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第一章 婚約破棄からの逃亡
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私は転生者だからチートがある。
曰く、この世界の神様が自分の世界を発展させてもらうために、別の世界で一生を終えた魂をこちらに無理やり引っ張ってきて、転生させるそうだ。しかし、無理やり連れてきておいて自分の世界の発展のために力を貸せというのはいかがなものかと。そう考えた神様は、異世界の転生者にチートを与えた。ついでに、加護も与えた。これが、転生者がチートな理由。
そして、平々凡々、ザ普通な一般的な成人男性(18歳)のステータスがこちら。
*ステータス*
名前:ケビン・ジェルマン 歳:18 レベル:20
HP:100/100
MP:50/50
~職業~
【執事】
~スキル~
【火属性魔法】
******
こんな感じ。ちなみに、ケビンさんはうちの執事さんです。
個人の強さは訓練をすることで変わってくるけど、ごく平均的な、普通のステータスがこれ。職業スキルのところに【執事】とかいてあるのは、ケビンさんが執事だから。
この強さだとFランクの魔物と戦って勝てるくらい。Eランクの魔物だと勝てるか微妙。
私はCランクの魔物と戦ったら勝てるけど、Bランクの魔物だと勝てない。
チートな転生者な私がこうなのだ。
この世界の住人であるレイン様がどれだけ強いのかがよくわかる。
つまり何が言いたいのかというと、レイン様、サイコー!!てことだ。
そんなことを考えながら、現実に思考を戻す。
私の目の前にはクレーター。ところどころガラス化してしまっている。
これは、私の魔法によって起こされたことだ。
時をさかのぼって10分前・・・・・・
「とりあえず、【無詠唱】のスキルを獲得しようか」
「はい!」
「無詠唱は、ひたすら詠唱せずに魔法を放てばいい。」
「・・・・・・無理じゃね?」
「・・・・・・コツは想像すること。想像することによって威力とか、効果とかも変わってくる。」
「想像・・・・・・それならいけるかも」
想像して、想像して、想像して・・・・・・魔力を形に、
そして放つ。
莫大な量の魔力が抜けたと思ったら
瞬間、閃光が走る。
次の瞬間
地面にクレーターができていた。今ここ。
「「・・・・・・」」
やばい。
めちゃくちゃやばい。
どうしよう。
クレーターを作ってしまった。
いや、しょうがないじゃん。想像したものが魔法として具現化するって言われたら、つい、テンション上がっちゃったんだもん。魔法と言ったら、やっぱり、ほら、あれを想像するでしょ。
爆 裂 魔 法 !!
爆発はロマンでしょ!
あれ、なんか違う?
レイン様もあまりの魔法の強力さに震え・・・・・・てないな。
少し驚いているみたいで、びっくりしたような表情をしているけど・・・・・・ああ、その表情もかわいいです。
ていうか、初めて会ったとき、レイン様、Bランクの魔物を真っ黒こげ、一発KOしてたな。
多分だけど、私が今はなった魔法くらいの威力がないとあの魔物を倒すことができないのでは?
「すごい・・・・・・すごいよエリシア!教えてすぐに無詠唱で魔法が使えるようになるなんて!!」
ぎゅっと、私を抱きしめてレイン様が私をほめた。
・・・・・。
レ、レイン様が・・・・・・私を抱きしめてるーーーーーーーー!!!!
レイン様と私は師弟だよ?でも年頃の男女なんだよ?おそらく、レイン様はそこまで考えてないと思う。
とりあえず私が言いたいのは・・・・・・
レイン様が、近いっ!!
好きな人に抱きしめられているこの状態、恋する乙女にはダメージがでかすぎる。
顔が真っ赤になっているのがわかる。それに頭がくらくらして・・・・・・。
「エリシア?」
返事をしようとしたけど、声が発せない。ていうか、体が動かない?
あれ?
私の意識はブラックアウトした。
曰く、この世界の神様が自分の世界を発展させてもらうために、別の世界で一生を終えた魂をこちらに無理やり引っ張ってきて、転生させるそうだ。しかし、無理やり連れてきておいて自分の世界の発展のために力を貸せというのはいかがなものかと。そう考えた神様は、異世界の転生者にチートを与えた。ついでに、加護も与えた。これが、転生者がチートな理由。
そして、平々凡々、ザ普通な一般的な成人男性(18歳)のステータスがこちら。
*ステータス*
名前:ケビン・ジェルマン 歳:18 レベル:20
HP:100/100
MP:50/50
~職業~
【執事】
~スキル~
【火属性魔法】
******
こんな感じ。ちなみに、ケビンさんはうちの執事さんです。
個人の強さは訓練をすることで変わってくるけど、ごく平均的な、普通のステータスがこれ。職業スキルのところに【執事】とかいてあるのは、ケビンさんが執事だから。
この強さだとFランクの魔物と戦って勝てるくらい。Eランクの魔物だと勝てるか微妙。
私はCランクの魔物と戦ったら勝てるけど、Bランクの魔物だと勝てない。
チートな転生者な私がこうなのだ。
この世界の住人であるレイン様がどれだけ強いのかがよくわかる。
つまり何が言いたいのかというと、レイン様、サイコー!!てことだ。
そんなことを考えながら、現実に思考を戻す。
私の目の前にはクレーター。ところどころガラス化してしまっている。
これは、私の魔法によって起こされたことだ。
時をさかのぼって10分前・・・・・・
「とりあえず、【無詠唱】のスキルを獲得しようか」
「はい!」
「無詠唱は、ひたすら詠唱せずに魔法を放てばいい。」
「・・・・・・無理じゃね?」
「・・・・・・コツは想像すること。想像することによって威力とか、効果とかも変わってくる。」
「想像・・・・・・それならいけるかも」
想像して、想像して、想像して・・・・・・魔力を形に、
そして放つ。
莫大な量の魔力が抜けたと思ったら
瞬間、閃光が走る。
次の瞬間
地面にクレーターができていた。今ここ。
「「・・・・・・」」
やばい。
めちゃくちゃやばい。
どうしよう。
クレーターを作ってしまった。
いや、しょうがないじゃん。想像したものが魔法として具現化するって言われたら、つい、テンション上がっちゃったんだもん。魔法と言ったら、やっぱり、ほら、あれを想像するでしょ。
爆 裂 魔 法 !!
爆発はロマンでしょ!
あれ、なんか違う?
レイン様もあまりの魔法の強力さに震え・・・・・・てないな。
少し驚いているみたいで、びっくりしたような表情をしているけど・・・・・・ああ、その表情もかわいいです。
ていうか、初めて会ったとき、レイン様、Bランクの魔物を真っ黒こげ、一発KOしてたな。
多分だけど、私が今はなった魔法くらいの威力がないとあの魔物を倒すことができないのでは?
「すごい・・・・・・すごいよエリシア!教えてすぐに無詠唱で魔法が使えるようになるなんて!!」
ぎゅっと、私を抱きしめてレイン様が私をほめた。
・・・・・。
レ、レイン様が・・・・・・私を抱きしめてるーーーーーーーー!!!!
レイン様と私は師弟だよ?でも年頃の男女なんだよ?おそらく、レイン様はそこまで考えてないと思う。
とりあえず私が言いたいのは・・・・・・
レイン様が、近いっ!!
好きな人に抱きしめられているこの状態、恋する乙女にはダメージがでかすぎる。
顔が真っ赤になっているのがわかる。それに頭がくらくらして・・・・・・。
「エリシア?」
返事をしようとしたけど、声が発せない。ていうか、体が動かない?
あれ?
私の意識はブラックアウトした。
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