お金持ちの掃除婦が転生して魔族ごと掃除しちゃった件

第十九章：黒煙モクモク!? 大気汚染と“空気読まない”怪人

熱風の谷を脱し、次にマツコたちが向かったのは、かつて空気が美しいと評判だった「スカイブルー村」。

しかし、今は見る影もない。
空は灰色、鼻をつくような異臭、そして風車も止まり、空気はどんより。

「この空気…まるで誰かの口臭レベルね」
マツコが冗談まじりに言うと、キレトロンが即ツッコミ。
「それお前が言う!?」

グレタくんは真顔で村の大気を測定。
「PM2.5もCO2もとんでもない数値…ここ、大気終わってる…」

ホコリ姫はハンカチで鼻を押さえながら叫ぶ。
「この村、工場の煙が原因よ！フィルターもなしにモクモク出し放題なんて…前時代的よ！！」

その時、煙の中から現れたのは――
黒マントをまとい、頭に煙突をつけた奇怪な男。

「我こそは“クーモン将軍”！空気を汚し、人間の心をモヤらせる者なり！！」

マツコ：「あんた、名前の時点で悪役フルスロットルね」

グレタくん：「空気も読まずに空気を汚すなんて最低だー！」

キレトロン：「こっちはフィルター10枚重ねで掃除してんのに、てめぇは素通しかよ！」

クーモン将軍は笑いながら煙をまき散らす。
「汚染された空気は人々の心も濁らせ、文句ばかりの社会を作り出すのだァ！」

ホウキ仙人：「言い訳する前にマスクつけんかいッ」

◆バトルスタート！

マツコは空気清浄機機能付きの掃除機「エアーMAX」で前線へ。
キレトロンはフィルター攻撃で応戦。
ホコリ姫は“空気に香りを取り戻す・アロマミスト”でクーモンの煙を中和！

グレタくん：「植物の力、見せてやる！」と空気清浄植物の種をばら撒き、空気をどんどんキレイに！

村人も団扇や扇風機で煙をあおいで応援する。

ついに、マツコの一撃「クリーン・ハリケーン」がクーモン将軍を直撃！

「グワー！この、読めない空気の力が…ッ」
クーモンは浄化され、姿を消した。

空は青く澄み、子どもたちは深呼吸して言った。
「空気って、こんなに…甘かったんだねぇ…！」

マツコ：「空気をキレイにするのは、掃除と意識改革よ！」
グレタくん：「誰か任せじゃなくて、みんなで守っていこう！」