三尺刀使いの仮想現実戦記

文字の大きさ
81 / 101
悉くを滅ぼし悉くを破壊する巨龍

無駄話

しおりを挟む
あの戦いには無駄が有った。いや、この世の全てに無駄がある。この世は無駄で溢れている。私も友もこんな世界は認めていない。命は全員分有るが才能は全員分無い。うまく出来るものは才能というチケットを生まれつき持って居るのだ。
龍災害書目(創作)より序章何故?より一部

今回は青蓮視点
本当に最後の戦いが遂に幕を上げた。この戦いを、この戦争を乗り越えた時私達は本当の勝利を勝ち取るだろう。いざ参る。
「大将!?何だったんですか?あれ」
「あれとは何だ?あれとは」
「大将が大将じゃなくなったみたいに恐ろしくなった神楽?でしたっけのことです」
「水流神楽だな。大海流は特殊基本技、基本技、奥義、奥伝、神伝神技、神楽、焉の型の七つが技の分類としてある」
「そんなに有ったの?」
「うん」
「凄いです」
「其れで水流神楽はその中でも神楽に分類されるのだよ」
「そうなのね」
「そうなんですね」
「因みに神楽は一から始まり前にした技の一つ後の技にしか派生出来ないように作ってる。さて、楓、浄水見えてきたぞ。砦前の決戦広場が」
「待ってますね。あの巨龍」
「砦を崩して私達と戦いやすくしたのでしょうか?」
「そうなんじゃないか?」
「何故そう思うのですか?大将」
「あれからは武士としての心を感じる。恐らく彼奴は卑怯とか絶対許さん!ってタイプだよ。絶対」
「私もそう思うわ」
「何で大将と楓さんは人外の心が読めるんですか!?化け物なんですか!?」
「浄水さん」
「何ですか?」
「今首を斬り落とされるか四肢を捥いだ後に首を斬り落とされるの、どちらが良いですか?選んでいいですよ」
「死ぬか死ね、ですか。其れはちょっと選べないですね」
「楓も浄水も喧嘩しない」
「分かりました」「すいません。大将」
「全く。何で喧嘩するのか?」
「貴方の所為よ。激流」
「楓さんの所為です」
「あら?何で?」
「楓さんが私に喧嘩を売るからです!」
「あらあら、貴女は愛する夫を化け物扱いされて怒らないの?」
「ブチ切れますね」
「其れと同じよ」
「なら何で大将の所為なんですか?」
「そうね、激流を私が病む程愛しいるから、かしら」
「恐ろしいですね、楓さん。大将、早くこんな危険な女と別れて私と結婚しましょ」
「其れは出来ない注文だね。楓が病む程私を好きっていうのは十分分かってる。面倒って思う時が内訳でもない」
「じゃあ何でですか!?」
「教えないよ」
「あら、私も気になるわ」
「楓が其れ程言うなら。二人共自分を完璧に理解してくれる他人って居た?自分と全く同じ考え方や価値観を持つ人が」
「居ないですね」
「居なかったわね。限りなく近い激流は居るけど」
「そうですね」
「だよね。其れは最早他人では無く自分だから居ないんだよ千差万別十人十色、この世界は皆違って皆良いって思想だしね。其れでも、人を愛し受け入れて結ばれる。自身と近いし異性の他人を探すのが結婚相手探しなんだと思う。其れが私にとっては楓だったって言う話だよ」
「そうなんですねでは私が楓さんよりも大将に近い存在になれば良いんですね。頑張ります」
「小娘」
「何ですか?」
「その首、貰うわね」
「ヒィィ!助けて下さい!大将」
「結局こうなんだから」
「そうだ、今度四天王+その副官ってな感じでオフ会しない?」
「雷雷には連絡し難いな。彼奴の副官の鳴なら連絡着くけどさ」
「ふーん。激流は私以外にまだ他の虫の連絡先があるのね。終わったらお話、するわよ」
「ヒィィ!」
「お話って何ですか!?」
「ヒ・ミ・ツ」
「そろそろ着くよ」
「それじゃあ本気で龍殺しになりましょうか」
「楓さんには負けません」
「やるぞ!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...