三尺刀使いの仮想現実戦記

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戦士王杯(準備)

私と椛

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私はゲームを辞めてキッチンへと足を運ぶ。
隣人であり嫁であり自身の性癖どストライクの奥入瀬椛を思いながら私は手慣れた手付きで温麺(うーめん)を茹でる。因みにこの温麺は宮城の白石にいる父方の祖父母から毎年50食分送られてくるのだ。茹で上がると冷やして食べる準備をして椛を呼びに行く。
静かな家に私の足音だけが響き渡る。
因みに温かい麺なんて書くが冷やして食べる。
温麺自体がマイナーな食べ物だが、そこら辺は冷麦等に似ている。
因みに温麺は病気だったりお年寄りだったりして消化器官が弱っている人の為に作られたと祖父から聞いた。本当の所は私にもわからない。
「椛ーご飯だよー」
そう椛の部屋の前で言うと部屋からバタバタと音が聞こえてくる。
私はその音を聞きながらリビングに戻って行く。

椛は読んだ後平均三分で来るが今日は五分掛かった。何故だろう?
二から四分で来るが少し遅かった。
しかし私はそこについて追及せずに椛とご飯を食べ始める。
「「いただきます」」
そう言うと私達は食べ始める。
「青」
何か椛が聞いてくる。
「何?」
「ありがとね。いっつもご飯作ってくれて」
「なんだよ、急に」
「いや、思ったから、さ」
やだ、私の嫁さんカッコいい。
「本当は私が作ってあげたいんだけどね。私下手だから」
「確かに下手だね。人を二時間位気絶させる位にわね」
「ほんっとにごめん。あの時は」
「いいよいいよ。其れに、椛も思いを込めれば美味しくなるよ。食材に、食べる人に、思いを込めれば美味しくなるよ」
私も実際椛に食べて欲しいな、美味しいって言って欲しいなって思いながら作ってるからね。
気持ち悪いって?五月蝿い!食材にも思いを込めてるけど椛への思いが一番籠ってるから美味しいんだと思うよ。
「料理が得意な人は多分思いをちゃんと込められる人だと思うよ」
「・・・ありがとね。私の青」
「椛のじゃないからね」
「私のだよ。青は私の旦那さんだもん」
「逆にいうと椛は私のお嫁さん(許嫁状態)だから椛は私のってとれるのかな?」
「そうともとれるね。・・・そういえば青は次はいつ学校に来るの?」
「明日」
「ふふっ。じゃあ明日が夫婦になって始めての一緒に登校する日だね」
「まだ結婚もしてないし一緒に登校するなんて私は一言も言ってないよ。何を勘違いしてるのかな?」
「ふふっ、一緒に登校するし、私と青は許嫁的な物になったんだから全く違く無いよ」
「そうともとれる、のか?」
「うん!明日は一緒に行こうね。なんなら今日は今から二人で大人の時間と行く?」
「それはダメ!」
「なんでぇ~」
「なんでも!」
椛は多分夜の方がやばい人だ。多分、絶対。

作者
五月蝿いって書いてうるせえとかのうるさいと読むようです。
五月の蝿はうるさいからこんな漢字がついたらしいです。
煩いもうるせえのうるさいと読みますがこの作品では五月蝿いを使います。
異論は認めん!
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