お金持ちの掃除婦が転生して魔族ごと掃除しちゃった件

第四章：掃除革命、新たな仲間と爆笑バトル！

「ふふふ、わしじゃ、魔法掃除道具の達人、ホウキ仙人じゃ！」

そう言いながら、長い白髭を風になびかせ、ホウキにまたがった老人が空中に舞い降りた。

その姿はどこか漫画的で、マツコも思わず吹き出しそうになる。

「なんだよそのギャグ臭いキャラは！掃除道具の神様ってお前、自分で言うなよ！」
掃除ロボ・キレトロンは眉をひそめつつも辛辣にツッコミを入れた。

ホウキ仙人は得意げに胸を張り、
「我がホウキ一振りで、汚れも魔族も一掃するわしの技、見せてやろう！」

マツコは目を輝かせながら言った。
「仙人さん、ぜひ仲間になってください！掃除革命にあなたの力は欠かせません！」

しかし、その“力”はやや強烈だった。

「ホウキ一振り！ゴミよ去れぇぇぇ！」

仙人が叫ぶやいなや、ホウキが暴走。辺り一面にゴミと埃が舞い上がり、掃除隊は咳き込み大慌てだ。

「おいおい仙人！お前の掃除、むしろ汚れ増やしてるぞ！」
キレトロンがむせながら怒鳴る。

マツコは思わず吹き出し、
「まあ、これも掃除の修行のうちよね！」と笑顔で言った。

仙人は胸を張り、誇らしげに言った。
「昔はわしも、魔族に苦しめられた。だからこそ掃除で世界を救うのじゃ！」

「おい仙人、そのセリフもう3回目だぞ。台本でもあるのか？」
キレトロンは即座にツッコミを入れ、マツコもつられて笑った。

こうしてホウキ仙人は、大暴走しつつも、掃除革命の新たな仲間となった。

元魔族の人々とともに、世界をピカピカに変えるため、彼らの奮闘はまだまだ続くのだった。