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〈番外編〉仕事のできすぎた第二皇子
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番外編です。メルルと出会う前の第一皇子~学園時代の第一皇子、最後に結婚後のマリーと第二皇子の話となってます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「マリー、この書類を頼めるか?」
「こちらの書類は、皇子の権限がないと処理できませんわ」
「そうか......じゃあ、フェルに聞いてくる」
「お待ちください。第二皇子様は、今、大切な試験期間ですわ。私がお教えいたしますので、ご自身で処理なさってください」
オズベルトは、マリーのために必死に勉強はしていたため、成績はよかったが、壊滅的に仕事ができなかった。皇子という身分では、そこまで業務が多くはないが、やる気も見受けられない。
「こちらに第一皇子のサインをしたら、提出してきてください」
「誰に?」
「こちらの書類はどなたから受け取られたものですか?」
マリーが一つ一つ説明して、次からはできるように流れを理解させようとしている。
「宰相だったかな?」
「......では、宰相に確認に行ってらしてください」
「マリー? オズはまだ仕事の経験が少ないから、あなたを頼っているけど、皇帝を支えるのも皇后の仕事だから、きちんと習得なさい?」
ほとんど同時期に業務に関わり始めたマリーに無茶を言う。マリーには次期皇后として引き継いでいる業務があるのだ。ただ、皇后も少し困った表情を浮かべながら、マリーがやるはずだった仕事をばさりと取っていった。
「あなたは、オズを支えないといけないのだから、こんなものやっていないで、オズに教える時間をとってあげなさい」
そう言い放った皇后は、カツカツと歩いて部屋から出ていった。
「私の負担を気遣ってくださったような...?」
マリーはこてりと首をかしげ、業務に取りかかろうとする。
「あ...」
皇后の持っていった業務は、マリーが明日以降にしようと思って取り分けておいた少し面倒なもので、本日の業務はあと一つの書類で終わる。
「マリーお義姉様」
ドアからひょこりと顔を出したフェルディアが、マリーの元にやってきた。
「フェルディア様! もう試験は終わられたのですか?」
あと三日ほどは試験期間だったはずだ。
「うん。早めに終わらせたんだ! だから、業務手伝うよ。これ、やっておくね?」
「それ、フェルディア様には少し大変かもしれませんわ?」
フェルディアは、マリーから奪い取った残り一枚の書類に目を通す。第一皇子に処理ができず、マリーに回ってきたものであった。
「これなら、前に似たようなの処理したことがあるから、大丈夫だよ? マリーお義姉様は、よければ紅茶でも飲んで一息ついておいて。僕が淹れておいたから」
そういって差し出す紅茶からはいい香りが立ち上ぼり、マリーの猫舌に合わせて少し冷まされていた。
「まぁ! ありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきますね」
マリーはそう言って一服ついたのであった。
ーーーー
「オズベルト様? こちらの書類の処理が間違っていらっしゃいますよね? 何度言ったと思いますか? ご自身でなさったメモをきちんとご確認なさいましたか?」
「すみません、ハノン先生。もう一度確認します」
「次からは間違えないように、何故その処理になったか理解してくださいね?」
「ありがとうございます」
飴と鞭を使い分け、オズベルトに仕事を叩き込むハノン。今までとは想像できないほど、仕事ができるようになって行った。
ーーーー
「フェルディア様、本日の自分に与えられた業務は済みましたが、他にはありますか?」
フェルディアに尋ねるオズベルトは、想定より早く業務を終えてきた。もちろん、まだフェルディアの処理速度には追いついていないだろうが。
「あー……早くなりましたね。兄上。じゃあ、こっちの業務もやってみてもらってもいいですか?」
「わかりました」
頭を下げて退出するオズベルトを見送り、マリーは呟く。
「オズベルト様は、あの頃からは想像できないくらいお仕事が早くなられましたね」
「そうだね……僕は、マリーのその仕事も引き受けるよ?」
「え? 先ほどの仕事はもう終わられたのですか?」
「うん、終わった。ねぇ、僕はもう終わったよ?」
「え?」
「もう! 褒めて!」
「……ふふっ。褒められ待ちだったんですね? 私の分までいつもすぐにお仕事を終わらせてくださり、ありがとうございます。誰よりもすごいと思ってますわ?」
「ありがとう。だから、マリーはこの紅茶でも飲んでくつろいでいてね?」
「私も手伝いますわ!」
「いいの、マリーには皇后として苦労させるけど、少しでも負担減らしてもらいたいと思ってるから。ほら、冷めちゃうよ? フルーツも出そうか?」
「まぁ! 私の好きな! ……じゃあ、お言葉に甘えて、そちらをいただいて待ってますわ。決してフルーツに負けたわけじゃないですからね?」
「わかってるよ、マリー」
マリーの手を取り、口付けをしたフェルディアは、マリーの紅茶とフルーツを手早く用意して、仕事に取り掛かった。
その姿を見つめるマリーはとても幸せそうだ。
「失礼するわね、マリー? よかったら、私のおすすめのお菓子を食べてくれないかしら?」
マリーが休憩しているところに入ってきた皇后は、手にたくさんのお菓子を持っていた。マリーの大好物も混ざっている。
マリーの机の上にそれらを置いた皇后は、じゃあ行くわね、と即座に退出し、マリーの机の上は食べ物で溢れかえっていた。
「こんなに食べると太ってしまうかしら?」
「きっと太ったマリーも愛らしいし、少しでもマリーが増えると思うと嬉しいけど、健康に良くないから、少しにしたら?」
「では、フェルディア様も一緒に食べましょう?」
「ちょうどきりがつくところだから、少し一緒に休憩しようかな?」
二人は仲良くおやつタイムとしたのだった。
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「マリー、この書類を頼めるか?」
「こちらの書類は、皇子の権限がないと処理できませんわ」
「そうか......じゃあ、フェルに聞いてくる」
「お待ちください。第二皇子様は、今、大切な試験期間ですわ。私がお教えいたしますので、ご自身で処理なさってください」
オズベルトは、マリーのために必死に勉強はしていたため、成績はよかったが、壊滅的に仕事ができなかった。皇子という身分では、そこまで業務が多くはないが、やる気も見受けられない。
「こちらに第一皇子のサインをしたら、提出してきてください」
「誰に?」
「こちらの書類はどなたから受け取られたものですか?」
マリーが一つ一つ説明して、次からはできるように流れを理解させようとしている。
「宰相だったかな?」
「......では、宰相に確認に行ってらしてください」
「マリー? オズはまだ仕事の経験が少ないから、あなたを頼っているけど、皇帝を支えるのも皇后の仕事だから、きちんと習得なさい?」
ほとんど同時期に業務に関わり始めたマリーに無茶を言う。マリーには次期皇后として引き継いでいる業務があるのだ。ただ、皇后も少し困った表情を浮かべながら、マリーがやるはずだった仕事をばさりと取っていった。
「あなたは、オズを支えないといけないのだから、こんなものやっていないで、オズに教える時間をとってあげなさい」
そう言い放った皇后は、カツカツと歩いて部屋から出ていった。
「私の負担を気遣ってくださったような...?」
マリーはこてりと首をかしげ、業務に取りかかろうとする。
「あ...」
皇后の持っていった業務は、マリーが明日以降にしようと思って取り分けておいた少し面倒なもので、本日の業務はあと一つの書類で終わる。
「マリーお義姉様」
ドアからひょこりと顔を出したフェルディアが、マリーの元にやってきた。
「フェルディア様! もう試験は終わられたのですか?」
あと三日ほどは試験期間だったはずだ。
「うん。早めに終わらせたんだ! だから、業務手伝うよ。これ、やっておくね?」
「それ、フェルディア様には少し大変かもしれませんわ?」
フェルディアは、マリーから奪い取った残り一枚の書類に目を通す。第一皇子に処理ができず、マリーに回ってきたものであった。
「これなら、前に似たようなの処理したことがあるから、大丈夫だよ? マリーお義姉様は、よければ紅茶でも飲んで一息ついておいて。僕が淹れておいたから」
そういって差し出す紅茶からはいい香りが立ち上ぼり、マリーの猫舌に合わせて少し冷まされていた。
「まぁ! ありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきますね」
マリーはそう言って一服ついたのであった。
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「オズベルト様? こちらの書類の処理が間違っていらっしゃいますよね? 何度言ったと思いますか? ご自身でなさったメモをきちんとご確認なさいましたか?」
「すみません、ハノン先生。もう一度確認します」
「次からは間違えないように、何故その処理になったか理解してくださいね?」
「ありがとうございます」
飴と鞭を使い分け、オズベルトに仕事を叩き込むハノン。今までとは想像できないほど、仕事ができるようになって行った。
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「フェルディア様、本日の自分に与えられた業務は済みましたが、他にはありますか?」
フェルディアに尋ねるオズベルトは、想定より早く業務を終えてきた。もちろん、まだフェルディアの処理速度には追いついていないだろうが。
「あー……早くなりましたね。兄上。じゃあ、こっちの業務もやってみてもらってもいいですか?」
「わかりました」
頭を下げて退出するオズベルトを見送り、マリーは呟く。
「オズベルト様は、あの頃からは想像できないくらいお仕事が早くなられましたね」
「そうだね……僕は、マリーのその仕事も引き受けるよ?」
「え? 先ほどの仕事はもう終わられたのですか?」
「うん、終わった。ねぇ、僕はもう終わったよ?」
「え?」
「もう! 褒めて!」
「……ふふっ。褒められ待ちだったんですね? 私の分までいつもすぐにお仕事を終わらせてくださり、ありがとうございます。誰よりもすごいと思ってますわ?」
「ありがとう。だから、マリーはこの紅茶でも飲んでくつろいでいてね?」
「私も手伝いますわ!」
「いいの、マリーには皇后として苦労させるけど、少しでも負担減らしてもらいたいと思ってるから。ほら、冷めちゃうよ? フルーツも出そうか?」
「まぁ! 私の好きな! ……じゃあ、お言葉に甘えて、そちらをいただいて待ってますわ。決してフルーツに負けたわけじゃないですからね?」
「わかってるよ、マリー」
マリーの手を取り、口付けをしたフェルディアは、マリーの紅茶とフルーツを手早く用意して、仕事に取り掛かった。
その姿を見つめるマリーはとても幸せそうだ。
「失礼するわね、マリー? よかったら、私のおすすめのお菓子を食べてくれないかしら?」
マリーが休憩しているところに入ってきた皇后は、手にたくさんのお菓子を持っていた。マリーの大好物も混ざっている。
マリーの机の上にそれらを置いた皇后は、じゃあ行くわね、と即座に退出し、マリーの机の上は食べ物で溢れかえっていた。
「こんなに食べると太ってしまうかしら?」
「きっと太ったマリーも愛らしいし、少しでもマリーが増えると思うと嬉しいけど、健康に良くないから、少しにしたら?」
「では、フェルディア様も一緒に食べましょう?」
「ちょうどきりがつくところだから、少し一緒に休憩しようかな?」
二人は仲良くおやつタイムとしたのだった。
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