三尺刀使いの仮想現実戦記

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プレイヤーの町アセビ

走鳥大竜3巣の中での絶滅戦争・激流二刀を持ちて

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覚悟を決めた私は源と焔を抜き身で構えてかかる準備をした。
「激流、いざ参る」
そう言うと群れへと突進した。
「大海流・大海(たいかい)!」
大海流・大海。前方にテニスコート位の広さの斬撃を繰り出す。
威力は拳銃1.5発程度。
まだ生きている。
「大海流・破海(はかい)」
大海流・破海。斬撃発生までは時間がかかるが、大海と同じ道を斬撃が走る。
破海の方が遅い。
「大海流・霊雨」
霊雨でダメージを与えて
「かーらーのー、大海流・凄雨」
弱った敵に源のリーチから放たれる突きが刺さり、一匹また一匹と倒れゆく敵。60程の死体が出来上がった。
「大海流・万波(ばんぱ)」
凄雨により倒れた敵の屍を超え放たれた技は全てを等しく押し流し斬り落とす。死の波が、万と連なる波が全方位に放たれ敵に死を等しく与える。
バンっ。
突如として落雷が落ちたかの様な音が鳴り響き、激流の姿は敵の群れの中に移動していた。
縮地だ。
「大海流・篠突く」
全方位にほぼ同時に放たれる100指の乱れ突き。
それは敵に死んだことさえも悟らせずに突き殺す技だ。
その後移動して次の技を放つ。
「大海流・雲海(うんかい)」
雲海。
それは前方を薙ぎ払うと言う至ってシンプルな技だ。
しかし範囲、火力共に常軌を逸している技でもある。
これまでに150程の敵の死体を積み上げてきた。
これまでにかかった時間は15秒。
彼の圧倒的な殲滅力が垣間見える数値だ。
しかし彼は攻撃の手を止めない。
彼のスタンスとして戦場にて相対した敵であれば必ず殺すそれが家族だろうとなんだろうと必ず殺す(厳密には捕縛命令等が出ていない場合や戦場の範囲内のみ)と言う物を持っているからである。
「大海流・澎湃(ほうはい)」
大海流・澎湃。自身を軸として刀を地面に水平にして一回り振ったら体を全力で屈めて一振り目の剣先より少し手前くらいの場所に手を置き刀をひと回しする技だ。
「フッ。貴様らに敬意を。この私に澎湃を使わせたかだ。死ねえーーい!」
その通りだ。澎湃は対多数専用技の中でも使い方によればかなりの殲滅力が期待できる技だ。
それを使わせたこの走鳥竜の群れには敬意を払って当然だろう?
そして彼女は澎湃と移動を繰り返して5分程で走鳥竜を殲滅した。

走鳥竜を少なくとも700匹は殺した私は巣から出て辺りを見渡していた。
「居ねえなぁ」
そう。居ないのだ。走鳥大竜が。巣の中をくまなく探したが走鳥竜が数匹居ただけで大竜の方は見つかっていない。
「一旦町に帰るかぁ」
状況的には帰るべきだろう。
走鳥竜との戦いで源は刃毀れしている。
町に帰って研ぎ直しまた来るべきだ。
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