タイムリープミステリー『ルインと人生図書館』

ふるなゆ☆

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3章~幻の摩天楼事件~

幻の摩天楼①

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 ギラギラと射し込む太陽。黒い日傘が光を遮っていく。片手には傘、もう片手には缶ジュースを三つ持っていた。
 建物の日陰に入ると缶を置いて、日傘を畳んだ。缶を持ち直して探偵事務所の中へと入っていく。
「わざわざすまないねぇ。こんな酷暑の中、わざわざ俺らの分も買わせてしまってねぇ。」
 そう言って、ジュース代よりも明らかに多めの小銭を渡した。多いですよ、と返そうとすると労働分も入れて丁度だよ、と返される。おじいさんからも同じように多めにお金を渡された。
「しっかしまー、こんなに暑いとなると、やっぱり炭酸に限るねぇ。」
 シュワッ。ジュッ。
 弾ける音が鳴り響く。長々と主張してくる夏も半ばを通り過ぎ、折り返し地点へとやってきた。それにしても未だに酷暑は続く。そんな炎天夏の中だと外に出ただけでも汗が湧き出る。しかし、そんな熱を持った身体において、エアコンの効いた部屋の中で飲むジュースは格段に美味しさを感じさせていく。
「ここまで暑いと大変だけど、この酷暑、さまさまなんだよねぇ。世間は夏休みだけど、国は熱中症対策に不要不急な外出を控えるように、としている。お陰様で、ペットの捜索依頼は今年はゼロだからねぇ。こんな酷暑の中、捜すとか考えるだけでも辟易してしまう。」
「そうですね。ペットの散歩控えもありますし、そもそも動物すらも暑さで動き回らなくなりましたからね。」
「これで歩き回らないと行けない捜索依頼とか出されたら、俺はどれだけジュースを飲まなきゃやってられなくなるんだろうねぇ。」
 こんな他愛ない会話の中でも、この酷暑は嫌になる程に暑く、話題にこと欠かさない。
 カラッと晴れた夏。
 そこに二人の客がやってきた。片方は全身黒っぽい服装に包まれた女性。もう片方は白っぽい服装に包まれた女性。どちらも紫外線対策のためか黒の長袖やアームカバー、片方はサンバイザーを付けていた。
 急いでジュースの残骸を事務室へと持っていき、二人をソファへと座らせた。
 アンティークな雰囲気を纏わした空間。涼しい冷風がこの部屋を覆っている。「今日は暑い中、起こし頂きありがとうございます」という世辞から簡単なやり取りが続いた。そのやり取りは暑さに関するもので依頼には関係ないものだった。
 ようやく本題へと入っていく。
 彼女らは愛知県と岐阜県の県境に近い場所に位置する村に住んでいるみたいだ。
 そんな彼女からの依頼は一つだった。
「行方不明の息子を捜索して欲しいのです。」
 その言葉を聞いて、深く頷いた。
「警察にも取り合ったのですが、不要不急の外出禁止もあるのかまともには取り合っては頂けず、一週間程経ちました。他にも同じような被害があるようで水面下では動いているみたいですけど、見つかるのは何時になることやら。」「うちの子がその子を捜すと言って言うことを聞かないんです。早くしないとうちの子までもが行方不明になるかもしれないんです。」
 ふぅ、という息が聞こえる。
「本当に大切な友達でしたし、一度やると言ったら止まらない子なんです。」
 その隣では「今もどこかで苦しんでいないか心配です。こんな暑さの中、野垂れ死んでいないか心配で、心配で」と悲痛な声がする。
 頷き返していく。
 資金的な話をした後に、この依頼を引き受けることになった。
 田舎と言える土地で流行りだした謎の行方不明事件。依頼者の息子である鰐渕わにぶちとおるを捜索する依頼だ。期限は出来るだけ早く。この猛暑の中で、如何に動けるかが勝負となるだろう。
 よろしくお願いします、と彼女達はこの場を去っていった。
「まさかこんな暑い中、人探しの依頼が来るとはねぇ。それも急ぎだから日中フル働き。これはジュースを何本飲まなければいけなくなるだろうね。」
 そう言っては、ハ行の言葉を一定の拍子で繰り返していた。
 ハ行が聞こえなくなり「どんなに愚痴っても仕方ないこと。さぁて、仕事に取り掛かろうとしよう。まずはホテルや駐車場を探して行こうか」とハイテンションで語りかける。
 ルインは残っていた炭酸を飲み干した。


*


 暑さが蝕む頃。
 こんな山奥なんかの村にミストなどの暑さ対策がある訳はなく、ただセミの鳴き声と木のせせらぎによって涼しむだけである。
 どこか時代に取り残された場所。良き香り、耳障りの良い音、幼少時代に過ごした訳でもないのに懐かしさを感じさせる、まさに趣のある場所だった。
 人々を見かけない。
 それ故に捜索は難航しそうだった。
 道路もアスファルトで舗装されてはいるものの片道しかない道に来た。枝分かれした道の先はアスファルトすらない細い砂利道が見える。
「片田舎となると車すら不便だねぇ。それでも最低限はされてるから助かるけどね。」
 木によって日差しを遮る道の傍らに図書館がそびえる。ひっそりとした場所だった。汚れ掛けの痴漢注意という看板がポツンと置かれた道と、掘られた図書館の石版。ひっそりとした図書館の敷地へと入っていく。
 ゆったりとした蔭の道。誰もいない雰囲気を醸し出す。
「誰もいない雰囲気がしますね。」
「いやぁ、俺もそう思ってた所なんだよねぇ。車が一台も停まっていないからねっ。ひとまず司書の方や館主さんに話を聞こうか。」
 入り口にいた館主は痩せこけたおじいさんだった。「こういう者ですが、この方を捜しています。ご存知ないでしょうか。」「数年前から行方不明事件が多発してるからなぁ。その子もその行方不明事件に巻き込まれたんじゃないかのぅ。」
 彼は付け加えて「わしにもあーんまり分からんのだがなぁ」と頷いた。
 これ以上聞いても新情報は何も出なさそうだ。
 閑散とした図書館を歩く。
 そこに一人の男子高校生がやって来た。
 青い縁の眼鏡。真面目そうな顔つき。スラリとした体格。手は艶やかで美しい。規則正しく着られた黒の学生服は真面目そうな雰囲気を周りに与えている。「こんにちは」と会釈をしてきた。
 相変わらずの手つきでモタローは名刺とともに捜している男の子の写真を渡した。
 彼は頷いていた。
「やはり、その件ですか。このような田舎町に、さらにはこんな閑古鳥が鳴くような図書館に余所者が来るのは珍しいですから。実は、その写真の子はご近所さんです。自分も捜す手伝いをしているのですけど限界を感じていました。人手が増えるのは本当に有難いです。」
 その話から知性と優しさを感じさせた。
 しかし、閑古鳥が鳴くと言い得て妙な程、人の気配がしない。
「しっかし、地道な聴取もここまで人がいなけりゃできないねぇ。」
「そうですね。ただでさえ、ここは田舎町。それなのに殆どの住民は『ドラゴンパーク建設説明会』にで向かれていますからね。」
 そのワードに反応する。「ドラゴンパーク建設説明会?」
「はい。五年ほど前からドラゴンパークというゴルフ場とカジノのテーマパークの建設の話が出ていたのですが、それなりにその話は停滞していました。だのに、最近になってその会社が建設を推し進めようとしたのです。そのため、住人がこぞって反対運動をしていて。その運動も相まってか、会社が何度か説明会を開いているのですよ。そこにここの人達が密集しているので、こんな場所には人がいないのですよ。」
 彼はメモ帳を取り出した。そこに何やら書き出していく。
「もし行かれるのであれば、これを参考にして下さい。」説明会が行われている場所の名前だった。この町の公民館にて行われているようだった。
「感謝するよ。」「それほどでは。」
 探偵はここを後にして、人が多くいる公民館へと聞きこみ調査をしに行くことにした。


*


 山の中を走らせること二十分。
 ポツポツと建ち並ぶ古民家を通り過ぎ、奥へと向かった先にある。見た目は古そうなものではなく、新築とはいかないがそれなりの外見であった。その建物への道までは駐車場から徒歩三十歩程度の場所にあり、傾らかな砂利道を通らなければならない。
 公民館の外からでも異様なオーラは感じ取れた。野次馬のくすんだ声が風に運ばれてきた。
 入り口が見えてきた。入り口にも人がたむろしている。数名のおばあさま方が談笑しているようにも見える。
 コッ。
 少し離れた場所に石がコロコロと跳ね落ちる。
 石が飛んできた方向をクルリと向く。そこには二人の子どもがコンクリートの外壁に座っていたり、立っていたりした。
 立っていた子が飛び降り、かっこよく着地する。整えられた短髪の少年。小学生だと判断できる。眼鏡の奥には鋭い眼光。すらりと伸びた背筋が背丈を高く見せる。何より赤と白を貴重としたエナメルのジャージが目についた。
「見ない顔だな。アンタらドラゴンパークの関係者か?」
 それを見て「さあ、どうだろうねぇ。もし関係者と言ったらどうするんだい?」と不敵な笑みを浮かべる。
「そこから先は行かせねぇ。全力で邪魔してやるよ。俺らはヨォ、アンタらのせいで被害被ってるんだ。もう二度と来たくないって思わせてやるよ。」
 子どもにしては凄まじい牽制。眉間に皺を寄せ、威圧感を繰り出しながら、石を片手でジャグリングしている。
 座っていた子どもが降りてきた。オレンジのシャツと茶色みのある短パンが目立つ中性的な子どもだった。
「君達は関係者であってるのかな?」どこか女の子さを感じさせる中性的な声色。
 その子はポケットに手を入れ、その何かを投げつけるかのような演技をした。
 それを見て、両手を上にするモタロー。まるで銃を向けられたかのように。「俺らは君達の言う人達ではないよ。こういうものさっ」いつもの流れで二人に名刺を渡した。
 赤色の少年は「探偵っ」と声に出すと、何かに気付いた素振りを見せた。直後「さぁせんっ。勘違いしてましたっ」大きな声で頭を下げた。
「依頼を受けたんですよ。君達はこの子を知らないかな。鰐渕透って言う名前なんだけどね。」
 ルインは膝を曲げて一枚の行方不明者の少年の写真を見せた。
「知ってるも何も。透は俺のダチなんだ。だからっ、探し回ってるんだが見つからねぇ。正直、警察も動くのが遅ぇ。人手が増えるのは助かる。捜すのを手伝ってくれ。」
 一流のお辞儀を見せていた。
「もちろんだよっ。そもそもそれが俺らの依頼だからねっ。」
「だから、頭を下げなくてもいいんだよ。」
 そのまま頭を上げていった。凛々しい姿が照らされている。
「ただ、ここに来たばかりで手掛かりが少ない。何か知っていることがあれば教えてくれないかな?」
 その問に対して、二人は「きっと神様による神隠し」と言い放った。それに対して、その説明を求める。
「俺が小一の頃、ドラゴンパークの関係者がやって来て、この森を買い取ろうとしたんだ。それで、無理やり買い取って、買い取った森を消し去った。」「消し去った?」「木を全て無くして、禿山はげやまにしたんだ。」
 二人は着いてきてと言わんばかりに先頭に立ち、先へと行く。そのまま公民館を横切り、走り回れそうな少しだけ広い公園へと出た。
「それでこの土地の神の怒りに触れて、【三神事さんかみごと】が起きるようになったんだ。」
 二人は指を指した。「あれを見ろ。」
 指先の先には巨大な町が広がっていた。この田舎町とは正反対の最先端のテクノポリス。そんな町がそこにあった。巨大なビル群が建ち並ぶその姿はもはや摩天楼と言うべきであろう。
「あれが【三神事】の一つ《神の住まう摩天楼》だ。あそこが禿山にされた場所なんだが、神の怒りに触れて、神が来てから、あの場所ができたんだ。」
 そこは心を掴んでしまう程、荘厳な場所だ。そこに黄金郷の可能性を捨てさせない魅力がある。
「まあ、神の住む場所だから、人間のボクらじゃ行けないけどね。」
「どういうことかい?」
「そのままだよっ。近づいたら無くなっちゃうんだっ。だから、誰もそこに辿りつけないんだ。だって、神様の住む場所なんだから。」
 つまり、魅力的なあの場所へは辿り着けない。余計に神秘性を高めさせていく。
「んで、残る二つの【三神事】が《公園に出没する神影しんえい》と《逆鱗に触れし神隠し》だ。俺はこの《神隠し》に巻き込まれたんじゃねぇかと踏んでいるんだ。つまりだな、神様が透を連れ去って、あの《神の住まう摩天楼》へと攫っているんだ。そうなると、こうだ。俺らは神に挑んでんだ。アンタらは神に逆らう度胸はあんのか?」
 それを聞いてモタローはたか笑を隠せなかった。
「いいねぇ。神に挑むねぇ。そのワードの羅列に胸が踊るよ。面白くなりそうだね、ルイン君。」
 それに対して、「えぇ」とさらりと返した。
 話が終わり、踵を返した所で赤が目立つ少年が訪ねてきた。
「ところで、だが、誰に頼まれてその依頼を引き受けたんだ?」
「その鰐渕くんの親と、その子の友達の親の大鷹おおだかさんだね。それがどうかしたのかい?」
 それを聞いて、「ちっ」と唾を道端吐く。そして、「オカンが絡んでんのかよ。余計なことしやがって」と小さく吐いた。つまり、この赤の少年は、依頼人らとの会話で話題に上がった透を見つけようと躍起になっている大鷹おおだかあかしであることが分かった。
 いつの間にか公民館で行われていた説明会は終わっていたらしく、井戸端会議をしている住民達だけが残っていた。
「情報は沢山あった方が確実性は上がるからねっ」と呟き、子ども二人に「ありがとね」と放って、残っていた人達に対して情報収集しに駆け出して行った。


*


 セミも暑さで鳴かなくなっている今日この頃。二人は車の中で、ガンガンにクーラーを効かせて涼んでいた。
 公民館での聴取と次の日――つまり、今朝に行った村人達への聴取。また、村役所で聞いた情報。その結果をまとめていく。
 と言っても「ほとんどがあの少年に言っていたことだった」ため、それに付随する情報や修正する内容を加味した上でまとめていく。
「ひとまずこの村の大半の住人は《》を信仰していると見て間違いなさそうだねぇ。」
「そうですね。その信仰においては、ドラゴンパーク建設が根幹にあると……。四、五年前に会社側が強引に土地を買収し、土地を開拓した。つまり、山の木や草を枯らしたんですよね。」
「それで一部分の山が禿げてしまった。その日から神様の逆鱗に触れ、村は神様の怒りに晒されることになった……と。」
 ドリンクホルダーに差し込んだ炭酸檸檬ジュースを手に取る。冷たい水滴がプラスチックにまとわりついていた。シュワッとした冷たい液体が体の中へと注ぎ込まれていく。
「そして、村人らでは――科学で言い表せない三つの現象を神様の仕業と思い込んでいるって訳だね。」
「それがあの子の言っていた【三神事】ですね。」
「ああ。《神の住まう摩天楼》《公園に出没する神影》《逆鱗に触れし神隠し》の三つ。まあ、俺はあまり信じてはないからねぇ。ひとまず《神の住まう摩天楼》を攻略したいと思うんだよ。」
「つまり、あの時に見えた摩天楼の場所へと行くという訳ですね。」
「もちろんさ。今のご時世、スマホをかざせばある程度の位置は把握できるっ。そこに向かって、その距離分、歩けば辿り着くはずだよ。」
 カメラで撮った写真からその場所までの位置を測るアプリ。科学の進歩は十年単位ではなく、数年単位で動いている。日常的には当たり前となっていても、数年前では考えられない叡智である。
 ひとまず公民館へと向かった。
 そこから例の摩天楼が見える。
 パシャリ。レンズ越しの写真から距離を測っていき、その距離の数値が画面上に現れる。
「ひとまずこの辺りということだね。」
 そう言って、スマホを操作していくと、「残念なお知らせがあるよ」と明るい声で放った。「その場所に行くには徒歩で行くしかなさそうだね。土砂崩れもあってその道へのルートが無くなったみたいだよ」とスマホの画面を見せた。
 ため息が垂れる。
「こんな酷暑の中で、徒歩であんな遠くまで行くなんて、考えたくもないね。」
 それでも進むしかない。
 山を掻き分けて野山を登っていく。
 足元の草共は膝丈まで伸び、服はその草を推し避けていく。暑さで枯れ果てた土を踏みしめて斜面を登っていく。片手にスマホを持ち、もう片方で長く伸びた草木を退かす。木々が直射日光を遮り、風が涼しさを運んでくれるのが救いであった。
 それなりに歩くとかなり開けた場所へと辿り着いた。しかし、天高く聳え立つビルがある様子は一切しなかった。
「スマホによると、ここら辺にあるはずなんだけどね。」
 周りを見渡しても何も見当たらなかった。
 もう少し先に進む。
 周りは遮るものがなく、穏やかな風が体に直撃する。夏の陽光は周りを美しく光らせる。
 風はスカートをヒラヒラとなびかせていき、太陽は彼女を美しく照らしている。様々な色が乱雑に飛び散っているカラフルな麦わら帽子。膝丈の紺色のスカート。紫色の薄い羽織りに包まれた華奢な体躯。バターブロンドのポニーテールが揺れている。
「どうしてこんな所に人がいるの?」
 カラフルなむぎ色の麦わら帽子を片手で抑えながら振り向く一人の少女。束ねられた長い髪が揺れ動く。羽織りの下の白い制服が目に映る。
 その背後には様々なアートが並んでいた。その一つ一つが全て高次元のクオリティであり、その形を瞼の裏に焼き付けてしまう程に。そして、見渡す限りの幅広い空間を埋め尽くす。もはやこれを創り出したのは人間の所業ではないかのような感覚さえ覚えさせる。
「ここは私の秘密の遊び場。ここは私の……土地なの。用がないなら出ていってくれませんか。」
 強めの発言が空をなびく。
「これはこれは手厳しい。実は我々こういうものでしてねぇ。この子を探しにきたんですよ。」
 流れ作業のようなスムーズな運びで一連の紹介と情報の確認を済ます。
「この子なら私達も捜している。けど、見つからないの。実はこの村には神隠しの伝説があるの。土地勘のない部外者はあまり踏み込まない方がいいの。この問題は私達でしか解決できないのだから。だから、部外者は踏み込まないでください。危ないので。」
 少しばかしの高圧感が風に揺れている。
 これ以上、捜索するのは難しいと考え、山を降りることにした。
 草木を掻き分けながら下っていく。
 行きよりも随分と早く降りたような気にさせる。いつしか車の前へと辿り着いた。
「やはり、まだ手掛かりが足りませんね。」
「そうだねぇ。ただ、情報がカルトチック、オカルトチック過ぎてやりづらいね。」苦言を漏らす。
 車へと乗り、予約してあったホテルへと向かった。太陽が深く深く沈んだ頃に、この世界も沈みきった。
 昇るはずの太陽は登らず。そこには月も太陽もない真っさらな図書館だけが残っていた。
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