに気楽に行こうよ」
「お前は少し空を見てろ」
「はーい」
そう言うと私は青の言う通り空を見上げ太陽を見る。
美しかった。
今までは青に思いを伝えられずにウジウジしていた私は青に思いを伝えた事で吹っ切れて世界が全て美しく見えるんだ!
「青」
「なんだよ」
「空を見上げてみて」
「なんでだ?」
「いいから」
「らーったよ」
ああ、今私はこの美しい空を愛する人と見てる。
それがなによりも嬉しかった。綺麗な空がさらに綺麗になった気がした。
「綺麗だな、空」
「うん。綺麗」
「多分俺はこの空をずっと覚えてるよ」
「私も。だってはじめて好きな人と綺麗があったんだもん」
「ふふっ。確かにな。まあ」
「「この日見た太陽を私達は永遠に忘れないだろう」」



ふふふっ、確か今日はあの日と同じ起動を辿る日だっけ?久しぶりにあの空を見に行こう。

作者
3章終了です。次の話からは4章スタートです。
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