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5章~豪華客船爆破テロ事件~
豪華客船爆破テロ事件⑧
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灰色の空。緩やかに波打つ海は水平線に広がっている。乾いた風が靡いていく。
パトカーと立ち入り禁止。
その付近で、海に向かって手を合わす。
そこで起きた惨劇の被害者二十二名への弔いを済ました。
「お二人も弔いに来たんすね。」
客船クルーの齋藤だった。
「俺っち達は奇跡的に助かったみたいなんすよ」と話しかけてきた。「スフィア船長が沖合から海上へと場所を移そうとしたから、爆発の被害も俺っち達がいたバスまでは届かずに終わったんす。」
やんわりと微笑んでいる。
「それって神様が生かしてくれたってことじゃないんすかね。俺っちの大切な先輩――片銀先輩の想いを背負って生きていけ、っていう神様からのメッセージなんすよ。」
彼は煙草を取り出して蒸した。それを口に付けたが、すぐに咳き込んだ。「煙草ってこんな美味しくないもんなんすね」と海に向かって笑っていた。
「おや、オヌシは……。」そこに日午博士がいた。
怪盗エーワン以来の会合だった。
「生きておられたのだな、良かったよ。しかし、この犯人は嘴平亥だったみたいだの。『エメラルドクリスタル』の研究のメンバーから早期に外して正解だった。最後まで研究していたらと思うとゾッとしてしまうのだ。」
彼は頷きながら「本当に被害がこれ以上拡大しなくて良かったのだ」と言い放った。そして、二人に「運が良かったのう」と追加した。
別れ際に彼がルインに向けて「そういや、オヌシの友達であろう剛力君が私のいる大学の清掃員になったのだ。いつでも私の教授室に遊びに来てくれたまえ。その時は剛力君も呼んで置こう」と言った。
その場から離れて進む。
車の中で「運か――」と呟いていた。
そして、日午博士が最後に言ったことを思い返す。
「彼の言う通りなら、ゴリは警備会社辞めたみたいですね。」
「まあ、仕方ないね。アトム警備会社は起死回生の一手をこの船の警備に掛けていたらしいからね。それが真逆の成果を上げられ、大暴落してしまったからね。というか、倒産したって聞いたよ。」
「つまり、倒産で職を失ったんですね。」
「因みに、タトルクルーズ号の運営会社である亀有グループも大暴落したようだけど、そこにツルヒグループが現れて買収したという噂があるよ。直に吸収合併したという話が出るんじゃないかな。」
その話は本当であった。アトム警備会社は倒産していた。また、後に亀有グループはツルヒグループに吸収されることになる。ツルヒは今後も勢いに乗っていくため、救いの一手が差し伸べられたと考えて良さそうだ。
「さて、何度も聞くけど、前へとは進めそうかい?」
「何とか、進めそうではあります。」どこか言葉が詰まっていた。
「まだわだかまりは取れていないみたいだねっ。」
図星だった。
心の奥底に巣食う、救えなかったという自責の念は簡単には消えなかったのだ。
静かな街中を走り抜けていった。
*
ティーカップが三つ机の上に置かれる。
インスタントのコーヒーが注がれた。
「たまにはコーヒーフレッシュでも入れて飲もうか」とおじいさんが言った。それを聞いたモタローはポーションのミルクをカップに入れて混ぜたものを提供した。
「ルイン君もたまにはミルクなんてどうかな。人生はブラックの味というけど、時には甘い時間も必要なのさ。ルイン君に今必要なのは甘いミルクのようなものなんじゃないかな。」
ミルクの入ったコーヒーが提供された。
口に入れた。甘い味が染み渡る。ほのかに優しい味だった。
「ということで、俺もミルクを入れよう……。っと、コーヒーフレッシュを切らしちゃったみたいだねぇ。」
ミルクのポーションが入った袋は空になったみたいだ。袋がゴミ箱に捨てられる。
「こういう時は、パックタイプの牛乳を使えば問題なしさ」と冷蔵庫からパックを取り出した。
軽やかな移動で進んでいる。
「せっかくだし、ちょっと多めに入れちゃおうか。」パックから白く、ほんの少しなまりけのある液体が注がれていく。
入れ終えて、ティースプーンで混ぜられる。
その時、ある事に気付いた。
「モタローさん。それ、牛乳じゃなくて、飲むヨーグルトですよ。」
「えっ?」と漏らして、パックを見る。
しっかりと飲むヨーグルトと書かれたパッケージを見て「?」という言葉を表情で発していた。
ふっふっふっ、と引き攣り笑いを浮かべていた。
「これは失敗ではないのだよ。ルイン君。君に、人生とは例え上手くいかないことがあろうとも、大抵は何とかなるってことを伝えたくて、でねぇ。」
パートの席から「負け惜しみだろ」と聞こえてきた。
「うおぅ。飲んで見せるよ。」
飲むヨーグルト入りコーヒーを飲み始めた。半分ぐらい一気に飲んだ所でカップを離す。
「ま、ま、ま、ま、まずぃ。牛乳が天とするなら、これは地だね。ここまで来たなら飲みきってみせるさ。」
有言実行。彼はそれを飲み干した。
「言っただろう、人生ってもんは何とかなるのだよ。」
温かな時間だった。
外は晴れていて、明るい日差しが射し込んでいた。
カフェオレの味の甘く優しい味が広がっていった。
「おい、そうだ。年賀状が届いてたぞ。それも二枚。」とパートのおじいさん。
「珍しいねぇ。今の時代、年賀状を送る文化はポピュラーではないけどねぇ。おじいちゃんの時代にはまだ一般的だったかい?」
「いや、もう廃れた文化になったが、なくなった訳じゃない。」
「まあ、そうだね。スマホで作って、ファックスで送るっていう文化ができて、一定層はその文化を踏襲してるみたいだからねぇ。」
渡された一枚の年賀状。
それを見て、彼は微笑んでいた。
「羊宮陽君からだったよ。とても感謝してるみたいだねぇ。」
ルインに年賀状が渡った。そこには高校生の彼が自作で作ったであろう絵や写真と、感謝の文、そして近状を伝えていた。
「受験生の年なんだねぇ。それにいい大学へと入り、いい所に就職をして、借金を必ず返しますだとさ、全く律儀だねぇ。」
彼の優しい気持ちが伝わってくる。
今まで固くなっていた筋が解れていく感じがあった。
「もう一枚も素晴らしい年賀状だったよ。」
そう渡された年賀状。送り主は大鷹ルフラと書いてある。
裏に捲る。
そこには真ん中に少年少女捜索隊――いや、少年少女探偵団の集合写真が載ってあった。真ん中に大鷹証。左手に橙、紫衛來、蒼。右手には藍、黄星、翠がいる。みんな良い笑顔をしている。と思ったが、よく見ると黄星は近すぎる翠に照れてツンとした態度をとってるし、紫衛來は笑顔ではないなんとも言えない表情。蒼は笑顔を作ろうとしているのが読み取れはするが、無表情にしか見えない。全員がそれぞれに個性を放っている。
思わず微笑みかけてしまった。
そこには凝り固まった心のコリが取れていた。
「素晴らしいねぇ。探偵業と言うものは、場所によってはドロドロとした不倫系しか取り扱わない所もある。ペット捜索系、ストーカー被害系ならまだしも、不倫系しか取り扱わない所はドロドロ過ぎて、貰えても気まずい感謝しか無いからねぇ。こうして感謝してくれることはとてもありがたいことなんだよ。大切にして行かないとね。」
「そうですね。とても喜ばしいですよ。」
残ったミルクコーヒーを飲んだ。
優しい味がした。
「これもルイン君のお陰でもあるんじゃないかな? 君が頑張っていたからこそ、認めてくれたんだよ。感謝される程にね。」
「えぇ、がむしゃらに、真面目に頑張ったからこその結果ですね。きっと後ろを向いていたままじゃ、こうはならなかったと思います。今のこの状態じゃ示しが付きませんからね。」
それを聞いたモタローは笑顔で問いかける。
「おや。前に進めそうかい?」
「えぇ、もちろん。」
爽やかな声が響いた。
「じゃあ、まずは年賀状返しのために年賀状を作るとしようか。」「えぇ、任せてください。」
爽やかな一日が進んでいる。
この後どうなるか分からない、予測して進むしかないという当たり前な一日だ。細く引かれた白線をひたすら歩く一日だ。
一月にして温かいポカポカした太陽が探偵事務所に射し込んでいた。
パトカーと立ち入り禁止。
その付近で、海に向かって手を合わす。
そこで起きた惨劇の被害者二十二名への弔いを済ました。
「お二人も弔いに来たんすね。」
客船クルーの齋藤だった。
「俺っち達は奇跡的に助かったみたいなんすよ」と話しかけてきた。「スフィア船長が沖合から海上へと場所を移そうとしたから、爆発の被害も俺っち達がいたバスまでは届かずに終わったんす。」
やんわりと微笑んでいる。
「それって神様が生かしてくれたってことじゃないんすかね。俺っちの大切な先輩――片銀先輩の想いを背負って生きていけ、っていう神様からのメッセージなんすよ。」
彼は煙草を取り出して蒸した。それを口に付けたが、すぐに咳き込んだ。「煙草ってこんな美味しくないもんなんすね」と海に向かって笑っていた。
「おや、オヌシは……。」そこに日午博士がいた。
怪盗エーワン以来の会合だった。
「生きておられたのだな、良かったよ。しかし、この犯人は嘴平亥だったみたいだの。『エメラルドクリスタル』の研究のメンバーから早期に外して正解だった。最後まで研究していたらと思うとゾッとしてしまうのだ。」
彼は頷きながら「本当に被害がこれ以上拡大しなくて良かったのだ」と言い放った。そして、二人に「運が良かったのう」と追加した。
別れ際に彼がルインに向けて「そういや、オヌシの友達であろう剛力君が私のいる大学の清掃員になったのだ。いつでも私の教授室に遊びに来てくれたまえ。その時は剛力君も呼んで置こう」と言った。
その場から離れて進む。
車の中で「運か――」と呟いていた。
そして、日午博士が最後に言ったことを思い返す。
「彼の言う通りなら、ゴリは警備会社辞めたみたいですね。」
「まあ、仕方ないね。アトム警備会社は起死回生の一手をこの船の警備に掛けていたらしいからね。それが真逆の成果を上げられ、大暴落してしまったからね。というか、倒産したって聞いたよ。」
「つまり、倒産で職を失ったんですね。」
「因みに、タトルクルーズ号の運営会社である亀有グループも大暴落したようだけど、そこにツルヒグループが現れて買収したという噂があるよ。直に吸収合併したという話が出るんじゃないかな。」
その話は本当であった。アトム警備会社は倒産していた。また、後に亀有グループはツルヒグループに吸収されることになる。ツルヒは今後も勢いに乗っていくため、救いの一手が差し伸べられたと考えて良さそうだ。
「さて、何度も聞くけど、前へとは進めそうかい?」
「何とか、進めそうではあります。」どこか言葉が詰まっていた。
「まだわだかまりは取れていないみたいだねっ。」
図星だった。
心の奥底に巣食う、救えなかったという自責の念は簡単には消えなかったのだ。
静かな街中を走り抜けていった。
*
ティーカップが三つ机の上に置かれる。
インスタントのコーヒーが注がれた。
「たまにはコーヒーフレッシュでも入れて飲もうか」とおじいさんが言った。それを聞いたモタローはポーションのミルクをカップに入れて混ぜたものを提供した。
「ルイン君もたまにはミルクなんてどうかな。人生はブラックの味というけど、時には甘い時間も必要なのさ。ルイン君に今必要なのは甘いミルクのようなものなんじゃないかな。」
ミルクの入ったコーヒーが提供された。
口に入れた。甘い味が染み渡る。ほのかに優しい味だった。
「ということで、俺もミルクを入れよう……。っと、コーヒーフレッシュを切らしちゃったみたいだねぇ。」
ミルクのポーションが入った袋は空になったみたいだ。袋がゴミ箱に捨てられる。
「こういう時は、パックタイプの牛乳を使えば問題なしさ」と冷蔵庫からパックを取り出した。
軽やかな移動で進んでいる。
「せっかくだし、ちょっと多めに入れちゃおうか。」パックから白く、ほんの少しなまりけのある液体が注がれていく。
入れ終えて、ティースプーンで混ぜられる。
その時、ある事に気付いた。
「モタローさん。それ、牛乳じゃなくて、飲むヨーグルトですよ。」
「えっ?」と漏らして、パックを見る。
しっかりと飲むヨーグルトと書かれたパッケージを見て「?」という言葉を表情で発していた。
ふっふっふっ、と引き攣り笑いを浮かべていた。
「これは失敗ではないのだよ。ルイン君。君に、人生とは例え上手くいかないことがあろうとも、大抵は何とかなるってことを伝えたくて、でねぇ。」
パートの席から「負け惜しみだろ」と聞こえてきた。
「うおぅ。飲んで見せるよ。」
飲むヨーグルト入りコーヒーを飲み始めた。半分ぐらい一気に飲んだ所でカップを離す。
「ま、ま、ま、ま、まずぃ。牛乳が天とするなら、これは地だね。ここまで来たなら飲みきってみせるさ。」
有言実行。彼はそれを飲み干した。
「言っただろう、人生ってもんは何とかなるのだよ。」
温かな時間だった。
外は晴れていて、明るい日差しが射し込んでいた。
カフェオレの味の甘く優しい味が広がっていった。
「おい、そうだ。年賀状が届いてたぞ。それも二枚。」とパートのおじいさん。
「珍しいねぇ。今の時代、年賀状を送る文化はポピュラーではないけどねぇ。おじいちゃんの時代にはまだ一般的だったかい?」
「いや、もう廃れた文化になったが、なくなった訳じゃない。」
「まあ、そうだね。スマホで作って、ファックスで送るっていう文化ができて、一定層はその文化を踏襲してるみたいだからねぇ。」
渡された一枚の年賀状。
それを見て、彼は微笑んでいた。
「羊宮陽君からだったよ。とても感謝してるみたいだねぇ。」
ルインに年賀状が渡った。そこには高校生の彼が自作で作ったであろう絵や写真と、感謝の文、そして近状を伝えていた。
「受験生の年なんだねぇ。それにいい大学へと入り、いい所に就職をして、借金を必ず返しますだとさ、全く律儀だねぇ。」
彼の優しい気持ちが伝わってくる。
今まで固くなっていた筋が解れていく感じがあった。
「もう一枚も素晴らしい年賀状だったよ。」
そう渡された年賀状。送り主は大鷹ルフラと書いてある。
裏に捲る。
そこには真ん中に少年少女捜索隊――いや、少年少女探偵団の集合写真が載ってあった。真ん中に大鷹証。左手に橙、紫衛來、蒼。右手には藍、黄星、翠がいる。みんな良い笑顔をしている。と思ったが、よく見ると黄星は近すぎる翠に照れてツンとした態度をとってるし、紫衛來は笑顔ではないなんとも言えない表情。蒼は笑顔を作ろうとしているのが読み取れはするが、無表情にしか見えない。全員がそれぞれに個性を放っている。
思わず微笑みかけてしまった。
そこには凝り固まった心のコリが取れていた。
「素晴らしいねぇ。探偵業と言うものは、場所によってはドロドロとした不倫系しか取り扱わない所もある。ペット捜索系、ストーカー被害系ならまだしも、不倫系しか取り扱わない所はドロドロ過ぎて、貰えても気まずい感謝しか無いからねぇ。こうして感謝してくれることはとてもありがたいことなんだよ。大切にして行かないとね。」
「そうですね。とても喜ばしいですよ。」
残ったミルクコーヒーを飲んだ。
優しい味がした。
「これもルイン君のお陰でもあるんじゃないかな? 君が頑張っていたからこそ、認めてくれたんだよ。感謝される程にね。」
「えぇ、がむしゃらに、真面目に頑張ったからこその結果ですね。きっと後ろを向いていたままじゃ、こうはならなかったと思います。今のこの状態じゃ示しが付きませんからね。」
それを聞いたモタローは笑顔で問いかける。
「おや。前に進めそうかい?」
「えぇ、もちろん。」
爽やかな声が響いた。
「じゃあ、まずは年賀状返しのために年賀状を作るとしようか。」「えぇ、任せてください。」
爽やかな一日が進んでいる。
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