三尺刀使いの仮想現実戦記

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戦士王杯(準備)

事情聴取

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「さて、お前らがここに呼ばれた理由は分かるな?」
「「はい」」
「ああ」
「まずは常願寺から聞こう。何があった?」
「私が関係したのは途中からですがそれでもいいですか?」
「最初から居たのだろう?」
「居ましたけど椛の後ろで椛と九鬼の口論を聞いていただけなので」
「ふむ、ではやっぱり、奥入瀬、お前に聞く事にする。何があった?」
「はい。まず始めに私と青は付き合っています」
「ほおー、青蓮頑張ったな」
「いえ、どっちかと言えば私が青の事を押し倒したのが問題なので。さて脱線しましたが、まずその事を頭に入れといてください」
「ちょっと聞き逃せない事を聞いたがまあ、一旦保留だな。で了解だ」
「事の発端は数学の授業です」
「確かに今日の一限は数学だな」
「はい。私は授業中に当てられて、分からないのを青が助けてくれたので解く事が出来ました。それでいつも間違えているのにどうしたんだ?と聞かれたので私は青の事を彼氏と訳して彼氏が教えてくれました。と言ったのです」
「うむ、いまいち見えてこん」
「私の左隣は青です」
「そうだな」
椛は九鬼をゴミを見る様な冷たい目で見ながら言う。
「右隣は、此奴です」
「ああ」
「それで授業中に教えてあげられるのは隣同士でしか出来ないので一般的にイケメンと呼ばれる部類らしい此奴が私の彼氏と勘違いしたのです。クラスのみんなが」
「つまり事の発端はクラスメイトの盛大な勘違いという訳だな?」
「その通りです。そして時間が過ぎて昼休みになって青と一緒にお昼を食べようと何処かに行こうとした時に此奴がなんで俺じゃないんですか?と、聞いて来たんです」
「九鬼、お前相当やばい奴だな」
「それで青を馬鹿にされてついかっとなって脅す様な声で此奴に話したのがトリガーとなり、口論が始まりました」
「それで?」
「口論の末に此奴はあろう事か青を殴ろうとしたので殺してやろうとした時に青が前に出て、此処からは青の役割ですね。以上です」
「では青蓮、続きを」
「はい。九鬼が殴ろうと右手を出して来たのですが、私はその出してきた左腕を掴み後ろに勢いよく引っ張る事により九鬼の事を床に背中から叩きつけました。後は先生が来たくらいですね。私からは以上です」
「ありがとう。九鬼、君からも間違っている所はあるか?」
「ありません。ただ、俺がそこのクソ野郎「おいクソガキが私の青がクソ野郎ってのか?」ヒィ、えーっと、常願寺に投げられたのは気づいたら床に倒れていたので分かりません。俺からは以上です」
「そうか。処分は私からは決められん。校長や教頭と話してみる。ただ恐らくは九鬼が停学は確定として、常願寺がやり過ぎで停学くらうかもなあ?位だと思う。明後日には結果が出るからな、常願寺は絶対来いよ」
「言われなくても明後日は行く日ですよ。・・・明日は行きませんけど」
「うおい!まあいいか。それでこそ常願寺だからな。ただし、奥入瀬の事を放って置くなよ!さて、君達はもう帰りなさい。俗に言う早退という奴だ。五、六限は出席として処理して頂くから安心しろ。では、解散!」
「「「はい」」」
此処で落ち着いた私が馬鹿だった。
「因みに私は青と同棲中なので大丈夫です」
最後の最後で椛は超爆弾発言をしやがったんだ。
「何でだろう?私今凄く奥入瀬を殴りたくってきた。抑えろぉ、私」
「ちょ、落ち着いてください先生!」
因みに九鬼は超爆弾発言によりショックで気絶していたらしい。

早退した後私は椛と家に帰りお弁当を食べた。
甘くてめんどくさかった久しぶりの学校は終わった。
椛の赤らめた顔を思いながら食べたお弁当は自分が作った物とは思えない程に、塩と砂糖を間違えた?と言いたい位に甘かった。
因みにちゃんと塩を入れてた様だ。

結果は九鬼が二週間の停学私が三日の停学だった。
因みにその三日には登校日が含まれる為スケジュール組み直さないと。トホホ。

作者
現実回はこれで一旦終わりです。
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