上 下
176 / 193
遠くで見守る

1

しおりを挟む
 大学生活に馴染んだ頃、宮久土先輩が怪我をしたと報道に出たことで、私は三年ぶりに先輩に連絡をした。

「怪我したって聞きました。大丈夫ですか?」

 返信を期待してはいなかったけれど、
「大丈夫。復帰するよ」
 と数分と経たずに返って来る。

 スイッチオンになると動きが早くて、スイッチオフになると眠ってしまう。そんな高校時代の宮久土先輩が思い出された。

 大丈夫、とは言っていたけれど、五輪の予選前に長距離に転向したようだ。
 スプリントには耐えられないと判断したと、新聞のウェブ版で知った。

しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

いつから魔力がないと錯覚していた!?

BL / 連載中 24h.ポイント:17,182pt お気に入り:10,471

真面目系眼鏡女子は、軽薄騎士の求愛から逃げ出したい。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:2,389pt お気に入り:245

悪女の騎士

恋愛 / 完結 24h.ポイント:85pt お気に入り:60

国王陛下に婚活を命じられたら、宰相閣下の様子がおかしくなった

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,079pt お気に入り:726

偽装溺愛 ~社長秘書の誤算~

恋愛 / 完結 24h.ポイント:42pt お気に入り:133

【完結】本音を言えば婚約破棄したい

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,696pt お気に入り:2,576

【完結】恋愛小説家アリアの大好きな彼

恋愛 / 完結 24h.ポイント:63pt お気に入り:57

処理中です...