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宮久土先輩の生態

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 宮久土先輩の会話を受けて、私には閃きがあった。
 余計なお世話かもしれない。

 けれど、ちょうどかける先輩から連絡が来ていた。私は返していないけれど、先輩から追って連絡が来ていたのだ。
「うら、一回話したい。ダメかな」

 柔らかなニュアンスはかける先輩らしい。だからこそ避けたかった。
 でも、かける先輩が走っていたことを私は知らない。
 少しだけ気になったのはたしかだ。

「一回だけなら」
 宮久土先輩の家から帰って、そう返した。すぐに返事が来る。

「じゃあ、オレの家に来て」

 心は揺れた。
 あの部屋に入るのは覚悟が必要だったから。

 宮久土先輩とご飯を食べた後で、その足でかける先輩の部屋に向かう。
 何かが大きく変化するなんて、思っていなかった。
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