18 / 34
18.負の連鎖
しおりを挟む
「テラス……この者に見覚えがあるか?」
「はい。先日、天界への列に並ぶよう伝えた死者です」
「その……実は、この者は地獄へ落ちる予定だったんだ」
「え!? 嘘!? ……本当だ。私、ごめんなさい。すぐに!」
「大丈夫だ。気づいて処理をしておいた。テラス……大丈夫か?」
「はい……申し訳ありません」
大穴に落ちて以来、頑張って働こうとすればするほど、ミスを重ねてしまうテラス。ミスの連鎖から抜け出せなくなってきたようだ。必死に足掻くテラスの姿を見て、地獄の神は慰めることしかできない。
ーーー
「地獄の神。申し上げにくいのですが、テラスを貸していただけませんか?」
「どんな理由だ?」
そんな折、恋愛の神がテラスを貸して欲しいと地獄の神に言いにきた。理由を聞いた地獄の神は、テラスが了承すれば、気分転換になるのではないかと思い、承諾した。
「テラス。よければ、僕とパーティーに行ってくれないか?」
「え? でも私、地獄での業務があります……」
「地獄の神には、許可をとっているよ。気分転換しに行かないか?」
「…………では、同行させていただきます」
「ありがとう。また、当日衣装を用意して迎えにくるよ」
「はい……」
恋愛の神を見送ったテラスは、呟いた。
「……パーティーよりも、地獄の神たちと一緒にいたかったな」
ーーー
「テラス……無理せず、休んでいいんだよ? 一度休んでしまった方が、こういうのは断ち切れる」
「すみません……」
負の連鎖から抜け出せないテラスを慰め続けているのは、地獄の神だ。
空気の読めないクロウも、慰めの気持ちを伝えたいのか、バタバタとしている。
「テラスのミスくらいなら、俺だってやったことあるものばかりだ!」
「お前はもう少し反省しろ」
「ふふふ」
「テラス。パーティーの衣装が出来上がったよ」
そんな中、やってきた恋愛の神が衣装をテラスに手渡す。
恋愛の神の貴色であるピンクをベースに作られた衣装は、とても可愛らしかった。
「……この衣装……私に似合いますでしょうか?」
「もちろんだよ。着て見せてよ?」
衣装を受け取り、着替えに行こうとするテラスの手を、地獄の神が掴む。
「……恋愛の神よ。テラスを婚約者にでもするつもりか?」
「地獄の神。テラスが望んでくれるのなら、僕は喜んで全てを捧げますよ」
目上の神である地獄の神へと、挑発的な視線を向ける恋愛の神。目線を落とすと、手が震えている。
その震える手に視線を向けた地獄の神は、テラスの手をそっと離し、テラスは服を着替えに行った。
「……テラスは地獄と共にあると最高神に言ってくれたのだ。私が簡単に手放すと思うか?」
「それは、使い人として、部下としての執着でいらっしゃいますか? それとも」
挑発的な恋愛仲間の言葉を受け、驚いた表情を浮かべた地獄の神は、そっと決意を固めたように戻ってきたピンクの衣装を着たテラスに手を向けた。
「恋愛の神おまえの部下として、テラスは参加するのではない。地獄の使い人として、テラスは参加するのだ。そのエスコートが恋愛の神、お前なだけだ」
そう言ってテラスが身につけていた衣装を魔法で真っ黒く染め上げた。キラキラと煌めく黒色は、ピンクよりもテラスの雰囲気に合っていた。
「……次は、もう少し進んだお言葉が聞けると楽しみにしておりますよ。テラス、じゃあまた当日に。アクセサリーは、地獄の神にでもねだるんだよ?」
「え!?」
「大丈夫。経費で落ちるはずだから」
そう言った恋愛の神は、ウインクを決めて去っていった。
「本当に経費で落ちるんですか?」
「経費で落ちなくても、私に贈らせてくれないか? その、衣装も勝手に黒くしてしまったのだが……」
「ふふふ。地獄の使い人の私には、こちらの方が似合っております。ディラン様の代わりに地獄を宣伝して参りますね」
ーーーー
「テラス。お待たせ。行こうか……ってうわぁ」
「……お迎えありがとうございます、恋愛の神」
恋愛の神を出迎えたテラスの衣装には、最高品質の黒曜石がこれでもかと輝いていた。
「それ、ブラックダイヤモンド?」
「……予算は大丈夫なのでしょうか?」
「煽った僕もびっくりだよ」
恋愛の神の手を取り、パーティーに出かけるテラスの姿は、まさに地獄の使者のようであった。
「……あの子が地獄に落とされたっていう」
「地獄ったひどい環境のはずでは?」
「地獄の神の寵愛を賜ったのかしら?」
パーティー会場に現れたテラスの姿に、周囲のざわめきは最高潮となった。
「注目されているね」
「恋愛の神が一人の使い人を連れてきたからでしょうか?」
「いや……」
「やはり、この衣装が高級すぎて私に似合わないのでは?」
「……うーん。そういうことにしておこうか」
「テラス! え? 地獄の神の婚約者にでもなった?」
「ミコ! 久しぶりだね。なんで? そんな恐れ多いこと、ありえないよ」
「……片思いか。執着心の塊ですね、恋愛の神」
「そうだね……さすがの僕もこれを見て手を出す勇気はなくなりそうだよ」
「命のためにもやめておいた方がいいのではないですか? 絶対どんな手を使っても消滅させられますよ?」
「恋愛の神を消滅させるほどの恋ってなんなんだろうね」
ミコと恋愛の神が遠い目をして話し合っている中、テラスはきょろきょろと周囲を見つめていた。
「私、初めてパーティーにきました!」
「毎年開催していて、参加不要の最上位神以外全員参加のパーティーに? なんで?」
「……テラスは、怠惰の神に押し付けられた仕事が終わらず、ついでに“そんな見た目なのだから、パーティーなど参加するな”とのお言葉でしたから」
「毎年ミコが大暴れしてくれてたよね。私がいいって言うから諦めてくれてたけど、こんなにも素敵ならこればよかったかな?」
「毎年、テラスが見当たらないとは思っていたけど、まさか不参加にさせられていたとは……。じゃあ、今年は僕のおすすめの食べ物と美しい場所を案内するよ」
「……ミコも連れていってくれますか?」
「地獄に異動したとはいえ、恋愛の神のファンは恐ろしいもんね……」
ミコが周囲を見渡しながら同意したことで、恋愛の神は頷いた。刺さらんばかりの恋愛の神ファンクラブからの視線がテラスを襲っていたのだった。
ーーー
「ディラン様。テラスが行ってしまいましたよ?」
「しかし……」
「初年度、ディラン様が参加なさって大騒ぎになったことのせいですか? 気になさってはいけません」
「近くまでついていって、見つからないように魔法を展開して見守る」
「このヘタレ神」
ーーー
「あの女……私のディラン様だけでなく、恋愛の神にまで色目使ってるの? 信じられない。抹消してやる」
「はい。先日、天界への列に並ぶよう伝えた死者です」
「その……実は、この者は地獄へ落ちる予定だったんだ」
「え!? 嘘!? ……本当だ。私、ごめんなさい。すぐに!」
「大丈夫だ。気づいて処理をしておいた。テラス……大丈夫か?」
「はい……申し訳ありません」
大穴に落ちて以来、頑張って働こうとすればするほど、ミスを重ねてしまうテラス。ミスの連鎖から抜け出せなくなってきたようだ。必死に足掻くテラスの姿を見て、地獄の神は慰めることしかできない。
ーーー
「地獄の神。申し上げにくいのですが、テラスを貸していただけませんか?」
「どんな理由だ?」
そんな折、恋愛の神がテラスを貸して欲しいと地獄の神に言いにきた。理由を聞いた地獄の神は、テラスが了承すれば、気分転換になるのではないかと思い、承諾した。
「テラス。よければ、僕とパーティーに行ってくれないか?」
「え? でも私、地獄での業務があります……」
「地獄の神には、許可をとっているよ。気分転換しに行かないか?」
「…………では、同行させていただきます」
「ありがとう。また、当日衣装を用意して迎えにくるよ」
「はい……」
恋愛の神を見送ったテラスは、呟いた。
「……パーティーよりも、地獄の神たちと一緒にいたかったな」
ーーー
「テラス……無理せず、休んでいいんだよ? 一度休んでしまった方が、こういうのは断ち切れる」
「すみません……」
負の連鎖から抜け出せないテラスを慰め続けているのは、地獄の神だ。
空気の読めないクロウも、慰めの気持ちを伝えたいのか、バタバタとしている。
「テラスのミスくらいなら、俺だってやったことあるものばかりだ!」
「お前はもう少し反省しろ」
「ふふふ」
「テラス。パーティーの衣装が出来上がったよ」
そんな中、やってきた恋愛の神が衣装をテラスに手渡す。
恋愛の神の貴色であるピンクをベースに作られた衣装は、とても可愛らしかった。
「……この衣装……私に似合いますでしょうか?」
「もちろんだよ。着て見せてよ?」
衣装を受け取り、着替えに行こうとするテラスの手を、地獄の神が掴む。
「……恋愛の神よ。テラスを婚約者にでもするつもりか?」
「地獄の神。テラスが望んでくれるのなら、僕は喜んで全てを捧げますよ」
目上の神である地獄の神へと、挑発的な視線を向ける恋愛の神。目線を落とすと、手が震えている。
その震える手に視線を向けた地獄の神は、テラスの手をそっと離し、テラスは服を着替えに行った。
「……テラスは地獄と共にあると最高神に言ってくれたのだ。私が簡単に手放すと思うか?」
「それは、使い人として、部下としての執着でいらっしゃいますか? それとも」
挑発的な恋愛仲間の言葉を受け、驚いた表情を浮かべた地獄の神は、そっと決意を固めたように戻ってきたピンクの衣装を着たテラスに手を向けた。
「恋愛の神おまえの部下として、テラスは参加するのではない。地獄の使い人として、テラスは参加するのだ。そのエスコートが恋愛の神、お前なだけだ」
そう言ってテラスが身につけていた衣装を魔法で真っ黒く染め上げた。キラキラと煌めく黒色は、ピンクよりもテラスの雰囲気に合っていた。
「……次は、もう少し進んだお言葉が聞けると楽しみにしておりますよ。テラス、じゃあまた当日に。アクセサリーは、地獄の神にでもねだるんだよ?」
「え!?」
「大丈夫。経費で落ちるはずだから」
そう言った恋愛の神は、ウインクを決めて去っていった。
「本当に経費で落ちるんですか?」
「経費で落ちなくても、私に贈らせてくれないか? その、衣装も勝手に黒くしてしまったのだが……」
「ふふふ。地獄の使い人の私には、こちらの方が似合っております。ディラン様の代わりに地獄を宣伝して参りますね」
ーーーー
「テラス。お待たせ。行こうか……ってうわぁ」
「……お迎えありがとうございます、恋愛の神」
恋愛の神を出迎えたテラスの衣装には、最高品質の黒曜石がこれでもかと輝いていた。
「それ、ブラックダイヤモンド?」
「……予算は大丈夫なのでしょうか?」
「煽った僕もびっくりだよ」
恋愛の神の手を取り、パーティーに出かけるテラスの姿は、まさに地獄の使者のようであった。
「……あの子が地獄に落とされたっていう」
「地獄ったひどい環境のはずでは?」
「地獄の神の寵愛を賜ったのかしら?」
パーティー会場に現れたテラスの姿に、周囲のざわめきは最高潮となった。
「注目されているね」
「恋愛の神が一人の使い人を連れてきたからでしょうか?」
「いや……」
「やはり、この衣装が高級すぎて私に似合わないのでは?」
「……うーん。そういうことにしておこうか」
「テラス! え? 地獄の神の婚約者にでもなった?」
「ミコ! 久しぶりだね。なんで? そんな恐れ多いこと、ありえないよ」
「……片思いか。執着心の塊ですね、恋愛の神」
「そうだね……さすがの僕もこれを見て手を出す勇気はなくなりそうだよ」
「命のためにもやめておいた方がいいのではないですか? 絶対どんな手を使っても消滅させられますよ?」
「恋愛の神を消滅させるほどの恋ってなんなんだろうね」
ミコと恋愛の神が遠い目をして話し合っている中、テラスはきょろきょろと周囲を見つめていた。
「私、初めてパーティーにきました!」
「毎年開催していて、参加不要の最上位神以外全員参加のパーティーに? なんで?」
「……テラスは、怠惰の神に押し付けられた仕事が終わらず、ついでに“そんな見た目なのだから、パーティーなど参加するな”とのお言葉でしたから」
「毎年ミコが大暴れしてくれてたよね。私がいいって言うから諦めてくれてたけど、こんなにも素敵ならこればよかったかな?」
「毎年、テラスが見当たらないとは思っていたけど、まさか不参加にさせられていたとは……。じゃあ、今年は僕のおすすめの食べ物と美しい場所を案内するよ」
「……ミコも連れていってくれますか?」
「地獄に異動したとはいえ、恋愛の神のファンは恐ろしいもんね……」
ミコが周囲を見渡しながら同意したことで、恋愛の神は頷いた。刺さらんばかりの恋愛の神ファンクラブからの視線がテラスを襲っていたのだった。
ーーー
「ディラン様。テラスが行ってしまいましたよ?」
「しかし……」
「初年度、ディラン様が参加なさって大騒ぎになったことのせいですか? 気になさってはいけません」
「近くまでついていって、見つからないように魔法を展開して見守る」
「このヘタレ神」
ーーー
「あの女……私のディラン様だけでなく、恋愛の神にまで色目使ってるの? 信じられない。抹消してやる」
21
あなたにおすすめの小説
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…
ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。
一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。
そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。
読んでいただけると嬉しいです。
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
過労死コンサル、貧乏貴族に転生す~現代農業知識と魔法で荒地を開拓していたら、いつの間にか世界を救う食糧大国になっていました~
黒崎隼人
ファンタジー
農業コンサルタントとして過労死した杉本健一は、異世界の貧乏貴族ローレンツ家の当主として目覚めた。
待っていたのは、荒れた土地、飢える領民、そして莫大な借金!
チートスキルも戦闘能力もない彼に残された武器は、前世で培った「農業知識」だけだった。
「貴族が土を耕すだと?」と笑われても構わない!
輪作、堆肥、品種改良! 現代知識と異世界の魔法を組み合わせた独自農法で、俺は自らクワを握る「耕作貴族」となる!
元Sランク冒険者のクールなメイドや、義理堅い元騎士を仲間に迎え、荒れ果てた領地を最強の農業大国へと変えていく、異色の領地経営ファンタジー!
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。
櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。
夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。
ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。
あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ?
子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。
「わたくしが代表して修道院へ参ります!」
野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。
この娘、誰!?
王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。
主人公は猫を被っているだけでお転婆です。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる