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現実にて
あの後
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人間とは、群れて他の個体を見下さなければ生き抜く事さえも出来ない獣である。全ての人は内心で誰かを見下しているのだろう。其れが人間だ。其れがすぐにわかる人間達の同種以外の共通点だ。
作者
今章は初登場キャラがいっぱい居ます。それと今章は殆ど現実回です。
それと明日は休みます。理由は執筆が追いつかないからです。
「ふぁーあ」
とても後味の悪い一日だった。
「今日は御寝坊さんね。青」
綺麗な声が、私の愛しの人の声が隣から聞こえた。
「幻聴か」
そう言った瞬間頬に少しの痛みが走った。
「むー、青はいつから私の声が幻聴になったのかな?」
椛が僕のほっぺをつねったらしい。
「少し痛いよ、椛」
「青が悪いからもう少し続けるね」
そのまま三分位つねられた。
因みに今の椛のコーデはキャミソールに短パンと言う無防備な姿だ。
「椛」
「何かな?」
「嬉しそうだね」
「なっ、何のことかなぁー?(わっ、私のSっ気がバレた!?)」
「まあ、良いか。それで、椛」
「何かな?」
少し恐れながら聞く。
「今何時?」
「今?十分くらい前に十五時を回ったから多分十五時十分位」
「え?」
十五時十分?おやつの時間じゃん。
「ごめんね椛。今からマッハでご飯作るから」
「良いよ青。それに寝起きの人はキッチンで包丁とか触らないの」
「わかった。でも」
「むふふ、ちょっと待ってね」
椛はそう言うと私の部屋から出て行った。
少ししたら椛が私のお茶碗とレンゲをおぼんに入れて持ってきた。
「はいどうぞ」
私の布団は机のすぐ隣にある。
そこにおぼんを椛は置いた。
見てみると綺麗な見た目のお粥があった。
「椛、これ」
「どう?私も少しはご飯、作れるんだよ(少し美味しくなかったけど)」
私はレンゲを使って椛の作ったお粥を口に運ぶ。
お粥が口の中に運ばれて最初に感じたのはおぞましい苦味とえぐ味だった。そして次に来るのはお粥の感触じゃない様な物。
率直に言おう。吐き出さなかっただけ褒めてほしいくらいの代物だ。
何故椛が料理すると見た目は一流のシェフと渡りあえるレベルになるのだが、何故中身がダークマターの物が出来上がるのだろうか?
何故なのだろうか?見た目と味は比例する場合が多いのだがね。
いや、漫画とかの料理下手キャラよりは見た目が良いだけマシなのだが。
「椛、これ、何入れて作った?」
「ご飯と、塩だけだけど」
塩を入れすぎて食感がヤバイと言うわけでは無い。何故ならしょっぱく無いから。
「何故!?何故椛が作ると普通の材料でこんな物が出来上がるのか?」
そう!極論其処なのだ!何故!?何故椛はこんなになるのだろうか!?
「え?そんななの?」
「椛が普通の人が食えるもん作ったこと無いじゃん。フロランタン以外は」
そして此処でもう一つ問いが出て来る。何故フロランタンだけはまともに食べられるのか?だ。
「え?」
「まあ、私は大好きな人の作ってくれた物だから残さないで食べてたけど」
「そっか。ありがとね」
「ただ」
「ただ?」
「頼むから椛はフロランタン作る時以外は台所に近づかないでくれ」
本当にお願いしたい、これは。
「酷い言いぐさだね」
「それは重々承知でのお願い」
「わかった。でも!」
「でも?」
「青、今度から週一かニで料理教えて!」
仕方ない。ダークマター、食べるか。食べたく無いけど。普通の人ならその苦味とエグ味で悶絶して吐くけど、そんな料理だけど!
「・・・わかった」
「ならよし」
「さて、これ食べたら晩御飯作るよ」
「ありがとね、青」
少し泣きそうな顔で言う椛に罪悪感を感じてしまった。
因みにお粥を完食した後気絶して次起きたら明日の朝だった。
作者
今章は初登場キャラがいっぱい居ます。それと今章は殆ど現実回です。
それと明日は休みます。理由は執筆が追いつかないからです。
「ふぁーあ」
とても後味の悪い一日だった。
「今日は御寝坊さんね。青」
綺麗な声が、私の愛しの人の声が隣から聞こえた。
「幻聴か」
そう言った瞬間頬に少しの痛みが走った。
「むー、青はいつから私の声が幻聴になったのかな?」
椛が僕のほっぺをつねったらしい。
「少し痛いよ、椛」
「青が悪いからもう少し続けるね」
そのまま三分位つねられた。
因みに今の椛のコーデはキャミソールに短パンと言う無防備な姿だ。
「椛」
「何かな?」
「嬉しそうだね」
「なっ、何のことかなぁー?(わっ、私のSっ気がバレた!?)」
「まあ、良いか。それで、椛」
「何かな?」
少し恐れながら聞く。
「今何時?」
「今?十分くらい前に十五時を回ったから多分十五時十分位」
「え?」
十五時十分?おやつの時間じゃん。
「ごめんね椛。今からマッハでご飯作るから」
「良いよ青。それに寝起きの人はキッチンで包丁とか触らないの」
「わかった。でも」
「むふふ、ちょっと待ってね」
椛はそう言うと私の部屋から出て行った。
少ししたら椛が私のお茶碗とレンゲをおぼんに入れて持ってきた。
「はいどうぞ」
私の布団は机のすぐ隣にある。
そこにおぼんを椛は置いた。
見てみると綺麗な見た目のお粥があった。
「椛、これ」
「どう?私も少しはご飯、作れるんだよ(少し美味しくなかったけど)」
私はレンゲを使って椛の作ったお粥を口に運ぶ。
お粥が口の中に運ばれて最初に感じたのはおぞましい苦味とえぐ味だった。そして次に来るのはお粥の感触じゃない様な物。
率直に言おう。吐き出さなかっただけ褒めてほしいくらいの代物だ。
何故椛が料理すると見た目は一流のシェフと渡りあえるレベルになるのだが、何故中身がダークマターの物が出来上がるのだろうか?
何故なのだろうか?見た目と味は比例する場合が多いのだがね。
いや、漫画とかの料理下手キャラよりは見た目が良いだけマシなのだが。
「椛、これ、何入れて作った?」
「ご飯と、塩だけだけど」
塩を入れすぎて食感がヤバイと言うわけでは無い。何故ならしょっぱく無いから。
「何故!?何故椛が作ると普通の材料でこんな物が出来上がるのか?」
そう!極論其処なのだ!何故!?何故椛はこんなになるのだろうか!?
「え?そんななの?」
「椛が普通の人が食えるもん作ったこと無いじゃん。フロランタン以外は」
そして此処でもう一つ問いが出て来る。何故フロランタンだけはまともに食べられるのか?だ。
「え?」
「まあ、私は大好きな人の作ってくれた物だから残さないで食べてたけど」
「そっか。ありがとね」
「ただ」
「ただ?」
「頼むから椛はフロランタン作る時以外は台所に近づかないでくれ」
本当にお願いしたい、これは。
「酷い言いぐさだね」
「それは重々承知でのお願い」
「わかった。でも!」
「でも?」
「青、今度から週一かニで料理教えて!」
仕方ない。ダークマター、食べるか。食べたく無いけど。普通の人ならその苦味とエグ味で悶絶して吐くけど、そんな料理だけど!
「・・・わかった」
「ならよし」
「さて、これ食べたら晩御飯作るよ」
「ありがとね、青」
少し泣きそうな顔で言う椛に罪悪感を感じてしまった。
因みにお粥を完食した後気絶して次起きたら明日の朝だった。
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