お金持ちの掃除婦が転生して魔族ごと掃除しちゃった件

第三章：世界規模の掃除革命、始まる！

魔族が人間に戻るとともに、マツコの掃除活動はどんどん規模を広げていった。
かつての汚れきった大地も、彼女の手にかかればピカピカの街並みに変わっていく。

「汚れは許さない！これが掃除婦マツコの流儀よ！」
マツコは新作の超強力掃除機を肩に担ぎ、元魔族となった人間たちと共に大掃除の大号令をかけた。

「ええっと、これが『超強力汚れ落としスプレー・マジカルミスト』ですね！」と、元魔族の青年が説明書を読みながら言う。

キレトロンは横で毒舌を飛ばす。
「おいおい、マジカルミストって名前がダサいんだよな。せめて『クリーンデストロイヤー』とかにしろよ！」

マツコは笑いながら答えた。
「キレトロンったら、ネーミングセンスも掃除の腕もまだまだね！」

その頃、掃除が進んだ場所では魔族の面影は消え、元魔族たちは掃除道具を手に新たな趣味に目覚めていた。

「このブラシ、思ったより使いやすいな。掃除ってクセになるかも！」

「なあ、掃除してるとなんかスッキリするよな！今までの汚れは全部忘れられそうだ！」

キレトロンは苦笑しながらも、「あいつら、意外といい奴らかもな…掃除ってやっぱすげぇわ」と呟いた。

だが、その直後、突然巨大なゴミ塊が転がってきて、元魔族たちは大慌て！

「うわっ、まだまだ掃除の仕事は終わらないな！」

マツコは胸を張って叫ぶ。
「よーし、みんな！世界の汚れ、全部キレイにしちゃいましょう！」