お金持ちの掃除婦が転生して魔族ごと掃除しちゃった件

第二十章：漂流するプラゴミ帝国！海はゴミ箱じゃないのよ！

マツコたちは、輝く海を求めて「エメラルド湾」へとやってきた。
しかし、目の前に広がっていたのは――

「…ゴミだらけじゃないのよっッッ！！！」
マツコの叫びが海にこだました。

ペットボトル、ビニール袋、発泡スチロール…さらには謎の浮き輪が海面にプカプカと浮かぶ。
その様子はまるで、「ゴミのテーマパーク」。

ホコリ姫は鼻をつまみながら叫ぶ。
「海風の爽やかさが…まるでゴミ処理場の残り香！」

グレタくんは水中にゴーグルを突っ込み、真剣な表情で言う。
「海洋生物が…ゴミを餌だと間違えてる。これは環境犯罪だよ！」

すると、海の彼方から謎の船が出現！
そこにはゴミでできた王冠をかぶる男が立っていた――

「この海は我がプラゴミ帝国の領土なり！人類の出したゴミをすべて支配し、世界を覆ってやるのだ！」

その男の名は…「プラッシュ・キング」。

マツコ：「…名前、チープすぎじゃない？」
キレトロン：「センスが昭和。悪の組織のネーミング会議、絶対揉めてたな」

プラッシュ・キング：「黙れぇぇい！ゴミは文明の証！このまま海は私のものになるのだァァ！」

グレタくん：「環境を壊して自慢するやつ、久々に見た！！」

◆海上掃除バトル、開始！

マツコは「超吸引・マリンモード」を発動。掃除機が浮いて海を駆ける！

キレトロンは船に乗り、「水陸両用モップ」でデッキをゴシゴシ！

ホコリ姫はシュノーケル姿で「潜水ホコリフィルター」を設置、海中のマイクロプラスチックを回収！

そしてグレタくんは――

「出ろ！海の味方！サステナ・タコ！」

どこからか現れた巨大なタコ（実はエコ教育アニメの着ぐるみ）とともに、子どもたちへゴミ削減講座を開始。

プラッシュ・キング：「ぬぬ…海が…キレイにされていく！？や、やめろぉぉぉ！」

ついにマツコの奥義が炸裂！
「海水クリア・スピンモード！」――掃除機が渦を巻いて、ゴミを一気に回収！

プラッシュ・キングはうずに巻かれながら叫んだ。
「ちょっとだけ…分別すればよかった～～～！！」

海は透き通り、魚たちが元気に泳ぎ出す。
子どもたちが笑顔でビーチを歩きながら、こう言った。

「ゴミはゴミ箱に、ってお母さん言ってた！」
「海も、お部屋も、ちゃんと片付けようね！」

マツコは静かに海を見つめ、
「そう。掃除って、愛なのよね」