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暗黒剣士
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ある日、ロビアン小国の伯爵子息が、物見遊山ついでに私の屋敷に寄った。
私の預言をお手並み拝見と最初は言っていたけれど、どうも様子が違う。人相書きの紙を持ってきて、
「たしかに話を聞く通りの上物じゃないか。遊び女は嫌いだけれど、愛妾になら迎えてもいい」
と言って来た。
遊び好きな道楽子息の気まぐれなお遊びに過ぎないのだろう。
けれどこれはいけない流れだった。強引に私を寝台に引き倒して、身体検査とばかりに身ぐるみを剥げば、もうその瞬間に伯爵子息の命運は尽きる。
私の生白い身体をじろじろと見おろして、胸を揉みしだく。腿を割りやや強引に進めようとするのだけれど。
「本当に遊び女なのか?どこもかしこも――――」
すべて言い終わらないうちに、血しぶきが降り注ぐ。伯爵子息の口元は布で押さえられており、その声はすっかり奪われていた。
私の預言をお手並み拝見と最初は言っていたけれど、どうも様子が違う。人相書きの紙を持ってきて、
「たしかに話を聞く通りの上物じゃないか。遊び女は嫌いだけれど、愛妾になら迎えてもいい」
と言って来た。
遊び好きな道楽子息の気まぐれなお遊びに過ぎないのだろう。
けれどこれはいけない流れだった。強引に私を寝台に引き倒して、身体検査とばかりに身ぐるみを剥げば、もうその瞬間に伯爵子息の命運は尽きる。
私の生白い身体をじろじろと見おろして、胸を揉みしだく。腿を割りやや強引に進めようとするのだけれど。
「本当に遊び女なのか?どこもかしこも――――」
すべて言い終わらないうちに、血しぶきが降り注ぐ。伯爵子息の口元は布で押さえられており、その声はすっかり奪われていた。
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