三尺刀使いの仮想現実戦記

プレイヤーの町アセビ

走鳥大竜５出陣と殲滅

出陣の日がやってきた。
これまでの時間、源を研ぎ直す。苦無を作る。短刀を作る。の三つをしてきた。
苦無は遠距離、短刀は近距離で使う予定だ。
そして扉を開ける。
「来ましたよ、ギルマス」
「やあ、出陣まであと２時間だよ。準備は出来ているか？」
「万端です。出陣の命令が来ればすぐに行けます」
「了解だ。では、待機命令！」
「了解」
パァン。
「「んっ」」
「観測班！」
「出現ですね」
「失礼します。走鳥大竜出現。繰り返す。走鳥大竜出現。エリアは５。以上です。失礼致しました」
「激流！」
「合点。待っていなさい！三下め」
「命令！殲滅しろ！一匹たりとて狩こぼすな！」
「了解！三下共を刈り殺して見せましょう」
そう言うと窓から外へと躍り出る。
壁を走って下まで着くと城壁まで行き、城壁を超えて縮地を使う。
三度程縮地を使うと走鳥大竜が見えてきた。
「覚悟ー！」
バシュッ。
リアリティMAXにしている為走鳥大竜の首を斬り落とすと血飛沫が起こる。
「完了」
頭を取ってインベントリに入れると空へと跳ぶ。
次の狼煙を見るける為だ。
「んっ！あった！」
ここより北、７００m位のポイントから狼煙が上がっていた。
「次の血飛沫はどんなかなぁー？」
落ちてから縮地を使い狼煙が上がった地点まで行った。
やはりそこには走鳥大竜の姿があった。
「海蛇」
縮地のスピードにより強化された攻撃を殺さずに抜刀技で首を斬り落とす。
そして現在の状態を利用して急停止（前の空気を蹴ることにより後ろへの推進力と縮地の推進力を相殺する事により急停止を可能とした）。
走鳥大竜の首をインベントリにしまってまた跳ぶ。
後はこれの繰り返しだ。其れにしても走鳥大竜弱いな。
ゴブリンジェネラルと危険度は同じだけど体力と防御力はかなり低くなってる。素早さと攻撃力に振っているのだろうか？

２０匹程走鳥大竜を狩ってようやくこの戦争は終わりを迎えた。
後はギルドマスターに連絡、報告をして終わりだな。本当に。
「そろそろ終わりかぁー。全軍！傾注！
今回の出兵の目的は完全に達成された！これより我等の町、アセビへと帰るぞ！凱旋だ！我等と言う名の英雄の凱旋だ！一人たりとも欠けるなよ！では、命令！全軍！帰還だあー！！！」
「「「うおー！」」」
そうして撤退、帰還命令要員である私が帰還の命令を軍に下し歩をアセビへと向けて歩いた。