三尺刀使いの仮想現実戦記

プレイヤーの町アセビ

旅立ち

明朝
ギルマスの言っていた通りここから行ける街は三種ある。
第一にサンダーベル
第二にシャーマンアイリス
第三にガザニア
私が進むのはガザニアだが、サンダーベルとシャーマンアイリスの説明もしておこう。
サンダーベルは湖のほとりにある街で何もなければデートスポットとして有名らしい。何もなければの話だが。サンダーベルの湖はよく雷が落ちる。雷が一日に一度も落ちない日が来れば厄日と評されるほどにだ。周辺の森には雷属性の敵が多い。
シャーマンアイリスはここから南側に進むとある亜熱帯地域の様な場所らしい。火属性を扱う敵が周囲に多く生息しているらしい。
ガザニアは普通の街だ。私はガザニアの先のフヨウに行きたいからガザニアに行く予定だ。
さて、ガザニアに行く途中にあるアカンサスの問題だ。走鳥大竜の一件でお世話になったアカンサスを抜けるとガザニアに着く様だ。そして、このアカンサスのボスが問題なのだ。
アカンサスのボス、それは鬼熊獣（きとうじゅう）と言う種の熊らしい。色々掲示板を漁った結果、遅いモーションに馬鹿高火力そしてタフネスさを併せ持つ奴らしい。
モーションが遅いとは言え、遅いがどれくらいか分からないから言えないが、走鳥大竜より遅い場合話にならんな。
「さて、では出陣だ！目指すはガザニア也！」
そう言った後私は歩をアカンサスへと向ける。振り乱れる青い髪が明朝のアザミに舞った。

作者
これでこの章は終わりです。次章はとっとと終わらせてPvPの大会及び大会準備を書きます。