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章太
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人生が半世紀に近づいているのに独身の俺。
中学に入学した俺は、小さくてショートカットの大人しい女の子を見付けた。
絹子さんは男子とも女子とも殆んど喋らず、いつも休み時間は教室で本を読んでいる。
俺は彼女が気になって仕方ない。
ようやく声を掛けたのは、彼女の髪が背中迄届くようになってから。
「何読んでるの?」
「悲しみよ、こんにちは」
しまった、俺は小説なんて読まないよ。
何も返事ができず、撃沈した俺。
そうして
彼女は高嶺の花のまま、ん十年。
けれど、天は我に味方する!絹子さんは旦那と別居中。
俺はプロポーズする決心をする。
⭐
孝介が平日だというのに新橋の個展に来た。俺は凄く嬉しかったけど、奴は突然おかしなことを言ってきた。
「絹子と付き合ってる。すまない」
「何だよ、突然」
「いや、何だかお前に伝えとかないといけない気がして…」
と首を捻っている。
何が何だかわからないが、俺と孝介は『新撰組』の仲だからな。
俺は再び諦めるよ、絹子さん。
ん?再びってなんだろう。
俺はプロポーズを諦めた。俺は一生独身貴族さ。
榊、せっかく取り持ってくれたのにすまん。
中学に入学した俺は、小さくてショートカットの大人しい女の子を見付けた。
絹子さんは男子とも女子とも殆んど喋らず、いつも休み時間は教室で本を読んでいる。
俺は彼女が気になって仕方ない。
ようやく声を掛けたのは、彼女の髪が背中迄届くようになってから。
「何読んでるの?」
「悲しみよ、こんにちは」
しまった、俺は小説なんて読まないよ。
何も返事ができず、撃沈した俺。
そうして
彼女は高嶺の花のまま、ん十年。
けれど、天は我に味方する!絹子さんは旦那と別居中。
俺はプロポーズする決心をする。
⭐
孝介が平日だというのに新橋の個展に来た。俺は凄く嬉しかったけど、奴は突然おかしなことを言ってきた。
「絹子と付き合ってる。すまない」
「何だよ、突然」
「いや、何だかお前に伝えとかないといけない気がして…」
と首を捻っている。
何が何だかわからないが、俺と孝介は『新撰組』の仲だからな。
俺は再び諦めるよ、絹子さん。
ん?再びってなんだろう。
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榊、せっかく取り持ってくれたのにすまん。
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