ちょうどいい私は、無理めの宮久土先輩のくるぶしをかじりたい

KUMANOMORI(くまのもり)

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私のヤバい視線

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 人のくるぶしをチラチラ見てしまう私は、それこそ痴漢と何が違うんだろう?

 自分がこんなに変な嗜好を持っているとは思わなかった。今、「おい変態高校生っ!くるぶしを見るな!」と言われたら、「見てしまうんですっ!ごめんなさいっ」と申し開きするしかない。

 うつむいていたら、
「大丈夫?気分悪い?」
 静かな口調で宮久土先輩が聞いてくれる。私はふるふると首を横にふった。

 ――――私が汚れているだけなんですっ!

「うらちゃんと言えば。この前の、初めましてさようならって、傑作だったな。なにあれ?」
「モテる人には近づかないって、最近決めたから。宮久土先輩とか航先輩とかも本当は、近づくのいや」

「あー、なるほど。かける先輩関係かぁ」
 航先輩が何気なく放り込んだ言葉に、私はぎろりと睨みを飛ばす。

「え、なんで?」
 宮久土先輩が心底不思議だといった顔をした。

「だって、この子は」
 みなまで説明させるものか、と思う。
 これ以上、最悪の破局を人に知られたくはない。

「かける先輩は一乃と付き合ってんだよ。過去はもう上書きされてるよ」
 その名前を口にしたのは、久しぶりだ。ずんと胃の辺りが重くなった感じがして、気分が沈んだ。
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