三尺刀使いの仮想現実戦記

プレイヤーの町アセビ

走鳥大竜６凱旋

「あっ、アレは！お前らぁ！帰ってきたぞ！英雄が凱旋するぞ！」
「「「うおおおー！！！」」」
「来たぞ！」
「かいもぉーん！！！」
「門を開けろぉー！」
「「「サーイエッサー」」」
「帰ってきたぞー！英雄がぁ！」
「帰還したぞ！我々は、東の森に住まう走鳥大竜の掃討に成功した！異常に増えていた走鳥竜はみな消した！東の森は安全とは言い難いが前よりも随分安全になった！」
「「「うぉー！！！おめでとおー！！！」」」
私は手を振りながら進む。
「「「勝利したぞぉー！我々はぁー！」」」
兵達が雄叫びをあげているが気にしない。
パンっパンっパンっ。
奥から手を叩きながら此方へ来るギルマスが見えた。
「エクセレント。報告は凄いのだろう？この様な凱旋をしているからな」
「ふっ、丁度いいな。お前達！我々の戦果を聞きたいかぁ？！」
「「「聞かせてくれ！聞きてぇんだ！」」」
「教えてやろう！走鳥大竜！２０匹！走鳥竜！４０匹！そして前調査で走鳥竜！約９００匹！これが私たちの戦果だ！」
「「「スゲェぞ。あんたら！」」」
「ありがとう！君達の歓声と！君達の安全が！我々にとっての最高の今回の褒美だ！」
「「「あんた良い奴過ぎるだろ！ありがとう！俺たち（私たち）の安全を守ってくれて！」」」
「君達が我等の歩みを、我等の戦争を許したからこその勝利だ！君達に敬意を！勝者は、英雄は私達であり！君達だ！皆！人民に！市民に！町民に！敬意を！我等の勝利を彼等と分かち合おう！」
「「「激流さん！あんた最高だぜ！」」」
「「「市民達よ！我等の戦争をさせていただき感謝する！ありがとう！」」」
「「「おうよ（ええ）！軍人さん達！ありがとう！俺たち（私たち）の安全を守ってくれて！」」」
「「「君達市民が無事である事が我等の存在意義だ！」」」
「我等が無駄飯喰らいと言われる方が君達は平和に生きれるだろう。そこでだ！」
「「「我らは願う！我らが無駄飯喰らいと呼ばれる時が来る事を！平和が！来る事を！」」」
「そして、私の失態について話そう！ギル・パルクール氏のご家族はおられますか？」
「私、ですけど…」
そう言いながら２０代前半そうな若い女性が出てきた。
「公開するようで、すまない。先に謝って置く」
「私の！私の愛するギルに何かあったのですか！？」
必死の形相で私にギル氏の事を聞いてくる彼女に対して私は彼女を地獄に突き落とすのを分かって彼女に真実を告げる。
私は馬から降りた。
「すいませんでした！」
土下座して私は彼女に謝る。
彼女はポカンとしている様だった。
「な、ん、で、もしかして、ギル」
「すみませんでした！今回の作戦にてイレギュラーが乱入し、死者を一人、
ギル・パルクール氏を故人にしてしまい申し訳も無い。全ての責任は私にある。ギル氏の仇も私が討った。しかし！そんな事をしても、故人は帰って来ない。すみません！」
「ギル、嘘、嘘でしょ！嘘って言ってー！うわぁぁぁーーー！！！」
彼女の泣く顔が椛に似ていた為彼女も恐らくヤンデレだろう。
彼女から狂気を感じた。